【新型コロナウイルス】マレーシア国家ワクチンプログラムについて

令和3年2月23日
・2月16日、ムヒディン首相がマレーシアにおける国家ワクチンプログラムを発表したところ、概要は以下のとおりです。なお、当地在留外国人は2021年5月から2022年2月にかけて実施される第3段階で対象となっています。
 
 
1.確保済みのワクチンは以下のとおりで、6,670回分(人口109.65%相当)を確保済み。なおCanSinoは1回接種、それ以外は2回接種が必要。
 ・ファイザー(米):3,200万回分(人口50%相当)
 ・アストラゼネカ(英):1,280万回分(人口20%相当)
 ・Sinovac(中):1,200万回分(人口18.75%相当)
 ・CanSino(中):350万回分(人口10.9%相当)
 ・ガマレヤ研究所(露):640万回分(人口10%相当)
 
2.ワクチン接種は任意であり、全てのマレーシア居住者(マレーシア人及び外国人)に無償で提供される。年齢制限は18歳以上だが、この問題は随時検討される。マレーシア政府のアプローチは、マレーシアの成人人口の少なくとも80%が2022年2月までにワクチン接種を受けることである。
 
3.2回接種が必要なワクチンの場合、各個人は同ワクチンを2回接種する。2回目までの期間は種類によって異なり、ファイザー及びスプートニクVの場合は21日、アストラゼネカの場合は28日、Sinovacの場合は14日である。
 
4.接種は以下3段階で実施。
・第1段階
2021年2月から2021年4月にかけて実施。対象は、政府・民間医療従事者や必要不可欠なサービス(定義はJKJAVによって随時更新)及び防衛サービスを行うフロントライナー。対象人数は50万人。
・第2段階
2021年4月から2021年8月にかけて実施。対象は、残りの医療従事者や基本的なサービスを行う者、65歳以上の高齢者、ハイリスク群(心臓病、肥満、糖尿病、高血圧などの慢性疾患を有する者)及び障害者(OKUカードを有する者)。対象人数は940万人。
・第3段階
2021年5月から2022年2月にかけて実施。対象は、18歳以上の居住者(マレーシア人及び外国人)。対象人数は1,370万人以上。
 
5.18歳以上に限る理由は、現在実施された臨床試験の多くは18歳以上のボランティアを対象としているため。しかし、一部のワクチンメーカーは子供を対象に臨床試験を実施しているため、その結果を踏まえ政府は子供へのワクチン使用を検討する。
 
6.ワクチン接種プログラムには、各段階の優先順位に従った対象者の登録から、接種及びその後の監視までが含まれる。登録は、MySejahteraアプリ又はWebサイトで行うが、対応できない者のためにその他の手段も準備している。ワクチン接種は任意ではあるが、集団免疫達成のため、接種することが強く推奨される。
 
7.ワクチン接種は、保健省により特定された605の予防接種センターで実施され、必要に応じ、大学やコンベンションセンタ-なども一時的なセンターとして使用される。
 
8.報告されているワクチンの副反応は軽度かつ一時的なものである。最も一般的に報告されているものは、注射部位の痛み・腫れ、疲労感、頭痛、震え、関節炎などである。副反応は、MySejahteraアプリを介し本人から又は医師により作成される副反応レポートにより報告され、安全性を調査するために設けられる特別な専門家委員会において、慎重に調査される。
 
9.ワクチンプログラムに係る詳細情報を周知するために、特別なサイトを設置した。随時情報は本サイトに掲載される(https://www.vaksincovid.gov.my/)。
 
※ワクチンプログラム全文(マレー語)
https://www.vaksincovid.gov.my/pdf/Program_Imunisasi_COVID-19_Kebangsaan.pdf

※ワクチンプログラム全文(英語)
https://www.vaksincovid.gov.my/pdf/National_COVID-19_Immunisation_Programme.pdf?fbclid=IwAR3JiWmZgIQP0A4VBd7qJNxD1wHFxJ7aqR8c2xWlDiMOWJAjq-raokRjItY