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2.犯罪発生状況・防犯対策


2.5. 誘拐・テロ対策
 東マレーシアのサバ州東側の島嶼部及び周辺海域は、イスラム過激派アブ・サヤフ・グループ(ASG)の活動地域に近く、テロリスト関係者によ る誘拐事件等が発生する可能性が指摘されています。2010年2月には、武装勢力によるマレーシア人誘拐事件が発生。2011年5月には、サバ州東沿岸部 に近いフィリピン・スールー州ソロにおいてマレーシア人の貿易業者が誘拐されました(同年12月、無事解放)。また、同年11月は同東沿岸部に隣接する フィリピン・タウィタウィ島を訪問中のマレーシア人養殖業者が留置される事案が発生しています。

 サバ州東側の島嶼部への渡航・滞在を予定されている方は、同地域において依然として誘拐の脅威がある点に留意し、渡航の是非を含め自らの安全につき真剣 に検討してください。

 また、サバ州東側の島嶼部及び周辺海域には、「渡航の是非を検討してください。」、サバ州東海岸には「十分注意してください。」との危険情報を発出して いますので、併せて御参照ください(外務省 海外安全ホームページ)。

  このほか、テロではなく、国際組織犯罪に類するものとして、ナイジェリア系と思われる者による身代金目的の誘拐事件も発生しています。これは、インター ネット上で、白人男性を名乗り、これを信じて親しくなった女性をマレーシアに誘い出すことを手口とするもので、外国人女性がターゲットになっているとの報 告があります。集団により敢行されるもので、金銭的な被害にとどまる保証はないことから、細心の注意が必要です。
 
誘拐・テロ対策の基本

 誘拐及び殺害を目的とするテロの80%以上は車での移動中に起きています。

 このため自動車乗車時を中心に、自宅周辺、通勤経路及び勤務場所周辺の警戒及び注意が誘拐・テロ対策の基本となります。


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自宅周辺及び勤務場所周 辺の警戒

  •  犯人(グループ)が誘拐あるいはテロを計画し、これを実行に移すまでには相当な (2〜3か月)準備期間を要すると言われています。近 年、世界各国も誘拐犯に対しては厳しい措置及び刑罰をもって臨んでいるため、犯人も自分自身の安全に細心の注意を払い、徹底した事前準備と絶対安全な攻撃 目標が見つかるまで様々な事前調査を行います。
    このため、万一攻撃目標リストの一人となり、事前調査の対象となった場合においても、調査段階で犯人側の目標としている人物が、相当な警戒をしていること を犯人に悟らせることができれば、その攻撃目標リストから除外されるはずです。 
  • 誘拐・テロ対策は犯人との知恵比べです。犯人が事前調査をする場合、必ず何らかの兆候があるはずです。 この兆候に気付くか気付かないか、どちらの備えが勝っているかで、勝負がついてしまうのです。  
  • 兆 候は、本人の「直感」であり、「虫の知らせ」でもあります。それは、例えば、自宅周辺でうろつく男女のカップルであったり、サッカーをする若者たちであっ たり、通勤ルートで突然割り込んでくる車であったり、物売りであったり、尾行するオートバイであったりします。あるいは、自宅または勤務先にかかってくる 不審電話や電話の途中で入る雑音(盗聴されている可能性がある)等であったりするかもしれません。 
  • 結果的には何事 もないかもしれませんが、そうした「直感」や「虫の知らせ」による兆候があった場合には、躊躇せず出勤ルートや時間を変えるのは勿論のこと、複数の同僚と 出勤・帰宅等の行動を共にしたり、ボディガードを雇用したり、更には思い切って一時家族全員がホテル等に移り住むなどの行動が必要です。& nbsp;
  • 自宅周辺及び勤務先周辺の警戒を常に怠らず、少しでも日常と違う点があれば、その警戒及び監視を怠らな いこと。家族及び使用人等にも何か日常と違う点があればすぐに連絡するよう徹底することが重要です。
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自動車運転時の注意

  • 車の選定にあたっては、頑丈かつ馬力のあるものを選びます。他方、金持ちの象徴と見られるような余りに も目立つもの(車種、色)は避けるべきです。また、現地で整備可能な車を選択すべきです。 
  • 故障の際の修理道具、スぺアー・タイヤ(空気圧の点検を忘れずに)、パンクの応急修復資材(瞬間パンク 修復ボンベ)、牽引ロープ、バッテリー用ケーブル、消火器等を常時積載しておきます。 
  • 車の飛散防止フィルムをと取り付けますと、車の窓ガラスの強度が増し、仮に誘拐や強盗被害に遭遇した場 合には、窓ガラスを割られても、割られたガラスが飛散しないので、襲撃の抑止につながります。
■ 車を運転する場合の注意事項
  • 車は毎日点検し、異常があれば速やかに整備して良好なコンディションにしておきましょう。& nbsp;
  • 燃料は常時十分に入れておきます。可能であれば、備蓄しておくことも望ましいでしょう。& nbsp;
  • 駐車しておいた車に乗る時は、車の外周、下、室内に異常がないかその都度点検しましょう。& nbsp;
  • 車 の乗り降りの際や、駐車場(車庫)から幹線道路に出るまでの間が、最も危険度が高く、狙われやすいので、不審な車や人物が周囲にいないか注意し、少しでも 異常を感じたら安全が確認されるまで乗車・下車しないようにします。帰宅時も同様に自宅周辺の安全を十分確認した後、車を車庫に入れましょう。  
  • 駐車場はできるだけ守衛のいる所を利用し、路上駐車は避けます。駐車する場合は、短時間であっても全て のドアーをロックします。また、ものを車内に置かないようにしましょう。 
  • 走行中は全て内側からドアーをロックし、窓は閉めるか僅かの隙間だけ開けるようにします。また、車の座 席等外部から見える位置に貴重品を置いてはいけません。 
  • 毎日同じ時刻に同じ通勤経路を使用するのは、一般犯罪のみならずテロ及びゲリラにも狙われやすいので通 勤経路及び時間を変えます。移動のパターンを僅かに変えるだけでも犯罪者の意図を挫き、また、その計画を放棄させるに十分の効果があります。& nbsp;
  • 通勤ルートは、狙われやすい危険箇所をチェックし、可能な限り危険な所を回避しましょう。& nbsp;
  • 出先の道路事情についても、前もって調べておき、一方通行や人通りの少ない脇道は避け、出来るだけ交通 量の多い大通りを通ります。道路はできるだけ中央寄りを走行し、ハイウェイや車線の多い道路では中央レーンを走行するよう心掛けましょう。
     
