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マレーシアに対する渡航情報(危険情報)の発出
平成26年3月28日 
在マレーシア日本国大使館  

●サバ州東海岸のうち,ラハ・ダトゥ,クナ及びセンポルナ周辺地域
 :「渡航の延期をお勧めします。」(継続)
●サバ州東海岸のうち,上記「渡航の延期をお勧めします。」発出以外の地域(サンダカン,タワウ含む)
 :「渡航の是非を検討してください。」(継続)
●サバ州東側の島嶼部及び周辺海域
 :「渡航の是非を検討してください。」(継続)

☆詳細については,下記の内容をよくお読みください。

1.概況
(1) マレーシアの治安情勢は以下(2)及び(3)地域を除き安定しています。

(2)東マレーシア(ボルネオ島)のサバ州南東部ラハ・ダ トゥ地区では,2013年2月,「スールー王国軍(Royal Sulu Sultanate Army)」と称する武装勢力によるフィリピン側からの侵入事案が発生しました。これに対し,同年3月以降,マレーシア警察・軍による共同作戦が実施さ れ,同年6月末,作戦終了が宣言されました。その後事態は沈静化していますが,スールー・スルタンはサバの領有権を引き続き主張しており,今後も同種の事 案発生が懸念されます。

(3)また,サバ州東側の島嶼部及び周辺海域においては,これまでにフィリピン南部を拠点とするイスラム過激派アブ・サヤフ・グループ(ASG)等による 外国人誘拐事件が発生するなど不穏な状況が続いています。


2.地域情勢
(1) サバ州東海岸のうち,ラハ・ダトゥ,クナ及びセンポルナ周辺地域
:「渡航の延期をお勧めします。」(継続)
ア  2013年 2月12日,東マレーシア(ボルネオ島)のサバ州南東部ラハ・ダトゥ地区において,「スールー王国軍(Royal Sulu Sultanate Army)」と称する数百人規模の武装勢力によるフィリピン側からの侵入事案が発生しました。同年3月以降,マレーシア警察・軍は,空軍航空機,装甲戦闘 車を投入した共同作戦を実施,同年6月末,作戦終了が宣言されました。その後事態は沈静化していますが,スールー・スルタンはサバの領有権を引き続き主張 しており,今後も同種の事案発生が懸念されます。

イ センポルナ郊外においても,2013年3月,同武装勢力と思われる外国人侵入者とマレーシア警察との間で銃撃戦が発生しました。また,クナ地区でも同 月,マレーシア治安当局が同武装勢力と思われる複数の侵入者を発見しましたが,依然逮捕に至っていません。

ウ  このほか,2012年11月,サバ州南東部のパームやし農園においてマレーシア人農園労働者4人が武装集団に誘拐される事件が発生しました(2人は現場 付近で解放,残る2人のうち1人は2013年8月,監禁先のフィリピン南部から脱出)。   

エ ついては,不測の事態に巻き込まれる可能性がありますの で,同地域への渡航は,どのような目的であれ延期されるようにお勧めします。

(2)サバ州東海岸のうち,上記「渡航の延期をお勧めします。」発出以外の地域(サンダカン,タワウ含む)
:「渡航の是非を検討してください」(継続)
ア サバ州東海岸のうち「渡航の延期をお勧めします。」発出以外の地域についても,ラハ・ダトゥに上陸した武装勢力がマレーシア軍の攻撃を受け,各地に拡 散・潜伏していたり,新たな武装勢力がフィリピン側より侵入する可能性があります。

イ ついては,同地域への渡航・滞在を予定されている方は,同地域において武装勢力の脅威がある点に留意し,渡航の是非を含め自らの安全につき真剣に検討 してください。渡航される場合には,詳しい現地事情の収集に努め,十分な安全対策をとられることをお勧めします。

(3)サバ州東側の島嶼部及び周辺海域
 :「渡航の是非を検討してください。」(継続)
ア 同地域では,隣国との密出入国,密輸が絶えず,武器の押収事案や海賊事件が数多く発生しています。また,以下のとおり,マレーシア人及び外国人の誘 拐事件が発生しています。
  (ア)2010年2月,センポルナ沖のセバンカット島におけるマレーシア人誘拐事件(同年12月,フィリピン南部において解放)
 (イ)2013年8月,センポルナ沖・ブンブン島における,マレーシア人漁民誘拐事件(直後に解放)
 (ウ)2013年11月,センポルナ沖・ポンポン島のリゾート施設における,台湾人夫妻襲撃・誘拐事件(1名はその場で殺害,1名は連れ去られ,同年 12月解放)
   
イ マレーシア当局は,海軍・警察・海上法令執行庁等による警戒を実施しているものの,約500キロメートルに及ぶ長い海岸線や50以上の島全域にわた る警備にも限界があることから,同地域には依然として誘拐・テロの脅威の可能性があると指摘されています。

ウ  ついては,サバ州東側の島嶼部及び周辺海域への渡航・滞在を予定されている方は,同地域において依然として誘拐等の脅威がある点に留意し,渡航の是非を 含め自らの安全につき真剣に検討してください。渡航される場合には,十分信頼できる旅行エージェントを選び,その旅行エージェントが如何なる安全対策を 採っているか確認し,また,ダイビングや釣り等で海上に出る際には,沖合等への移動は極力避けるとともに,警備当局の目の届く範囲から外れないか慎重に確 認することを含め,十分な安全対策を採られるようお勧めします。

