在マレーシア日本国大使館

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マレーシア海上法令執行庁研修センター開所式

　　平成２５年０４月０４日
在マレーシア日本国大使館

　３月２日、マレーシア海上法令執行庁（ＭＭＥＡ）研修センター開所式が、クアンタン市ゲベン地域にある同センター内において挙行されました。日本国政府は、マラッカ海峡や南シナ海といった重要なシーレーンを沿岸に有するマレーシアの海上保安能力の向上を重視しています。このため、これまでＭＭＥＡの組織設立から継続的にその機能・能力向上に必要な種々の支援を行ってきました。本センターの開所は、ＭＭＥＡの機能を高める上で重要な一段階であり、非常に大きな意義を持ちます。

　同式典には、パハン州スルタン御夫妻、スルタン皇太子御夫妻、州首席大臣御夫妻、ムヒディン連邦政府副首相御夫妻臨席の下、各国大使館関係者等が出席しました。（ナジブ首相御夫妻の出席も予定されていましたが、都合により欠席されました。）日本からは、日本国大使館より松浦公使他、海上保安庁より最勝寺参事官、高橋国際・危機管理官他、ＪＩＣＡマレーシア事務所より佐藤所長他、日本海難防止協会シンガポール事務所より中村所長他が出席しました。

　式典では、スルタンによる視閲、アムダンＭＭＥＡ長官訓辞、スルタン祝辞、開所宣言及び命名式、署名式等が実施され、同センターはスルタンの名前に因み、スルタン・アフマド・シャー・海上保安アカデミー（ＡＭＳＡＳ）と命名されました。

　同センターは、広大な敷地の中に、本館、士官及び下士官教育棟の他、様々な訓練施設、宿舎、モスク等によって構成されており、今後の施設の拡張にも対応出来るように十分なスペースも確保されています。また、敷地内のモスクは、金曜日の礼拝際には広く一般に公開されています。

　日本国政府は、今後も引き続き本研修センターで行われる人材育成に対して積極的に支援等を行い、マレーシアはもとより、地域の海上保安能力向上に引き続き貢献していく予定です。