ムヒディン首相による国家回復計画の発表(2021年7月8日更新)

令和3年7月8日
  7月5日、イスマイル・サブリ上級大臣兼国防大臣は、州ごとに「国家回復計画」第二段階に移行するための新たな閾値を発表しました。
 
<第一段階から第二段階への緩和>
・過去7日間の平均新規感染症例が人口10万人あたり「12.2例」
・ICU病床使用率「中程度」(当館注:これまでと同様であれば「50~70パーセント」)
・ワクチン2回投与成人人口率が「10パーセント」
 
イスマイル・サブリ上級大臣兼国防大臣の発言詳細については、こちらをご確認ください。
https://www.bernama.com/en/general/news.php?id=1979279
 
++++
 
(2021年6月22日更新)
   6月19日、アドハム保健大臣が述べたところによると、各段階の緩和条件の詳細は以下のとおりです。
 
<第一段階から第二段階への緩和>
 ・過去7日間の平均新規感染症例が2,000例から4,000例であること
 ・ICU病床使用率が50~70パーセントであること
 ・ワクチン投与人口率が10パーセントに達していること(注)
 
<第二段階から第三段階への緩和>
 ・過去7日間の平均新規感染症例が500例から2,000例であること
 ・ICU病床使用率が50パーセント未満であること
 ・ワクチン投与人口率が40パーセントに達していること(注)
 
<第三段階から第四段階への緩和>
 ・過去7日間の平均新規感染症例が500例未満であること
 ・ICU病床使用率が50パーセント未満であること
 ・ワクチン投与人口率が60パーセントに達していること(注)
 
(注:「ワクチン投与」のみしか言及されていませんが、下記ムヒディン首相発表を踏まえると、「2回のワクチン接種を完了していること」を意味すると思われます。)
 
アドハム保健大臣の発言詳細については、こちらをご確認ください。
https://www.bernama.com/en/general/news.php?id=1973748
 
+++++
●6月15日、ムヒディン首相が、国家回復計画について特別声明を行ったところ、概要は以下のとおりです。今後、各段階における規制(SOP)の詳細が国家安全保障会議 (NSC) によって発表されますので、当館からもご案内いたします。
 
●第一段階 
・現在の「完全ロックダウン」
 
●第二段階
・COVID-19 の1日の平均新規感染症例が4,000例を下回る。
・ICU病床使用率が妥当な程度に回復し、公衆衛生システムが危機的な状況から脱する
人口の10パーセントが2回のワクチン接種を完了している。
・経済活動は段階的に許可され、最大80パーセントの従業員の就業が認められる。
・ポジティブリストのアプローチが継続される。すなわち、リストに掲載された分野のみが操業を許可される。第二段階では第一段階にいくつかの分野が追加される
・社会活動及び州をまたぐ活動は許可されない。
 
●第三段階
・COVID-19 の1日の平均新規感染症例が2,000例を下回る。
・ICU病床使用率が十分に回復し、公衆衛生システムが安心できる状況になる。
人口の40パーセントが2回のワクチン接種を完了している。
ネガティブリストに掲載された分野以外の全ての経済のすべてのセクターの操業が許可される。ネガティブリストにはCOVID-19の感染を引き起こしたり、クラスターを発生させたりする危険性の高い活動が記載される。
・第二段階と同様最大80パーセントの従業員の就業が許可される。
教育を含む社会活動やスポーツ活動が段階的に許可される
議会を開催することができることを約束する。
 
●第四段階
・COVID-19 の1日の平均新規感染症例が500例を下回る。
・ICU病床使用率が十分に回復し、公衆衛生システムが安全な状況になる。
人口の60パーセントが2回のワクチン接種を完了している。
・国家ワクチンプログラム計画に基づき、この移行は早ければ本年10月末に実施される。
全ての経済分野の操業が許可され、より多くの社会活動が許可される州をまたぐ旅行が許可され、厳しいSOPの下で国内旅行も許可される
  
〇ムヒディン首相の発表詳細については、こちらをご確認ください。
https://www.pmo.gov.my/2021/06/teks-ucapan-pelan-pemulihan-negara-peralihan-fasa-pkp-secara-berperingkat/
 
○不要不急の外出は控え、今後も、SOPの順守に加え、人混みを避ける行動や、適切なマスクの着用、うがい・手洗いの励行など、基本的な感染症予防対策に努めてください。
 
○現在、外務省はマレーシアに対して「感染症危険情報レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」を発出しています。詳細は以下を御確認ください。
外務省海外安全ホームページ:マレーシア
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_017.html#ad-image-0
当館ウェブサイトページ
https://www.my.emb-japan.go.jp/itpr_ja/newinfo_31032020.html
 
○また、サバ州東海岸のうち、サンダカン、ラハ・ダトゥ、クナ及びセンポルナ周辺地域に危険情報「レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)」が、サバ州東海岸のうち上記「レベル3」発出以外の地域(タワウを含む)に危険情報「レベル2:不要不急の渡航は止めてください」が発出されています。
 
○在留邦人、渡航者の皆様におかれては、引き続き、マレーシア関係当局及び各種メディアから、最新の情報を入手するよう努めてください。各州政府が独自の規制を行っている場合もありますので、お住まいの地域の状況について、報道や各州政府ウェブサイト・SNS等を通じ、御自身での情報収集に努めてください。