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新 型インフルエンザに関するQ&A



(問1) 現時点でどのような準備をすればよいですか?

1) パンデミック(世界的大流行)になった場合、感染を防ぐためには感染した人との接触機会を減らすことが重要ですので、そのため不要不急の外出をしないこと が原則です。また、外出しなくても良いように最低限(新型インフルエンザに関しては少なくとも2週 間分程度が目安とされています)の飲食料、日用品、常備薬等の生活必需品の備蓄はしておいた方が良いでしょう。また、いつでも出国できるように、現金の準 備や、旅券や査証の残存有効期間の確認も常に行っておくようにしてください。

(2) なお、日頃から手洗い・うがいの励行、バランスのよい食事、十分な睡眠等の体調管理に努めることが、その他の感染症を含めた感染を予防するためにも非常に 重要です。また、季節性のインフルエンザワクチンの予防接種は、新型インフルエンザとの複合感染を防ぐことや早期治療の観点からも、接種されることをお勧 めします。

【参 考1: 感染防止策】
?@ こまめに手洗いやうがいを行う。
 手洗いは、外出後に行うだけではなく、可能な限り、こまめに行う。流水と石けんを使って最低15秒以上行い、洗った後は清潔なタオル等で水を十分に拭き 取る。
?Aウイルスは粘膜を介して感染するので、口、鼻、目などの粘膜部分に手で触れない。
?B咳や発熱などの症状のある人に近づかない。人混みの多い場所に行かない。
  マスクは、咳やくしゃみによる飛沫及びそれらに含まれるウイルス等病原体の飛散をかなり減少させることが期待できるため、インフルエンザ様の症状がある方 がやむを得ず外出する場合は、飛沫を防ぐために、混み合った場所(特に屋内や乗り物など換気が不十分で閉鎖的な場所)に入るときには着用する。
?C発熱や咳などインフルエンザと似た症状がみられた場合には、当地の医療機関を受診する。


【参 考2: 備蓄例】
1) 食料(長期保存可能なもの)
米、 乾めん類(そば、そうめん、ラーメン、うどん、パスタ等)、切り餅、
コー ンフレーク・シリアル類、乾パン、各種調味料、レトルト・フリーズドライ食品、冷凍食品(家庭での保存温度、停電に注意)、インスタントラーメン、即席め ん、缶詰、菓子類、ミネラルウォーター、ペットボトルや缶入りの飲料、育児用調整粉乳

2) 日用品・医療品
マ スク(不織布製マスク)、体温計、ゴム手袋(破れにくいもの)、水枕・氷枕(頭や腋下の冷却用)、漂白剤(次亜塩素酸:消毒効果がある)、消毒用アルコー ル(アルコールが60% 〜80% 程度含まれている消毒薬)、常備薬(胃腸薬、痛み止め、その他持病の処方薬)、絆創膏、ガーゼ・コットン、トイレットペーパー、ティッシュペーパー、保湿 ティッシュ(アルコールのあるものとないもの)、洗剤(衣類・食器等)・石鹸、シャンプー・リンス、紙おむつ、生理用品(女性用)


(問2) マレーシアの状況はどうですか? また、マレーシア政府はどのような対応を行っていますか?

  (1)マ レーシアの発生状況については、「新型インフルエンザA(H1N1)関連情報」をご確認下さい。
 (2)マ レーシア政府は、国内における感染者及び死亡者の増加を受けて、対応の基本を感染者の「封じ込め」から、一定程度の感染者の発生を前提とした「被害軽減」 に移行させており、合併症を有する者や喘息、呼吸器の慢性疾患、糖尿病、臓器不全の患者、肥満の者、妊婦などの感染した場合に重症化するリスクの高いもの (ハイリスク・グループ)は病院にて治療を受け、症状の軽い者は外来患者として自宅で療養することを推奨する等、感染防止を抑制し、減速させるための取組 を強化しています。
 また、個人及び社会による感染拡大防止のための取組として、ソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保等)、咳エチケット(症状のある場合のマスク の着用等)、手洗いの励行等を呼びかけています。