  • ヒッチ・ハイカーは、男女を問わず乗せてはいけません。運転する人も、同乗する人も周辺に対する注意を 怠らないようにしましょう。 
  • 長距離を走る場合は、単独の行動は避け、必ず複数の車で出掛けるようにします。夜間はなるべく一人では 運転しないようにしましょう。 
  • 先行車が急停車しても追突を避けられる車間距離を置き、後方については、尾行車に気を配ります。尾行さ れた時は、躊躇せずに最寄りの警察署に直行するなど臨機応変な回避行動をとります。
    また、不審車の特徴等の記録に努めると共に、尾行点検を怠らないようにしましょう。
     
  • あ らゆる損害をカバーする車両保険に加入し、交通事故に巻き込まれても、例えば車が破損するなどその損害が軽度であれば、仮に相手方が悪くとも自らの保険で 処理することが賢明です。重大事故の時は必ず警察を呼び、要すれば同僚に駆けつけてもらうことが望ましいでしょう。 
  • 専 属の運転手を雇う場合は、日頃から十分な安全運転教育を行うと共に、運転手自身がガードマンであるとの自覚を持たせることが大切です。運転手には常に車の 側にいるよう命じ、非常時の合図等を決めておきます。運転手が運転席等に見当たらない時には車に乗り込まず、常に運転手が外側からドアーを開けてから乗り 込みます。また、自分自身も後部座席ばかりに座ることなく、時には助手等に座ることも必要です。
     
  • 自分自身も(新聞を読んだりせず)、追尾車がないか、怪しい車が追尾して来ないか、経路を変更したり、 スピードを加速あるいは減速し(これらの命令が忠実に運転手が実行できるよう常日頃から訓練しつつ)、周囲を警戒しましょう。 

  • 地域の特性を踏まえ、交通ルールを守り、安全運転を心掛けましょう。
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万一不幸にも誘拐された 場合

  • 犯人が身代金その他の要求を通すためには、人質自身の生存が必要であるとの認識に立ち、決してあきらめ ることなく、忍耐強く解放される日が来るのを待ちます。 
  • 抵抗はせず、脱出は図らず、犯人の指示にはできるだけ素直に従い、挑発したり刺激しないようにします。 特に、肉体的争いは絶対にしてはいけません。可能な限り犯人と良好な関係(ある種の相互理解の雰囲気)を維持できるように心掛けます。

  • 一般的には逃走のチャンスはないと思わなければなりません。注意深く計算し、逃走成功のチャンスが確実 にある場合を除いては逃走を図ってはなりません。

  • 多くの人々が昼夜を分かたず自分自身の救出のための努力を続けていることを信じ、必ず解放されるとの信 念の下に、苦しい拘禁生活下でも冷静沈着に心掛け、情勢を有利に導くように努力します。また、身体及び精神の健康維持に努めます。

  • 連行される際は、移動方向、時間、速度、距離等を記憶し、目隠しされている場合でも外界の動き(音、 声、臭い)に注意します。また、犯人の特徴等にも注意します。
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家人が誘拐 された場合の家族側の対応

  • 家族各人の居場所は、常に把握していなければなりません。家族各人は、その日の日程を相互に確認し合う とともに、計画変更の際に連絡をとる習慣を 付けるようにしなければなりません。また、事前に連絡なく姿が見えなくなった場合は、直ちにその理由を解明しなければなりません。 
  • 不幸にも家族の一員が行方不明となったり、誘拐されたことを示唆する連絡を受けた場合には、まず勤務先 の責任者(又は大使館)に連絡し、その対応策を協議します。
     
  • 万一の場合に備え、家族の身上記録(生年月日、血液型、体重、身体的特徴、特別な治療又は投薬の有無、 パスポート、身分証明書、運転免許証等の番号、所有車両の車種、色、ナンバー・プレート等)を準備しておかなければなりません。
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テロ(武器 による攻撃)からの防護

  • テロ対策は、基本的には誘拐対策と同じ注意が必要ですが、テロあるいはゲリラ・グループに狙われたら容 易には防ぎきれませんので、生活面や移動時の安全には細心の注意が必要です。

  • 車は防弾車あるいは簡易防弾加工のものが望ましいですが、個人がこれを装備するには経済的な限界もあり ますので、努めて頑丈な車を使用し、車には小型無線機、防弾チョッキ等を常備します。

  • 運転者に「ディフェンシブ・ドライブ・テクニック(防御運転術:追跡から逃れたり、道をブロックされた 場合に包囲から脱出あるいは回避するための特殊な運転技術)」等の訓練を受けさせることも必要です。
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