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無償資金協力「海上警備強化機材整備計画(2/2 期)」・
「海上密輸等取締能力強化計画」に関する書簡の交換について
日時:平成21年3月30日 (月)

 2009年3月30日にマレーシア外務省において、堀江正彦在マレーシア日本国大使とラスタム・マレーシア外務次官との間で、テロ対策等治安無償資金協 力「海上警備強化機材整備計画(2/2期)」及び「海上密輸等取締能力強化計画」の交換公文署名式が行われました。

  「海上警備強化機材整備計画(2/2期)」は、日本政府より海上警察(Marine Police Force, Royal Malaysian Police)に対して、マラッカ海峡を含むマレーシア海域における夜間の監視及び高速船を使った海上事犯取締りの強化を目的とし、2億7800万円の無 償資金協力を行うものです。

 供与機材等:
   夜間暗視装置40台
  暗視機能付きレンジファインダー40台
  デジタル携帯無線機60台
  複合型高速艇4隻

  「海上密輸等取締能力強化計画」は、日本政府よりマレーシア税関(Royal Malaysian Customs)に対して、マラッカ海峡を含むマレーシア海域における洋上密輸取引や不審船・不審者の摘発・取締りの強化を目的とし、7億1400万円の 無償資金協力を行うものです。

 供与機材等:
  高速艇10隻
  携帯赤外線カメラ14台

 マレーシアに対するテロ対策等治安無償資金協力としては、本年2月に供与を完了した海上法令執行庁(Malaysian Maritime Enforcement Agency: MMEA)への海上監視システムの強化に次いで2件目及び3件目となります。

 マ ラッカ海峡は、世界海運の約3分の1にあたる200隻/日以上の大型船舶が通過する国際的な主要航路の一つです。わが国にとっても、出入港する約 14000隻/年の船舶が利用し、中東から運ばれる原油の8割がこの海域を通過する等、日本の生命線ともいえる重要な航路です。その重要性ゆえに、マラッ カ海峡とこの周辺海域の安全と保安確保は、マレーシアのみならず、日本をはじめとする海峡利用国の喫緊の課題となっています。

 2004年以降、日本政府はマレーシアに専門家を派遣し、MMEAの設立や海上警備・捜索救助にかかる能力向上に協力してきました。本無償資金供与プロ ジェクトは、これまで行われてきた技術協力とともに、洋上取締り能力のさらなる向上に寄与するものです。
また、海上保安庁は、東南アジア海域において2000年11月以降、のべ21回に渡り巡視船を派遣している他、2000年と2007年には、マレーシア海 上警察との連携訓練も実施しています。
 さらにマラッカ海峡の海上安全保障に対するマレーシア政府の取組を支援するため、日本政府はMMEAに対しマレーシア海上監視システム用機材としてレー ザーカメラ・システム3式、無線方位探知システム2式(4億7,300万円)などの無償供与を実施しました。

 日本はマラッカ海峡を利用する主要国として、本プロジェクトを通じて今後も引き続き同海峡の安全・治安強化に積極的に取り組み、マレーシア政府と協力し ていく意向です。
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