日本からマレーシアへの日本製AZワクチン100万回分の贈与

令和3年7月1日
7月1日、日本製AZワクチン100万回分がクアラルンプール国際空港に到着し、岡大使から、カイリー・ジャマルディン科学技術・イノベーション大臣兼ワクチン担当大臣及びヒシャムディン外務大臣へ贈与されました。
 
今回のワクチン贈与は、日本とマレーシアの長年の友好関係を象徴するものです。
 
本贈与に関し、マレーシア国王やムヒディン首相等から日本への謝意が述べられるとともに、贈与式後の記者会見において、カイリー大臣より、日本からの本ワクチン贈与等を踏まえ、AZワクチンの2回目接種の間隔を短縮することが発表され、その後、在留邦人を含む多くの方々にAZワクチンの2回目接種予約が通知されており、本贈与は、マレーシアにおけるワクチン接種の加速化に大きく寄与しています。
 
(マレーシア国王からの謝意(マレー語))
https://www.facebook.com/IstanaNegaraOfficial/posts/371487807735089?__tn__=-R
 
(COVID-19ワクチン供給特別委員会ツイート)
https://twitter.com/JKJAVMY/status/1410536769183903746
 
以下は、本贈与に際し、贈与式後の記者会見において述べられた、岡大使からマレーシアの方々へのメッセージです。
 
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Selamat sejahtera semua. Saya sangat gembira kerana hari in vaksin dari Jepun telah tiba untuk diberikan kepada rakyat Malaysia.
(みなさん、こんにちは。本日、マレーシア国民へ贈るための日本からのワクチンが届き、とても嬉しく感じています。)
 
本日、日本政府及び日本国民を代表して、マレーシアからの要請に応え、日本製AZワクチン約100万回分を日本の友人であるマレーシアの人々に贈与することができるのは、大変な名誉であり喜びです。
 
今回のワクチン贈与が、マレーシアの国家ワクチンプログラムに貢献し、人々の命を守ると同時に、経済復興の後押しになることを心より願っています。
 
本協力の実現に向けて、多大な御協力を頂いたカイリー科学技術・イノベーション大臣、ヒシャムディン外務大臣、アドハム保健大臣及び多くの関係者に厚く感謝申し上げます。また、この機会をかりて、政府職員及びフロントライナーの方々が、今般のパンデミックから住民を守るために献身的に努力していることに、マレーシアの日本人社会を代表して深い感謝と敬意を表します。
 
今回のワクチン贈与は、日本とマレーシアの長年の友好関係を象徴するものです。
 
この機会に、日本の菅総理はムヒディン首相にメッセージを送り、メッセージの中で「今般、我が国はマレーシアに対してワクチンを供与します。これは、日本とマレーシアの深い友情の証です。来年は外交関係樹立65周年及び東方政策40周年の節目の年です。戦略的パートナーであるマレーシアと手を携えて、共に新型コロナウイルス感染症の困難を乗り越えていきたいと思います。」と述べられました。また我々は、贈与したワクチンに対して感謝の意を表してくださったムヒディン首相に深く感謝します。
 
日本は、パンデミック発生以来、ワクチン協力に加え、国際機関を通じた緊急支援や高度な医療機材の無償供与など、さまざまな支援をマレーシアに対し行ってきました。
 
日本は、ワクチンに対する衡平で手頃な価格でのアクセスが重要とのムヒディン首相の考えを支持します。日本政府は、ワクチンの世界的に公平な分配のために、6月にCOVAXサミットを主催し、本年末までに途上国の少なくとも30%の人口がワクチン接種を行うのに必要な86億ドルを大きく上回る資金調達を行うことができました。また日本はCOVAXに対し80億円の追加供与を表明し計100億円を供与するとともに、二国間のワクチン供与も行っています。
 
ワクチン協力は、日本とマレーシアの強固な信頼関係に基づいています。菅総理のメッセージにあるように、来年は日馬外交関係樹立65周年及び東方政策(ルックイースト・ポリシー)40周年にあたりますが、このコロナ禍にあっても、我々の間の特別な信頼の絆は変わることはないでしょう。
 
自分はマレーシアの人々に全面的な連帯を表明します。日本とマレーシアが手を携えてCOVID-19との戦いに勝利しましょう!
 
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