& nbsp;(3)具体的には以下のような方針をとっているところです。

(イ)感染源とならないよう、体 調不良の者は保健当局による指示に従わなければならないこと。インフルエンザ様疾患の症状がある者は在宅静養し、マスクを着用するとともに、症状の重症化 や合併症の併発に注意を払わなければならないこと。
(ロ)各州においては、州・地区 レベルでの委員会の立ち上げなど、発生予防・監視のための取組を実施。
(ハ)インフルエンザ様疾患の症 状を示す妊婦、肥満、喘息、肺の慢性疾患、糖尿病等のハイリスクグループの者に対して、感染確認のための検査を経ずに抗ウイルス薬による治療を実施。
 なお、感染確認のための検査は インフルエンザ様疾患の症状を示す者全員に対して行うことはせず、病院にて治療を受けている者に限って実施。
(ニ)学校等においては学級開始 前に生徒全員について体温スクリーニングの措置を実施。体調不良の者は隔離し在宅静養。
(ホ)保健省は抗ウイルス薬の備 蓄を人口の10%分から20%分まで拡充。また、備蓄済みの 抗ウイルス薬を公立の病院・診療所のほか一部私立病院に対しても供給。
(ヘ)情報通信・芸術・文化省、 女性・家族・社会開発省、教育省及び保健省により構成されるメディアキャンペーンのための特別委員会における戦略作り及び効果的なキャンペーン実施の確 保。
(ト)保健省は、集中治療室等の 医療施設を拡充。


【参考:これまでの政府の取組】

?@ 保健省及び州保健当局にオペレーションルームを立ち上げ。
?A 民間医療機関を含む国内の全ての医療機関に対してインフルエンザ様疾患の監視を強化するため警戒を促す文書を発出。
?B すべてのマレーシア国民に対して、不要不急の海外渡航(特に、新型インフルエンザの発生国・地域への渡航)を延期するよう要請。健康状態に問題のある者の 渡航についても延期を強く要請。
?C クアラルンプール国際空港及び他の全ての入国地点において、旅客の健康状態についてのスクリーニングを実施。また、旅客及び乗組員に対して、"Health Declaration Form"(当 館注:氏名、年齢、性別等の本人情報及び過去14日 間における新型インフルエンザ発生国・地域への渡航の有無、38以 上の症状の有無等についての申告書)の提出を義務づけるとともに、"Health Alert Card"(症 状がある場合には本カードを持参の上即刻最寄りの政府系病院で受診するよう促すとともに、本カードを持参した者を診療する医師に対して最寄りの保健当局又 は保健省の疾病対策課に通報することを促すもの)を配布。
?D 保健省の電話ホットライン、インターネット及びテレビ、ラジオ等を通じた情報提供。一般の国民の意識啓発のためのメ ディア媒体を通じたキャンペーンを強化するため、情報省において官民の報道媒体において報道の枠が十分に確保。
?E スンガイ・ブロー病院及びクラン病院を始めとする国内の全指定病院に対して、隔離病棟、感染管理、備蓄分の抗インフルエンザウイルス薬の調達に関する準備 に重点を置きつつ、新型インフルエンザ疑い患者の受入準備を整えるよう指示。
?F 国立医療研究所に対して、新型インフルエンザ疑い患者の検体の受入準備を整えるよう指示。
?G 国内9ヶ 所の抗インフルエンザウイルス薬の指定備蓄センターに対して、必要に応じて迅速かつ円滑な分配を行うための準備を整えるよう指示。
?H パンフレットやQ&Aを始めとする国民の啓発用教材の準備。
?I 政府による対応状況について、適時報道発表を実施。
?J公共交通機関において、インフル エンザの症状を示している乗客等に対するマスクの提供。
?K地方政府当局において、公衆トイレが清潔に保たれるように既存の法律上の 規定を実施。
?Lインフルエンザに感染するリス クの高いグループに対する季節性インフルエンザの予防接種の勧奨。
?M警察、入国管理などの基幹的公 共サービスを提供する関係省庁において、前線で活動する職員が新型インフルエンザ感染のパンデミックにさらされることのないように、常に良好な衛生状態に 注意する措置を実施。
?N国内感染が生じた場合のまん延防止のため、学校や施設の閉鎖、公共の集会 の中止などの「ソーシャル・ディスタンシング」の措置を主要な戦略とし、かかる措置が必要となる際には、全ての関係機関が指示を遵守するよう協力。
?O 一般国民の感染リスクを下げるため、健康な一般国民、特に12歳 未満の子供は治療を受ける目的以外で病院に行くことを差し控えるよう要請。全ての公立・私立の病院は見舞客の訪問時間を短縮し、一定時間帯の見舞客の数を 2人までに制限。
?P監視及び追跡調査の強化のため、私立の病院を含む全ての病院において来院 者及び労務者に対して発熱の有無についてのスクリーニングを実施。



(問3) 在マレーシア日本国大使館はどのような対応をとっていますか? また、領事業務は今後どうなりますか?
   
