JICAを通じた日本政府からNADMAへの個人用保護具(PPE)供与
令和3年2月11日


2月11日岡大使は日本政府からJICAを通じたマレーシア国家災害管理庁(NADMA)への個人防護具オンライン供与式に出席しました。
今回日本政府が供与した個人用保護具の構成は、以下の通りです。
- 隔離ガウン7,600枚
- カバーオール7,600枚
- N95マスク3,000枚
- ニトリル製手袋3,000枚
これらの個人防護具は、マレーシア王立警察(PDRM)、マレーシア国防軍(ATM)、市民防衛隊(APM)、民兵団(RELA)など、特に活動制限令(MCO)期間中に精力的かつ不断の努力をしてきたフロントライナーの人々に速やかに届けられる予定です。
供与式では、岡大使は以下のように述べました。
1. 本日の式典に出席させていただき、日本政府からJICAを通じてNADMAにPPEをお渡しできることを大変光栄に思います。この支援が、世界的なCOVID-19パンデミックとの戦いの最前線で、文字通り24時間体制で働いている職員やフロントライナーの皆様を守るために、一日も早く活用されることを心から願っています。
2. この場を借りて、マレーシアに住むすべての日本人を代表して、マレーシア政府とNADMA、特にアミヌディン長官のリーダーシップの下、COVID-19によるリスクからマレーシアに住む私たちを守るための献身的な努力に、深い感謝と深い敬意を表したいと思います。
3. NADMAは常に政府の災害対応の中心にいます。昨年からマレーシアを襲っているモンスーンの豪雨や洪水で被災した人々を助け、人々の辛苦を軽減するために、NADMAが政府の先頭に立って努力していたことは、私たちの記憶に新しいところです。
4. 日本政府は、マレーシア政府と協力して、COVID-19がもたらす未曾有の困難に対処しマレーシアの人々を支援するために、様々な支援を行ってきました。例えば、社会的弱者を支援するため、国際機関を通じた緊急人道支援をマレーシア国内で行ってきました。また、先日、アドハム保健大臣との間で、日本からマレーシアへの医療機器無償供与のための交換公文に署名しました。
5. PPEを提供するというアイディアは、JICAとNADMAがCOVID-19パンデミックへの対応策について話し合っている時に出てきたと聞いています。アイディアが出てから本供与が実現するまでの各種調整は、非常に速やかに行われました。日本からの支援がマレーシアの人々にタイムリーにPPE供与という形で届くよう、JICAの皆様が迅速に準備と調整を進めてくださったことに感謝しています。
6. 日本は様々な自然災害に見舞われやすい国であり、自然災害の予測・予防・軽減に関する豊富な経験と専門知識を有しています。JICAは、これらの経験やノウハウを世界に向けて積極的に発信し、世界中の人々へのリスクの軽減に貢献していることで知られています。マレーシアでは、来年で40周年を迎える「東方政策」のもと、日本とマレーシアは良好な二国間関係を築いてきました。東方政策の下では、JICAを通じた人的・制度的能力開発が常に優先的に行われており、防災は主要な協力分野の一つとなっています。本日のNADMAへのPPE供与式は、これまでの活動を通じてJICAが培ってきたマレーシアでの広範なネットワークを象徴するものです。
7. 2011年にJICAの支援によりマレーシア工科大学(UTM)のもとに設立されたマレーシア日本国際工科院(MJIIT)も、東方政策の下でのマレーシアと日本の協力を象徴するものです。MJIITでは、防災分野の将来のリーダーを育成するために、災害リスク管理の修士課程(MDRM)を提供しています。NADMA職員の中には、このMDRMコースの卒業生もいます。例えば、現在MDRMの学生であるMohd Adzhar bin Mujab氏は、MDRMに参加する前に、NADMA職員としてセランゴール州とマラッカ州で一時隔離所(QS)の設置を支援していました。MDRMを卒業した彼が、いつか災害リスク管理の分野でリーダーになってくれることを期待しています。
8. また、MJIITとJICAは、「COVID-19パンデミック下での自然災害への対応と準備 マレーシアと日本からの課題と教訓の共有」というウェビナーを来月開催する予定です。このウェビナーを通じて、マレーシアと日本の科学者や災害リスク管理の分野における政策実務者の間で、相互に学び合う関係がさらに促進されると信じています。また、このウェビナーは、災害リスクの軽減や予防に大きく貢献し現在進行中の世界的なパンデミックへの対処法を理解することにも大きく貢献すると考えています。
9. さらに、日本政府は、JICAの研修プログラム「LEP2.0 国家災害管理庁(NADMA)の災害リスク管理能力の強化」を採択しました。COVID-19パンデミックのため、2020年の日本での研修は残念ながら延期せざるを得ませんでしたが、研修生が来日できるようになったら、NADMAの職員を日本に招待して研修プログラムを実施したいと考えています。
10. 最後になりましたが、お忙しい中、このオンライン式典にご出席いただきましたことに、アミヌディン長官をはじめ皆様に改めて感謝申し上げます。今回のPPE供与がマレーシア政府や国民のために活用されることを願っています。また、マレーシアと日本の協力の重要な柱である災害リスク管理の分野でNADMAとの協力関係をさらに発展させ、両国の国民のために役立つことを願っています。
