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マレーシア在留邦人数の調査結果について

2009年4月14日
在マレーシア日本国大使館
領事部

在 マレーシア各公館(当館、在ジョホールバル出張駐在官事務所、在ペナン総領事館及び在コタキナバル総領事館)は、2008年(平成20年)10月1日現在 のマレーシア全地域の在留邦人数等につき調査を行いました。今般、その結果がまとまりましたので、下記のとおりご報告します。

この調査に際しましては、当国に在留される邦人の皆様からご協力を賜りました。この機会に、改めて感謝申し上げます。





1.    2008年(平成20年)10月1日現在におけるマレーシア国内全域の在留邦人総数は、9,330人であり、在留邦人総数の過去10年の推移は「表A」の とおりです。

(1)今回の調査結果は、前年(2007年(平成19年)10月)の調査結果(10,231人)に比べ、901人減(前年比8.81%減)となりました。

(2) マレーシア全地域の在留邦人数の推移については、1998年が過去最高の数値(11,726人)となり、その後3年間、2001年までは大きな増減は見ら れませんでした。2002年から2004年にかけて徐々に減少し、2005年にやや増加したものの、2006年には9,928人と1万人を割りました。 2007年には1万人代を超えましたが、2008年の調査では冒頭で述べたとおり、901人減少しています。

表A:マレーシア全地域の在留邦人数の内訳及び近年の推 移
(注:毎年10月1日現在。単位(人))

1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年
在留邦人総数 11,726 11,545 11,625 11,653 11,237 10,769 10,208 10,347 9,928 10,231 9,330
対前年比増減数 241 -181 80 28 -416 -468 -561 139 -419 303 -901
増減率 2.1 -1.5 0.7 0.2 -3.6 -4.2 -5.2 1.4 -4.0 3.1 -8.8

grapha



2.マレーシア国内の州別在留邦人数の内訳 及び近年の推移は、「表B」のとおりです。


(1)前年比で在留邦人が増加した州は、(数値の大きい順に)ペナン州(76名増)、ペラ州(20名増)、サバ州(18名増)、パハン州(8名増)、クラ ンタン州(1名増)です。 

(2) 前年比で減少した州等は、(数値の大きい順に)スランゴール州(KL及びプトラジャヤ連邦直轄区を含む)(989名減)、マラッカ州(43名減)、ヌグ リ・スンビラン州(34名減)、ジョホール州(26名減)、サラワク州(12名減)、ラブアン連邦直轄区(9名減)、ケダ州(7名減)、トレンガヌ州(6 名減)、ペルリス州(2名減)です。

表B:マレーシア国内の州別の在留邦人数の内訳及び近年 の推移
(毎年10月1日現在 単位(人))

   (※連邦直轄地のうち、クアラルンプール(KL)及びプトラ・ジャヤはスランゴール州に組み入れ、ラブアンのみ分けた。)
1998 年 1999 年 2000 年 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006年 2007年 2008年 対前年比
スラ ンゴール
(KL及びプトラ・ジャヤを含む)
7,638 7,564 7,550 7,552 7,336 7,026 6,605 6,454 6,059 6,264 5,275 -989
ヌグ リ・スンビラン 111 43 82 75 84 67 55 62 66 112 78 -34
マラッカ 259 208 212 182 209 184 193 174 156 181 138 -43
ジョホール 1,167 1,243 1,362 1,411 1,249 1,217 1,169 1,188 1,069 970 944 -26
パハン 41 78 95 88 66 49 63 73 67 80 88 8
ペナン 1,498 1,432 1,400 1,411 1,339 1,293 1,237 1,441 1,550 1,579 1,655 76
ケダ 172 143 130 131 145 157 129 144 143 140 133 -7
ペルリス 15 16 21 23 24 24 17 14 16 20 18 -2
ペラ 229 200 217 221 205 206 208 210 209 225 245 20
クランタン 46 42 36 29 32 35 26 22 25 32 33 1
トレンガヌ 63 136 66 30 37 21 30 25 25 28 22 -6
サバ 249 204 231 264 258 293 285 321 323 362 380 18
サラワク 230 220 219 232 236 188 179 203 210 224 212 -12
ラブアン 8 4 4 4 5 9 12 16 10 14 5 -9
11,726 11,545 11,625 11,653 11,237 10,769 10,208 10,347 9,928 10,231 9,330 -1,005
永住者 463 554 596 636 714 810 886 891 892 943 990 47

graphb



3.マレーシア国内の主要な都市別の在留邦人 数の内訳及び近年の推移は、「表C」のとおりです。

(1)前年比で在留邦人が増加した都市は、(数値の大きい順に)ペナン(76名増)、コタ・キナバル(13名増)、ミリ(9名増)です。

(2)前年比で減少した都市は、(数値の大きい順に)クアラ・ルンプール(780名減)、ぺタリン・ジャヤ(90名減)、マラッカ(43名減)、ジョホー ル・バル(29名減)、クチン(11名減)、ビンツル(8名減)、シブ(2名減)、サンダカン(1名減)です。

