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パハン・スランゴール導水事業 TBM3貫通式
  平成25年4月4日
在マレーシア日本国大使館

  2013年3月22日、日本政府の円借款により実施されているパハン・スランゴール導水事業のTBM(トンネル・ボーリング・マシン)3号機の貫通式が、 スランゴール州ランガットで開催されました。

  本件事業は、半島マレーシア中央に位置するパハン州から導水トンネルを経てスランゴール州へ日量189万m3を導水する事業であり、2009年6月に着工 されました。首都圏(スランゴール州、クアラルンプールおよびプトラジャヤ連邦直轄区)における現在の水供給能力は日量約440万m3であり、今後想定さ れる水需要の大幅な増加に対応し、安定した水供給を図るために本件事業が進められていることころです。

  本件事業のうち、導水トンネルの全延長は約44.6kmであり、完成すると世界で11番目の長さとなります。また、土かぶり(地表面からトンネルまでの深 さ)が大きいのが本トンネルの特徴であり、1,000m以上の土かぶり区間が約5km、最大土かぶりは1,246mとなり、世界で8番目の土かぶりとなり ます。日本及びマレーシアの企業のジョイントベンチャーが、日本の有する高度なトンネル掘削技術の経験とノウハウを活用しつつ、高い作業品質を確保しなが ら工事が進められているところです。

  本貫通式には、中村滋駐マレーシア日本国大使のほか、アリ・ハムサ官房長官、ルー・エネルギー・環境技術・水省事務次官はじめ連邦政府関係者、スランゴー ル州政府関係者等、約500人が出席しました。式典では、ランガットの本坑内にて、アリ・ハムサ官房長官等による合図とともに貫通ボーリングが開始され、 参列者の目の前で貫通する様子が披露されました。

  式典の際、アリ・ハムサ官房長官からは、本事業は首都圏への水供給に大きな役割を担うものであるとして、日本政府・JICAをはじめとする関係者の協力へ の謝意とともに、残る事業区間の早期完成に期待する旨の発言がありました。




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                      中村滋駐マレーシア日本国大使祝辞                                      アリ・ハムサ官房長官祝辞     

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 記念品贈呈                       現場作業員との記念撮影
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