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マレーシアにおける安全対策について |
平成27年2月4日
在マレーシア日本国大使館 邦人男性2人を人質に、2億ドル(約236億円)もの身代金を要求したイスラム過激派組織「イスラム国」。最初の映像が公開された1月20日以降、2人 の解放に向け最大限の努力が尽くされるなか、1月25日に湯川遥菜さんが殺害されたとみられる画像が、2月1日にはジャーナリストの後藤健二さんが殺害さ れたとみられる画像がインターネット上に公開されました。 今回の事件では、今後も日本人をテロの標的とするとの挑戦的で不気味なメッセージが発せられたことで、不安を感じられている方も多いのではないでしょうか。 確かに既に50人を越えるマレーシア人がイスラム国の活動に参加しているとみられているほか、イスラム国の活動に参加するためシリアに渡航しようとしてい たマレーシア人が空港において逮捕される事案等、2013年2月以降、国内各地で50人以上ものマレーシア人がイスラム国に関連した容疑等で逮捕されてお り、その影響は少なからず受けていると言わざるを得ません。 しかし、近年マレーシア国内では、イスラム過激派によるテロ事件は発生しておらず、更に国家警察によるイスラム過激派に対する取締りと監視活動が強化されており、現 時点、テロ事件に関する具体的脅威情報は把握されていません。また、在留邦人の安全確保のため警戒警備の強化を大使館からも警察に要請していますので、日 本人を狙ったテロ事件が今すぐ発生する情勢にあるとまでは考えていません。ですから、過度にご心配頂く必要はありませんが、今後の情勢の変化を注視して不 測の事態に備えていくという心構えは日頃から持って頂くことが大切です。 大使館としても、マレーシア当局や日本人会等の邦人団体等と連携を強化し、今後とも在留邦人の皆様の安全・安心な生活の確保に尽力して参りますが、在留邦人の皆様におかれましても、単独での行動を避けたり、欧米人が多く集まるバーを避ける等、日頃から危機管理意識を持って、状況に応じた適切な安全対策を講じるようにお願いします。なお、当面の備えとしてご留意頂きたいのは次の3点です。 【最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手を!】 最近は中東の紛争地域だけでなく、世界各国でイスラム過激派等によるテロ・犯罪事件が相次いで発生しています。誘拐、テロ等不測の事態に巻き込まれることのないよう、マレーシアを含む海外への渡航・滞在にあたっては、必ず外務省海外安全ホームページや報道等を参照頂き、最新の渡航情報を確認することを習慣にして下さい。大使館でもメルマガ等を通じて安全情報を配信しますので、是非当館メルマガにもご登録下さい(大使館HPから簡単に登録できます。)また、他国へ渡航される際は、いざと言う時に滞在地の在外公館などから緊急時情報提供を受けられる『たびレジ』にもご登録下さい。 【危険情報が発出されている地域への渡航について】 今回の事件の舞台となったシリアは、全土に外務省が出す危険情報の中で最も厳しい「退避勧告」が発出されている地域であり、この様な地域への渡航は、どのような目的であれ控えて下さい。 なお、ここマレーシアにも危険情報が発出されています。サバ州東側の島嶼部及び周辺海域やサバ州東海岸の一部では、誘拐事件が連続して発生するなど不穏な状況が続いており、2番目に厳しい危険情報「渡航の延期をお勧めします。」が発出されていますので、同地域への渡航は、どのような目的であれ当面控えるようにお願いします。 【在留届の提出と記載事項変更時の速やかな連絡を!】 皆様が事件・事故等の事態に遭った場合には、大使館では「在留届」をもとに皆様の所在地や緊急連絡先を確認して必要な援護を実施します。在留届の提出がない場合や変更の連絡がない場合は、万が一の場合に速やかな援助を行うことができないことになりますので在留届の確実な提出と記載事項が変更になった場合の速やかなご連絡をお願いします。 <関連情報リンク> ※シリア邦人拘束事案に関する新たな内閣総理大臣声明 ※イスラム過激派組織(イスラム国)による邦人と見られる人物の殺害を受けた注意喚起 ※外務省海外安全ホームページ ※マレーシアにおける渡航情報(危険情報) ※ たびレジ登録 |