表C マレーシアの主要都市別在留邦人数の内訳及び近年 の推移
(注:毎年10月1日現在 単位:(人))

1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年 2008年 対前年比
クアラルンプール 5,735 5,701 5,815 5,636 5,536 5,253 5,234 4,823 4,903 4,123 -780
ペタリン・ジャヤ 705 623 595 523 511 460 403 441 490 400 -90
ジョホールバル 1,120 1,254 1,307 1,155 1,121 1,169 1,055 933 888 859 -29
マラッカ 208 212 182 209 184 193 174 156 181 138 -43
ペナン 1,432 1,400 1,411 1,339 1,293 1,237 1,441 1,550 1,579 1,655 76
コタ・キナバル 139 152 186 200 205 198 240 260 293 306 13
サンダカン 18 10 12 17 17 15 15 10 12 11 -1
クチン 73 125 93 100 99 102 98 88 88 77 -11
シブ 33 25 30 20 21 25 23 25 27 25 -2
ミリ 38 38 40 40 42 34 51 66 77 86 9
ビントゥル 75 29 69 88 26 25 31 31 32 24 -8
9,576 9,569 9,740 9,327 9,067 8,711 8,765 8,383 8,570 7,704 -866

graphc


4.マレーシア全地 域における本件調査に協力いただいた日系企業(日本企業が海外に設立した現地法人あるいは日本人が海外に渡って興した会社)の業種別分布数の内訳及び近年 の推移は、「表D」のとおりです。

(1)2008年(平成20年)10月1日現在のマレーシア全地域の日系企業数は、1,183社となっています。これは、2007年の企業数(1,233 社)と比較して全体で50社の減少(前年比4.1%減)となりました。

(2)また、業種別の増減の内訳は、次のとおりです。
(イ)前年比で増加した業種は、(数値の多い順に)サービス業(22社増)、運輸・倉庫業(7社増)、
   その他(5社増)、金融・保険・不動産(4社増)です。
(ロ)前年比で減少した業種は、(数値の大きい順に)製造業(44社減)、商業(1社減)、建設・プラント業(8社減)、
鉱業(1社減)です。

表D:マレーシア全地域の日系企業業種別分布及び近年の 推移
(注:毎年10月1日現在 単位(企業数))

1998 年 1999 年 2000 年 2001 年 2002 年 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年 2008年 対前年比
農林・水産業 10 9 8 13 18 11 7 7 10 11 11 0
鉱業 2 2 5 3 3 2 2 3 4 3 2 -1
建設・プラント業 116 113 112 105 102 93 94 88 80 83 75 -8
製造業 847 828 852 852 837 798 763 752 744 755 711 -44
運輸・倉庫業 58 67 72 72 73 69 65 62 67 59 66 7
サービス業 94 97 111 107 106 89 72 69 71 77 99 22
商業 226 219 233 219 220 197 184 166 158 171 136 -35
金融・保険・不動産業 47 45 40 29 24 21 24 20 18 24 28 4
その他 38 39 36 55 50 49 47 43 47 50 55 5
1,438 1,419 1,469 1,455 1,433 1,329 1,258 1,210 1,199 1,233 1,183 -50

graphd

5.総評

(1) マレーシアにおける在留邦人数は、1990年代初めより増加し続け、98年に過去最高の11,726名に達しましたが、97年のアジア経済危機の影響によ りこの傾向が鈍化しました。2001年より、当地に進出する日系企業(製造業)が生産拠点を、より効率的な生産体制を求め低廉な投資コスト又は熟練労働 者・技術者の確保が期待出来る周辺諸国へ移したため、在留邦人数が減少する傾向みられました。

(2)マレーシア政府が長期滞在者を誘致す るため進めているマレーシア・マイ・セカンド・ホーム・プログラム(MMSHP)に参加する邦人数はここ数年増加しており、マレーシア観光省のデータによ りますと2008年(193件)は国・地域別3位、2007年(198件)は2位です。同観光省のデータでは2008年までの邦人のMMSHP累計件数は 921件であり、ご夫人を同伴されている世帯が少なくとも半数と考えれば現在までにMMSHPに参加している邦人は約1,400人程度と推測されます。ま た、当館による2008年(平成20年)10月1日現在(在留届ベース)の調査結果ではマレーシア全地域のマレーシア・マイ・セカンド・ホーム・プログラ ムの資格で滞在している邦人数は603人(前年比10.8%増)となっています。今後も、所謂団塊の世代が退職することもあり、右プログラムへの参加者が 増加することが予想されます。
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