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在 マレーシア日本国大使館
Embassy of Japan in Malaysia
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中村大使からのお便り (東方政策30周年)
本年は、1982年にマハティール元首相が提案した「東方政策」が開始されてから、30周年に当たります。日本とマレーシアの関係はこれまで順調に発展し てきましたが、とりわけ東方政策により、これまでにマレーシアから約14000人の留学生と研修生が訪日し、その結果、両国間の人材交流、経済関係が発 展、そして相互理解の深化などに大きく貢献してきました。
両国の友好関係を一層発展させるため、日馬両国の関係機関の力を結集して様々なイベントを実施すべく、「東方政策30周年記念に関する日本マレーシア委員 会」(以下「委員会」と略記)を2011年12月に設立し、各種なイベントを「東方政策30周年記念事業」として認定し、記念事業を開始しました。
2012年3月には、野田佳彦総理大臣とナジブ・ラザク・マレーシア首相との間で,東方政策30周年を祝うメッセージが交換されました。それぞれの祝賀 メッセージでは,これまでの東方政策の成果を評価し、将来も東方政策を中心とした二国間関係を強化していくことに言及するとともに、東方政策の集大成とし て2011年9月にマレーシア工科大学(UTM)の下に開校し、日本から教授陣が派遣され、日本式の工学教育をマレーシアで受けることができるマレーシア 日本国際工科院(MJIIT:於クアラルンプール)が発展し、将来ASEANにおける高等教育の拠点となることに期待が寄せられています。
以下に、上記「委員会」により認定された事業をいくつか紹介します。
写 真:なまはげ郷神楽のパフォーマンス(1月)
1月には、クアラルンプールの大型ショッピングセンターのパビリオン・トーキョーストリート(6階)で北日本フェアを開催しました。東日本大震災で影響の あった東北地域をPRしようと、東北の食材を使った試食や写真展の実施、加えて秋田の男鹿半島を拠点とする「なまはげ郷神楽」の和太鼓パフォーマンスを実 施しました。多くのマレーシアの方に東北の良さをPRすることができたことは大きな収穫です。また、複数の団体から「なまはげ郷神楽」にまた来て公演をし て欲しいという依頼があるなど、インパクトの大きいフェアになりました。
また、複数の団体から「なまはげ郷神楽」にまた来て公演をして欲しいという依頼があるなど、インパクトの大きいフェアになりました。
写 真:生け花ワークショップ(2月)
日本の伝統文化の側面からは、2月、中華大会堂において、マレーシア元留日学生協会(JAGAM)と共同で、生け花ワークショップを実施しました。生け花 講師による指導のもと約20名の受講者が真剣に生け花に取り組みました。花を短く切りすぎたり、ハサミを上手く使えなかったりと失敗もありましたが、講師 のサポートのもと、美しい生け花が完成しました。
写 真:日馬武道大会(2月)
また、2月にはクアラルンプールの大型ショッピングセンターのタイムズスクウェアで、東方政策元留学生同窓会(ALEPS)と共同で日馬武道大会を開催し ました。マレーシアで日本の代表的な武道である、柔道、空手、合気道、マレーシアの代表的な武道である、シラット、シランバン等のパフォーマンス及び個別 競技を披露し、会場は大勢の観客で賑わいました。
ポップカルチャーに関しては、国際交流基金クアラルンプール日本文化センターによるキャラクター天国日本展(ペナン:2011年12月〜2月、クアラルン プール2012年2月〜3月)が開催され、ウルトラマンの紹介や、ハローキティなどのマレーシアでもなじみ深いキャラクターの大型模型やグッズが展示され ました。来場者の多くが、模型と一緒に写真を撮ったりするなど、日本のアニメ・マンガに対するマレーシアの方の関心の高さを実感しました。
写 真:日本文化際(KKTM Beranang)(2月)
マ レーシア人の生徒と協力して行った事業としては、KKTM Beranangという日本の高専に相当する学校(スランゴール州)で、今年2月、日本文化祭を開催しました。この学校は日本語教育、日本の伝統文化や企 業文化を重点的に教えており、日本文化祭にかける情熱は大きいものがあります。このイベントは、大使館や国際協力基金のサポートのもと、日本語スピーチコ ンテストや大使館保有の日本の文化・風景の写真の展示等を行い、文化祭を盛り上げました。ワークショップでは、生け花、着付けの体験、みんなで盆踊りを楽 しんだり、金魚すくい(実際はグッピー)、和太鼓ショー、それに生徒によるたこ焼きやお好み焼きの屋台など、楽しい内容となりました。
日馬経済交流の発展の分野では、3月に日本経団連の米倉会長を団長とする東南アジアミッションがマレーシアを訪問し、ナジブ首相やムヒディン副首相など と、両国の貿易・投資関係の強化に向けた意見交換がなされ、その中で東方政策についても、これまでの成果に高い評価がなされるとともに、ナジブ首相より新 たな関係強化につながる「第2の東方政策」を検討していくとの考えが示されました。
4月以降も、日本語弁論大会(4月、5月、7月)、日本語フェスティバル(5月)や東方政策30周年記念シンポジウム(6月)などのイベントが30周年記 念事業として実施される予定で、この便りの中でも紹介させて頂く予定です。皆様におかれましては、これらのイベントに是非ご参加頂くと共に、皆様が企画さ れる様々なイベントを東方政策30周年記念事業として申請頂くこと等を通じ、本年が日本・マレーシア新時代構築の契機となるようご協力頂ければ幸いです。
