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海上法令励行セミナーの開催について −日本の海上保安官がマレーシア海上法令執行庁の人材育成に貢献− |
日本政府の協力により、2009年1月12日〜22日までの間、クアンタンのMMEAトレーニングセンターにて「海上法令 励行セミナー」が開催されました。 本 セミナーでは、マレーシア海上法令執行庁(MMEA)の中堅職員28名に対し、我が国海上保安庁から3名の海上保安官が講師として派遣され、教室での講義 や逮捕術の実技訓練に加え、洋上でのMMEA巡視船・ゴムボート等を活用した実習等により、船舶への立入検査から犯罪の認知、容疑者逮捕、船内検索、捜査 書類作成までの一連の初動捜査技術につき、技術移転が行われました。 本セミナーは、「海上警備救難プロジェクト」の一環として実施したもので、2007年、2008年に引き続き3回目の開催となります。 MMEA は、マレーシアにおける海上法令の執行及び海難救助を一元的に担当する機関として2005年5月に設立された機関です。 日本政府は、マラッカ海峡における海上保安の重要性を踏まえ、MMEAに対し、その設立の段階から支援・協力を行っています。現在も、効率的・効果的な組 織運用体制の確立や能力向上を目的として、JICA技術協力プロジェクトとして「海上警備救難プロジェクト」が実施されており、長期専門家として海上保安 官1名がMMEAに配置されています。 日 本政府は、この他、マラッカ海峡の安全強化のため、MMEA、マレーシア税関、マレーシア海上警察に対し、それぞれマラッカ海峡監視システムの機材(4億 7,300万円)、高速艇などの海上密輸取締機材(7億1,400万円)、複合艇などの海上警備機材(2億7,800万円)の無償供与を予定しています。 また、海上保安庁は、東南アジア海域において2000年11月以降、のべ21回に渡り巡視船を派遣している他、2000年 と2007年には、マレーシア海上警察との連携訓練も実施しています。 加えて、日本財団は2006年にMMEAに対し練習船を供与するとともに、マラッカ海峡の航行援助施設基金に対し2009 年分として250万米ドルの貢献を発表しています。
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