在留邦人の皆様へ

 

重症急性呼吸器症候群(SARS)について(第55報)

                          

2003年5月20日

 

在マレーシア日本国大使館

  事  部

 

 重症急性呼吸器症候群(SARS)につきまして、5月19日現在までの保健省発表を以下のとおりとりまとめましたので、お知らせします。なお、現在のところ、マレーシアはSARS感染国ではありません。

 

 在留邦人の皆様におかれましても関連情報の入手に努めるとともに安全確保に十分注意して下さい。

 

 SARSに関する情報は保健省のオペレーション・センター(TEL:03-2694-6394または03-2693-8053、ホーム・ページ:http://webjka.dph.gov.my/sars)から得られます。

 

 (日本の厚生労働省よりのお知らせ)重症急性呼吸器症候群(SARS)に関するホットライン

受付曜日及び時間帯、月曜日から金曜日(土日・祝祭日は除く)、午前9:30〜12:00まで、午後1:00〜 5:00まで。(TEL:81-45-474-6039、ホームページ:http://www.johac.rofuku.go.jp)

 

1.シンガポール居住のマレーシア人男性(リー・チョン・キアン、39歳)は、4月18日、5月1日及び5日にジョホールバルの家族他を訪問した後、シンガポールに戻った。5月11日に発熱があったので、タントクセン病院に入院し、同18日、検査の結果、SARSに感染していることが判明した。右事実はシンガポールがWHOの感染国リストから除外され、SARS制圧宣言が行われる直前に判明した。また、シンガポールのストレート・タイムズ紙は、同人はシンガポールでは、感染者との接触はなかったと報じているが、同人が、マレーシアでSARSウイルスに感染したとは考えられない。もし、そうであれば、マレーシアで国内感染が発生したことを意味する。マレーシアでは、現在までに国内感染は発生していない。

 

2.シンガポール人観光客(男性、28歳)は、5月16日ペナン到着時に、発熱があったので、SARSの疑いもあるとして、同17日にペナン病院に入院し検査中である。

 

.(18日午後6時現在まで)感染状況は以下のとおり。

(1)死亡者 

2名

(2)感染した可能性が高い

7名(中1名はインド人)

(3)感染の疑いで病院に隔離

20名

(4)感染の疑いで外出禁止または検査中

0名

(5)感染の疑いで通報があったもの

395名

 

なお、感染の疑いで病院に隔離されている者の地域別内訳は以下のとおり。

 

(1)クアラルンプール直轄区

7名

(2)パハン州

1名

(3)スランゴール州

4名

(4)ペナン州

3名

(5)ペラ州 

4名

(6)サラワク州

1名

 

計20名