在留邦人の皆様へ
重症急性呼吸器症候群(SARS)について(第56報)
2003年5月21日
在マレーシア日本国大使館
領 事 部
重症急性呼吸器症候群(SARS)につきまして、5月20日現在までの保健省発表を以下のとおりとりまとめましたので、お知らせします。なお、現在のところ、マレーシアはSARS感染国ではありません。
在留邦人の皆様におかれましても関連情報の入手に努めるとともに安全確保に十分注意して下さい。
SARSに関する情報は保健省のオペレーション・センター(TEL:03-2694-6394または03-2693-8053、ホーム・ページ:http://webjka.dph.gov.my/sars)から得られます。
(日本の厚生労働省よりのお知らせ)重症急性呼吸器症候群(SARS)に関するホットライン
受付曜日及び時間帯、月曜日から金曜日(土日・祝祭日は除く)、午前9:30〜12:00まで、午後1:00〜 5:00まで。(TEL:81-45-474-6039、ホームページ:http://www.johac.rofuku.go.jp)
1.マレーシアの渡航自粛勧告国・地域から、14日よりカナダ(トロント)、20日よりフィリピンを除いた。
渡航自粛勧告国・地域は以下のとおり。
(1)中国(全土、香港)
(2)シンガポール
(3)台湾
2.シンガポールのウッドランド保健当局は、シンガポール居住のSARS感染者であるマレーシア、サバ州出身の男性(26歳、左官)を、18日、救急車でジョホールバルのスルタナ・アミナ病院に搬送した。右措置は、SARS感染者は発症した国の病院で入院させるとした、ASEAN+3保健担当大臣相会議(4月26日当地で開催)及び同緊急首脳会議(5月2日、バンコックで開催)での合意事項に違反する。もし、同人が、マレーシアの病院への搬送を希望するのであれば、シンガポール保健当局は、マレーシア保健当局に通報し、これにより、マレーシア側が救急車で引き取りに行くこととなる。なお、本件の経緯等以下のとおり。
同人は、5月12日に発熱し、同17日には咳も出ていたにも拘わらず、5月18日に運転免許証取得試験のため、バスでコーズウエイに来た。シンガポール出国時には健康スクリーニングもなく、かつ、申告書も記載せず通過し、ジョホール側に来た。ジョホール側では、同日は、サーマル・イメージング装置が作動しなかったため、容易に通過した。同人は、同日試験を終了し、シンガポール側に入国の際、同国保健当局により、発熱が確認され、シンガポールへの搬送を希望していなかったにも拘らず救急車でマレーシアの病院に搬送された。
3. (19日午後6時現在まで)感染状況は以下のとおり。
(1)死亡者 |
2名 |
(2)感染した可能性が高い |
8名(中1名はインド人) |
(3)感染の疑いで病院に隔離 |
19名 |
(4)感染の疑いで外出禁止または検査中 |
8名 |
(5)感染の疑いで通報があったもの |
398名 |
なお、感染の疑いで病院に隔離されている者の地域別内訳は以下のとおり。
(1)クアラルンプール直轄区 |
5名 |
(2)スランゴール州 |
5名 |
(3)ペナン州 |
3名 |
(4)ペラ州 |
5名 |
(5)ジョホール州 |
1名 |
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計19名 |