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海 外安全対策情報(平成25年7月〜9月)


【1.治安情勢及び一般犯罪の傾向】
  マレーシア国内における2012年中の犯罪発生認知件数(除く知能犯罪、薬物犯罪等)は、153,669件で、前年比マイナス12,626件となりま し たが、殺人事件は602件と発生率は日本の約2.7倍、強盗事件は20,140件と発生率は日本の約25倍であり、日本と比較すると未だ厳しい治安情勢に あります。

  なお、統計上の改善傾向に反し、殺人事件や持凶器集団強盗事件等の凶悪犯罪が頻発するなど体感治安は悪化しており、邦人被害に係る窃盗、強盗事件も依 然 として多数発生しているため、防犯対策には十分な注意を払う必要があります。


【2.一般犯罪・凶悪犯罪の事例・手口】
(1) 邦人被害事件
  在留者、旅行者を問わず、多数の邦人が、ひったくり、置き引き、 車上狙い等の窃盗被害に遭っているほか、下記の様な事案も発生しています。

強盗被害(タクシー運転手による強盗致傷事件)
  7月26日午後7時40分頃、20代の邦人女性が自宅に帰るためショッピングモール敷地内から流しのタクシーに単独で乗車したところ、途中からルートを 外れ、暗い路地に入り、パラン刀で両腕を切りつけられて所持品を強奪された事案が発生しました。犯人は未だ検挙されておらず、引き続きの警戒が必要です。

強盗被害(けん銃(真贋不明)を用いた強盗未遂事件)
  7月28日午後4時過ぎ、KLCC付近の道路を単独で歩いていた邦人女性が、黒色車両(車種等不明も高級車)に乗車した中華系の男から、いきなりけん銃様 のものを向けられて、所持していたバックを要求される強盗未遂事件が発生しました。同女性が垣根を越えて脇道に逃れたことで未遂に終わりましたが、犯人は 未だ検挙されておらず、引き続きの警戒が必要です。

強盗・ひったくり被害(日本人会付近)
  クアラルンプール日本人会付近では、以前から同会利用のため歩行中の邦人を狙った強盗・ひったくり事件が多発しているところ、7月中旬からの1ヶ月だけ で、少なくとも強盗被害1件・ひったくり被害2件が発生しており、犯人も未だ検挙されていないため、引き続きの警戒が必要です。

婦女暴行被害(白タク運転手による婦女暴行事件)
  一部報道によれば、8月下旬にクアラルンプール市内でタクシー待ちをしていた邦人女性が、タクシー運転手を名乗る男から声を掛けられ、グレー色の車に乗車 したところ、そのまま人気のない場所に連れて行かれ、婦女暴行・脅迫を受ける被害が発生した模様です。
  タクシー利用にあたっては、運賃トラブルのほか、運転手による強盗等の凶悪事件が多発してるところであり、引き続きの警戒が必要です。

国際送金詐欺
  日本在住の邦人が、インターネットを通じて知り合った人物から様々な名目でマレーシアへの国際送金を依頼され、多額の現金を騙し取られる被害が多発して います。代表的な例は、フェイスブック等のSNSを通じて親しくなった異性から、税関での罰金・保釈金や治療費名目等で送金を懇願され、ウェスタンユニオ ン等の国際送金サービスを通じて日本からマレーシア宛に送金してしまうものです。犯行は組織的に行われ、交際相手(架空の人物)の他、税関職員や宅配業者 等、巧妙に役割分担を行って送金を促し、一度でも送金すると更に高額の送金を要求してきます。

(2)その他事件
  9月24日午前6時57分頃、在留邦人が多く居住するモントキアラ地区に所在するコンドミニアム前路上において、子の通学のため自動車で出発した直後の母 子が8人組の犯人グループから襲われたものの、母子らの抵抗を受け、犯人らがそのまま逃走する事案が発生しました。警察においては、裕福な家庭の子弟に狙 いを定めた誘拐企図襲撃事案として捜査していますが、未だ犯人は検挙されておらず、引き続きの注意が必要です。


【3.テロ・爆弾事件発生状況】
武 装勢力の侵入事案
  2月中旬にコタキナバル出張駐在官事務所管轄のサバ州南東部ラハ・ダトゥ地区ほかにおいて、「スールー王国軍」と称する数百人規模の 武装勢力 がフィリピン側から侵入する事案が発生し、当地治安部隊が空爆を含む制圧作戦を実施したことから、武装勢力及び治安部隊の双方に多数の死傷者が出ました。 6月末、同制圧作戦は完了しましたが、東サバ治安司令部による作戦が継続されています。同地区ほかに対しては、9月末現在においても渡航情報「渡航の延期 をお勧めします。」等を継続しており、引き続き十分な警戒が必要です。


【4.対日感情】
  全体的に良好ですが、終戦記念日前等の時期や尖閣諸島問題をとらえ、一部華人系新聞に反日的な記事が散見されることがあるほか、7月25日には、安倍 首相訪馬をとらえ、大使館前において、中華系団体(40名程度)による抗議活動が行われました。


【5.日本企業の安全に関する諸問題】
  一般的に窃盗や強盗等の被害にあわないように十分注意する他、会社内部の者や警備員が手引きしたと思われる被害も発生していることから採用、人事、勤 務管理等に注意を払う必要があります。


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