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トップペー ジ > 二国間関係 > マレーシアに対する我が国の政府開発援助 > キナバタンガン河・セガマ河流域の ラムサール条約湿地への登録 | ||
ラ ムサール条約(特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約:Convention on Wetlands of International Importance Especially as Waterfowl Habitat)は、湿地の保護と持続可能な利用のための国際条約です。条約湿地として登録されると、締約国はその保全及び適正な利用を促進するための措 置を講じることが求められます。 マレーシアは1995年3月10日に条約を批准しており、国内ではこれまでにクチン湿地国立公園(サラワク州)、ククップ 島(ジョホール州)、スンガイ・ プライ(ジョホール州)、タンジョン・ピアイ(ジョホール州)及びベラ湖(パハン州)の5ヶ所が条約湿地として登録されています。 キ ナバタンガン河・セガマ河流域(The Lower Kinabatangan-Segama Wetlands)は、サバ州東海岸のマングローブ林及び泥炭湿地であり、3つの隣接した森林保護区から構成されています。広さは約7万8千ヘクタール以 上に及び、マレーシア国内で最大規模のラムサール条約湿地となります。 ![]() ![]() 今 般の登録により同流域は、スマトラサイ、テングザル、ボルネオ水牛(tembadau)、ボルネオピグミーゾウ、コウノトリなどの絶滅危惧種が生息するマ ングローブ林及び泥炭湿地として、また魚やエビの産卵・生育地として国際的に重要な湿地であることが認められたことになります。 ![]() ![]() 日 本政府は、政府開発援助(ODA)事業としてサバ州政府やサバ大学を主なカウンターパートとして、本件湿地の所在するボルネオ島の生物多様性・生態系を組 織的かつ長期的に保全する仕組み作りを支援してきています。2002年から2007年にかけ、自然環境保全に必要な知識・技術を移転し(「ボルネオ 生物多様性・生態系保全プログラム・フェーズT」)、現在は、右技術を活用し、保全活動と経済活動のバランスが維持されるための政策 策定・体制の確立に向けた協力を行っています(「ボルネ オ生物多様性・生態系保全プログラム・フェーズU」:2007〜2012年)。 |
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