在留邦人の皆様へ
重症急性呼吸器症候群(SARS)について(第52報)
2003年5月17日
在マレーシア日本国大使館
領 事 部
重症急性呼吸器症候群(SARS)につきまして、5月16日現在までの保健省発表を以下のとおりとりまとめましたので、お知らせします。なお、現在のところ、マレーシアはSARS感染国ではありません。
在留邦人の皆様におかれましても関連情報の入手に努めるとともに安全確保に十分注意して下さい。
SARSに関する情報は保健省のオペレーション・センター(TEL:03-2694-6394または03-2693-8053、ホーム・ページ:http://webjka.dph.gov.my/sars)から得られます。
(日本の厚生労働省よりのお知らせ)重症急性呼吸器症候群(SARS)に関するホットライン
受付曜日及び時間帯、月曜日から金曜日(土日・祝祭日は除く)、午前9:30〜12:00まで、午後1:00〜 5:00まで。(TEL:81-45-474-6039、ホームページ:http://www.johac.rofuku.go.jp)
1.保健省は、シンガポールからマレーシアを通過する乗客について、SARSの疑いのある者のシンガポール出発前のスクリーニングが十分でないことを、シンガポール保健省に通報する予定である。最近、シンガポールからマレーシアを通過した乗客2名がSARSの疑いで病院に隔離されている(詳細以下のとおり)。
(1)日本人男性(19歳)は、4月23日から5月10日までシンガポールに滞在し(姉はシンガポール居住)、姉とともに10日夜、クアラルンプール国際空港に着いたときは、39℃の熱があったため、SARSの疑いもあるとして、空港よりクアラルンプール病院に搬送された。現在、同人の体調は良好である。
(2)バングラデシュ人男性(29歳)は、5月2日から同13日まで、シンガポールに滞在していた。同人はクアラルンプール国際空港に着いたときは、発熱と共に咳があったため、SARSの疑いもあるとして、スランゴール州クラン市テンク・アンプアン・ラヒマ病院に入院し、検査中である。
2.(1)マレーシア人女性(50歳)は、3月20日より5月8日まで、シンガポールにいる家族を訪問した。その後発熱とともに咳があったため、SARSの疑いもあるとして、ヌグリスンビラン州のセレンバン病院に入院し、検査中である。
(2)マレーシア人男性(71歳)は、5月6日にシンガポールのナショナル大学へ治療(ホジキン病)に行き、翌7日にマレーシアの自宅に戻ったが、9日に発熱とともに咳があったため、SARSの疑いもあるとして、14日にスランゴール州マラヤ大学医療センターに入院し、検査中であったところ、16日に死亡した。
3.(15日午後6時現在まで)感染状況は以下のとおり。
(1)死亡者 |
2名 |
(2) 感染した可能性が高い |
7名(中1名はインド人) |
(3)感染の疑いで病院に隔離 |
22名 |
(4)感染の疑いで外出禁止または検査中 |
10名 |
(5)感染の疑いで通報があったもの |
383名 |
なお、感染の疑いで病院に隔離されている者の地域別内訳(病院名を含む)は以下のとおり。
(1)クアラルンプール総合病院 |
2名 |
(2)マラッカ病院(マラッカ州) |
1名 |
(3)クアンタン病院(パハン州) |
1名 |
(4)テンク・アンプアン・ラヒマ病院(スランゴール州) |
4名 |
(5)マラヤ大学医療センター(スランゴール州) |
3名 |
(6)セレンバン病院(ヌグリスンビラン州) |
3名 |
(7)ペナン病院(ペナン州) |
4名 |
(8)イポー病院(ペラ州) |
1名 |
(9)アロースター病院(ケダ州) |
1名 |
(10)クチン病院(サラワク州) |
1名 |
(11)セントーサ精神病院(サラワク州) |
1名 |
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計22名 |