エ なお,この海域に近接するフィリピン領域内での誘拐事件,ASGの活動等については,フィリピンの危険情報も御参照ください。


3.その他の注意事項
マレーシアに渡航・滞在される際は,以下を参考にしつつ,状況に応じ,現地の大使館又は総領事館,あるいは関係機関等より最新情報を入手して安全対策に努 めてください。

(1)マレーシアは,タイ南部,フィリピン南部,インドネシア等イスラム過激派組織を抱える国・地域と隣接しており,今後,国際情勢の推移の状況によって は,欧米などに対する感情が悪化し,マレーシアにある外国権益に対して悪影響が及ぶ可能性も排除されないことに留意しておく必要があります。

(2)マレーシアでは,特に都市部において,強盗,置き引き,ひったくり,スリ,あるいは「いかさま賭博」や「振り込め詐欺」などの詐欺といった一般犯罪 に巻き込まれる例が増えています。常に危機意識を持ち,また甘い言葉を用いて接近してくる人物には十分警戒して,このような犯罪に巻き込まれないよう注意 してください。
 犯罪被害例,防犯対策等の詳細については,<安全対策基礎データ>をご参照ください。

(3)マレーシア国内には特段の旅行制限区域はありませんが,軍事関連施設や宗教施設の中には立ち入りを禁じている場所がありますので,宗教施設や公園又 は地方を訪問する際には特に慎重に行動し,当然のことですが,柵等が設けられている場所に無断で立ち入ったり,動植物を捕獲・採取したりしないよう留意し てください。
 なお,写真撮影も,被写体となる施設あるいは人物(特に女性)によっては問題となることがありますので,事前に可否を確認する等,十分注意してくださ い。

(4)マレーシアでは麻薬等違法薬物に対する規制が厳しく,違反した場合の法定刑は非常に重く,最高刑には死刑が規定されています。麻薬等違法薬物の使用 や売買に関わったり,また知り合いであっても中身のわからないものを安易に預かったり,日本その他への運搬に手を貸すなどの違法行為に巻き込まれないよう くれぐれも慎重に行動してください。

(5)「渡航の是非を検討してください。」の危険情報が発出されている地域に渡航・滞在を予定されている方は,日程・連絡先等を日本のご家族や現地の関係 者に必ず伝えるとともに,在マレーシア日本国大使館にも事前に連絡して現地の最新情報を入手してください。
なお,不測の事態に備え,退避手段・経路等についても再確認してください。

(6)現地に3か月以上滞在される方は,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく管轄の大使館・総領事館に「在留届」を提出してください。また, 住所その他の届出事項に変更が生じたとき又はマレーシアを去る(一時的な旅行を除く)ときは,必ずその旨を届け出てください。
なお,在留届は,在留届電子届けシステム(ORRネット:http://www.ezairyu.mofa.go.jp/ )による登録をお勧めします。また,郵送,FAXによっても行うことができますので,管轄の大使館・総領事館まで送付してください。
  

(問い合わせ窓口)
 ○ 外務省海外安全相談センター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関連課室連絡先)
 ○ 外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5139
 ○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3679
 ○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp
                                     http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)

(現地公館連絡先)
 ● 在マレーシア日本国大使館
  住所:11, Persiaran Stonor, Off Jalan Tun Razak, 50450 Kuala Lumpur, Malaysia
  電話: (市外局番03) 2177-2600
     国外からは(国番号60)-3-2177-2600
  FAX : (市外局番03) 2143-1739
     国外からは(国番号60)-3-2143-1739
  ホームページ: http://www.my.emb-japan.go.jp/Japanese/index.htm

 ● 在ペナン日本国総領事館(管轄地域:ペルリス州,ケダ州,ペラ州,クランタン州及びトレンガヌ州)
  住所:28th Floor, Menara BHL, No.51, Jalan Sultan Ahmad Shah, 10050 Penang, Malaysia
  電話: (市外局番04) 226-3030
     国外からは(国番号60)-4-226-3030
  FAX : (市外局番04) 226-1030
     国外からは(国番号60)-4-226-1030
  ホームページ: http://www.penang.my.emb-japan.go.jp/index_jp.htm

 ● 在ジョホールバル出張駐在官事務所
  住所:Suite 15B, Level 15, Manara Ansar, No. 65 Jalan Trus, 80000 Johor Bahru, Johor, Malaysia
  電話: (市外局番07) 221-7621
     国外からは(国番号60)-7-221-7621
  FAX : (市外局番07) 221-7629
     国外からは(国番号60)-7-221-7629

 ● 在コタキナバル出張駐在官事務所
  住所:No.18, Jalan Aru, 88100 Tanjung Aru, Kota Kinabalu, Sabah, Malaysia
  電話: (市外局番088) 254-169
     国外からは(国番号60)-88-254-169
  FAX : (市外局番088) 236-632
     国外からは(国番号60)-88-236-632
    ホームページ:http://www.kotakinabalu.my.emb-japan.go.jp/ja/index_j.html

 

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