今回日本政府が供与した個人用保護具の構成は、以下の通りです。
- 隔離ガウン7,600枚
- カバーオール7,600枚
- N95マスク3,000枚
- ニトリル製手袋3,000枚
これらの個人防護具は、マレーシア王立警察(PDRM)、マレーシア国防軍(ATM)、市民防衛隊(APM)、民兵団(RELA)など、特に活動制限令(MCO)期間中に精力的かつ不断の努力をしてきたフロントライナーの人々に速やかに届けられる予定です。
供与式では、岡大使は以下のように述べました。
1. 本日の式典に出席させていただき、日本政府からJICAを通じてNADMAにPPEをお渡しできることを大変光栄に思います。この支援が、世界的なCOVID-19パンデミックとの戦いの最前線で、文字通り24時間体制で働いている職員やフロントライナーの皆様を守るために、一日も早く活用されることを心から願っています。
2. この場を借りて、マレーシアに住むすべての日本人を代表して、マレーシア政府とNADMA、特にアミヌディン長官のリーダーシップの下、COVID-19によるリスクからマレーシアに住む私たちを守るための献身的な努力に、深い感謝と深い敬意を表したいと思います。
3. NADMAは常に政府の災害対応の中心にいます。昨年からマレーシアを襲っているモンスーンの豪雨や洪水で被災した人々を助け、人々の辛苦を軽減するために、NADMAが政府の先頭に立って努力していたことは、私たちの記憶に新しいところです。
4. 日本政府は、マレーシア政府と協力して、COVID-19がもたらす未曾有の困難に対処しマレーシアの人々を支援するために、様々な支援を行ってきました。例えば、社会的弱者を支援するため、国際機関を通じた緊急人道支援をマレーシア国内で行ってきました。また、先日、アドハム保健大臣との間で、日本からマレーシアへの医療機器無償供与のための交換公文に署名しました。
5. PPEを提供するというアイディアは、JICAとNADMAがCOVID-19パンデミックへの対応策について話し合っている時に出てきたと聞いています。アイディアが出てから本供与が実現するまでの各種調整は、非常に速やかに行われました。日本からの支援がマレーシアの人々にタイムリーにPPE供与という形で届くよう、JICAの皆様が迅速に準備と調整を進めてくださったことに感謝しています。
6. 日本は様々な自然災害に見舞われやすい国であり、自然災害の予測・予防・軽減に関する豊富な経験と専門知識を有しています。JICAは、これらの経験やノウハウを世界に向けて積極的に発信し、世界中の人々へのリスクの軽減に貢献していることで知られています。マレーシアでは、来年で40周年を迎える「東方政策」のもと、日本とマレーシアは良好な二国間関係を築いてきました。東方政策の下では、JICAを通じた人的・制度的能力開発が常に優先的に行われており、防災は主要な協力分野の一つとなっています。本日のNADMAへのPPE供与式は、これまでの活動を通じてJICAが培ってきたマレーシアでの広範なネットワークを象徴するものです。
7. 2011年にJICAの支援によりマレーシア工科大学(UTM)のもとに設立されたマレーシア日本国際工科院(MJIIT)も、東方政策の下でのマレーシアと日本の協力を象徴するものです。MJIITでは、防災分野の将来のリーダーを育成するために、災害リスク管理の修士課程(MDRM)を提供しています。NADMA職員の中には、このMDRMコースの卒業生もいます。例えば、現在MDRMの学生であるMohd Adzhar bin Mujab氏は、MDRMに参加する前に、NADMA職員としてセランゴール州とマラッカ州で一時隔離所(QS)の設置を支援していました。MDRMを卒業した彼が、いつか災害リスク管理の分野でリーダーになってくれることを期待しています。
8. また、MJIITとJICAは、「COVID-19パンデミック下での自然災害への対応と準備 マレーシアと日本からの課題と教訓の共有」というウェビナーを来月開催する予定です。このウェビナーを通じて、マレーシアと日本の科学者や災害リスク管理の分野における政策実務者の間で、相互に学び合う関係がさらに促進されると信じています。また、このウェビナーは、災害リスクの軽減や予防に大きく貢献し現在進行中の世界的なパンデミックへの対処法を理解することにも大きく貢献すると考えています。
9. さらに、日本政府は、JICAの研修プログラム「LEP2.0 国家災害管理庁(NADMA)の災害リスク管理能力の強化」を採択しました。COVID-19パンデミックのため、2020年の日本での研修は残念ながら延期せざるを得ませんでしたが、研修生が来日できるようになったら、NADMAの職員を日本に招待して研修プログラムを実施したいと考えています。
10. 最後になりましたが、お忙しい中、このオンライン式典にご出席いただきましたことに、アミヌディン長官をはじめ皆様に改めて感謝申し上げます。今回のPPE供与がマレーシア政府や国民のために活用されることを願っています。また、マレーシアと日本の協力の重要な柱である災害リスク管理の分野でNADMAとの協力関係をさらに発展させ、両国の国民のために役立つことを願っています。