2012 年4月
東方政策30周年記念事業の詳細は
こちら
野田総理とナジブ首相との間の交換メッセージは
こちら
中村大使からのお便り (東日本大震災1周年に寄せて)
未曾有の被害をもたらした東日本大震災からこの3月で1年が経ち、日本からの報道等を受けてマレーシアにおいても東日本大震災に対する関心が再び高まりま した。そのような中で、私も様々な場を借りてマレーシアの方々に改めて温かい支援に対する感謝の意を表明すると共に、復興を始めた被災地の状況について説 明してまいりました。
写 真:被災地訪問(3月1日)
まず、アジア・大洋州大使会議のために一時帰国した機会を利用し、3月1日、他の大使とともに陸前高田市を訪問しました。被災 地の状況を直接目にして、被害の大きさを改めて認識すると共に、復興のシンボルとなっている奇跡の一本松に代表されるように、被災地の方々が、復興に向け て希望を持ち前に向かって歩み続ける姿を見ることができました。
被災地訪問から戻ってからは、いくつかのマレーシアの新聞社などからの取材を受けましたが、その中で、被災地で感じ取った復興への息吹について説明させ て頂きました。
写 真:講演を行う高島肇久復興発信使(3月12日)
3月12日から14日には、復興発信使として元NHKキャスターで現在は日本国際放送特別専門委員である高島肇久氏が当地を訪問し、マラヤ大学において 大橋正明教授(恵泉女学園大学:国際交流基金招聘)とともに、公開講演を行って頂きました。講演には同大学の学生の他、東日本大震災に関心を持つ多くの一 般市民の方にも出席頂き、200人ほど収容する大教室に座りきれないほどの聴衆を集めました。高島氏には、防災無線で避難を呼びかけ続け津波の犠牲になっ た南三陸町役場職員、普段からの避難訓練が小学生・中学生の命を救った事例、被災したカメラ工場での従業員の自主的な行動、被災地にある楽器店やリゾート 施設の復活の模様など、被災時の日本人の行動を取り上げて、今回の震災から得られる教訓について講演頂きました。
写 真:復興写真展(2月下旬)
また、大橋氏は、避難所で生活する子ども達への支援など被災地でのボランティア活動を中心に講演して頂きました。高島氏には、講演の他、当地のテレビ局、 ラジオ局及び新聞社の取材に応じて頂きましたが、各記者とも日本の復興状況や福島第一原子力発電所の状況、日本のエネルギー政策などを熱心に質問してお り、同震災に対する、当地メディアの変わらぬ関心の高さを実感しました。
ま た、2月下旬から約2週間、クアラルンプールの大型ショッピングセンターのパビリオンを、3月初旬にはマラヤ大学人文学部を、それぞれ会場とし、震災復興 写真展を開催しました。パビリオンにおける写真展は、同じ時期に民間の有志の方々が中心となって行われたイベント「Khabar Baik Japan」(Khabar Baikは、マレー語で「元気です」の意)と並行して行われたため、非常に多くの観客を集めることができました。
写 真:東日本大震災追悼・復興レセプション(3月29日)
3月29日には、東日本大震災追悼・復興レセプションを大使公邸にて開催致しました。アブ・ザハル上院議長及びコヒラン・ピライ外務副大臣を主賓として 迎え、義援金や各種支援をして下さった諸機関・諸団体の関係者、マレーシア政府関係者、各国外交団など約250名がゲストとして出席下さいました。このレ セプションでは、日本人学校生徒9名による「絆」をテーマにした踊り、マレーシア・フィルハーモニック・オーケストラ(MPO)所属の日本人奏者4名によ る演奏、復興写真や被災地の子どもによる絆の絵の展示、震災・復興・観光関連映像の上映、東北地方の食材を使用した料理の提供などを行いました。このレセ プションにおいてもマレーシアの方々から心温まるメッセージを数多く頂きました。
また、3月中旬にはマレーシア南部のジョホール・バル市でも同じ趣旨のレセプションを開催し、多くの参加者を得ました。このレセプションには、震災時に 義援金活動を行って下さったジョホール州のスルタン妃殿下を主賓としてお迎え致しました。
最後になりますが、災害の記憶を失わず、力強く復旧・復興に向かう日本をこれからも紹介していきたいと思っております
2012 年4月
これまでのお便り・ご挨拶
◆
中村大使からのお便 り (2011年12月)
◆
中村大使からのお 便り (2011年8月)
◆
中村大使からのご挨拶 (2011年5月)
中村大使の略歴
中村 滋
1948年 東京都生まれ
学歴
1973年 3月 一橋大学法学部卒業
職歴
1973年 4月 外務省入省
1987年11月 在アメリカ合衆国日本国大使館 一等書記官
1990年 1月 参事官
1991年 4月 経済協力局無償資金協力課長
1993年 4月 アジア局北東アジア課長
1995年 1月 経済協力局政策課長
1996年 2月 大臣官房会計課長
1998年 5月 在連合王国日本国大使館 公使
8月 兼 在ロンドン日本国総領事館 総領事
2002年 1月 在サン・フランシスコ日本国総領事館 総領事
2004年 3月 大臣官房 大使 (イラク復興支援等調整に関する事務に携わる期間)
7月 国際情報局長
8月 国際情報統括官
2006年 5月 特命全権大使 サウジアラビア国駐箚
2009年 7月 免サウジアラビア国駐箚
同月 臨時本省事務従事(国際貿易・経済担当)
2011年 5月 特命全権大使 マレーシア国駐箚
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