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日本の無償資金協力により海上警備の機材を供与 | |
平成23年3月21日
在マレーシア日本国大使館 マレーシア王立警察海上警察(Marine Operation Force, Royal Malaysia Police)は、3月17日、日本政府よりテロ対策等治安無償資金協力として供与された海上監視・警備のための機材の引渡式をポートクラン海上警察基地で行いました。 供与された機材は、マラッカ海峡の海域を監視するためのゴーグル型夜間暗視装置40台、双眼鏡型暗視装置付きレンジファインダー40台、デジタル携帯型無線機60台と複合型高速艇4隻(計2億7,800万円)です。これにより、マラッカ海峡をはじめとするマレーシア海域において夜間の監視が強化され、高速船を使った海上事犯取り締まりが適切にできるようになることが期待されます。 マラッカ海峡は、世界海運の約3分の1にあたる200隻/日以上の大型船舶が通過する国際的な主要航路の一つであり、海賊行為をはじめとする海上犯罪が多 発しています。そのため、マラッカ海峡とこの周辺海域の安全と保安確保は、マレーシアのみならず、日本をはじめとする海峡利用国の喫緊の課題となっていま す。 このような状況のもと、本プロジェクトに加え、日本政府は、マレーシアにおける海上法令の執行及び海難救助を一元的に担当する機関として 2005年5月に設立されたMMEAに対し、その設立の段階から支援・協力を行っています。現在も、技術協力プロジェクトとして「海上警備救難プロジェク ト」が実施されており、JICA長期専門家として海上保安官1名がMMEAに配置されています。さらに2009年3月には、日本政府はMMEAに対しマ ラッカ海峡の海域を監視するためのレーザーカメラシステム3式と無線方位探知システム2式(4億7,300万円)を供与しました。また今年2月には、マ レーシア関税局に対し高速艇10隻と携帯赤外線カメラ14台(7億1,400万円)を供与しました。今回の海上警察への海上警備強化のための機材供与は第 3弾となります。これらの協力が連動して、一層の海上安全・保安の向上が期待されます。 |
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![]() ![]() (写真:引渡式の様子)
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