1) 大使館においては、邦人保護の観点から、マレーシア政府等関係各所からの情報収集やホームページ等を通じた邦人に対する必要な情報提供に取り組んでいると ころです。

2) パスポート紛失、ビザ発給等の領事業務は通常どおり行っております。なお、今後、感染の拡大に伴い、規模を縮小したり、予約制にしたりする等の対策を実施 する可能性があります。業務体制に変更がある場合にはHP等でご連絡します。

3) 早期の情報入手及び緊急事態発生に備え、在留邦人の皆様には在留届の提出及び当大使館メールマガジンへの申し込みを行っていただくようお願いします。


(問4) 新型インフルエンザのワクチンや治療薬はあるのですか?

1) 新型インフルエンザの治療薬については、季節性のインフルエンザの治療に用いられているノイラミニダーゼ阻害薬が有効であると考えられています。ノイラミ ニダーゼ阻害薬には、経口内服薬のリン酸オセルタミビル(商品名:タミフル)と経口吸入薬のザナミビル水和物(商品名:リレンザ)があります。

2新 型インフルエンザのワクチンについては、日本においては、医療従事者、妊婦及び基礎疾患を有する方、1歳から小学校3年生に相当する年齢の小児、1歳未満 の小児の保護者等、小学校4年生から6年生、中学生、高校生に相当する年齢の方、高齢者(65歳以上)の方を対象に、新型インフルエンザワクチンの優先接 種が開始されています。また、これら優先接種対象者以外で接種を希望する健康成人に対しても、優先接種対象者への接種の状況等を踏まえ、接種を進めること とされました。
休暇シーズンを迎え、日本に帰国される際に接種を希望する場合は、接種対象者や接種の方法、場所等につき、接種を希望する自治体(市町村。又は都 道府県で設置されている新型インフルエンザ相談窓口) 又は医療機関に予めご確認ください。また、日本国内における新型インフルエンザワクチンの接種は、住民票と異なるところでも、接種対象者であることが確認 された場合、国からの委託を受けた医療機関において、医師の診断(健康状態及び体質を勘案して診察)に基づき、接種を受けることができます。



(問5) 大使館に行けばタミフルは入手可能ですか?

1) 抗インフルエンザウイルス薬であるタミフルは処方薬であり、医療機関で医師の診断により処方されるものです。海外で新型インフルエンザに感染した場合も、 現地の法令や防疫措置に従って医療機関を受診し、現地の医師の診断により処方されることが原則となります。

2) ただし、現地の医療機関の対応能力喪失やタミフル払底等の緊急・特例的状況下において、他に代替措置がない場合も想定されますので、外務省では海外の日本 人の生命、身体を守るための緊急的な対応用として、欧米等の先進国を除く医療事情の悪い地域(含むマレーシア)に住む海外邦人約325千 人分の抗インフルエンザウイルス薬を確保しています。新型インフルエンザが発生した場合、在外公館からの情報など最新の関連情報を収集し、各個人が感染予 防に努めていただくことはもちろんですが、不幸にして感染し、当地で適切な治療が受けられない場合は、すぐに当大使館に御相談ください。


(問6) 症状が出ているのですが、どうしたらいいですか?

早 急に最寄りの信頼できる医療機関を受診して下さい。また、新 型インフルエンザ感染が強く疑われる場合は、必ず当大使館にご連絡ください。


(問7) マレーシア国内で豚肉を食べてもいいですか?

加 熱調理された豚肉・豚肉加工品を食べることにより、新型インフルエンザがヒトに感染する可能性はありません。世界保健機関(WHO)、 マレーシア保健省もこうした豚肉を食べることによって感染する可能性はないとしています。


(問8) マレーシアが危険になり、日本に帰る手段(民間航空便)がなくなった場合には、政府は帰国のためのチャーター機を用意してくれますか?

1) 外務省や厚生労働省、当館のホームページ等を活用し、マレーシアにおける新型インフルエンザの状況について、常に最新の情報を収集するとともに、マレーシ アからの退避が可能な方は、民間航空機が運航しているうちに、まずは早めの退避を検討することが重要です。

2) 民間航空会社による定期便又は臨時便が運航を停止した場合には、当時における感染拡大状況、当地医療体制及び民間航空会社による定期便の運航状況等を総合 的に勘案し、在外邦人の安全確保上、退避がより有効と判断されれば、利用空港等の機能及び利用の安全性をも総合的に勘案しつつ、日本政府による特別機の派 遣を検討します。

・ 関連情報リンク

  海 外渡航者のための新型インフルエンザに関するQ&A (外務本省)

  新 型インフルエンザに関するQ&A (厚生労働省)  



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