着任のご挨拶

2021/12/6
髙橋大使
 


このたび駐マレーシア大使として着任いたしました、髙橋克彦です。本日、7日間の隔離が明けましたので、略儀ながら着任のご挨拶を申し上げます。
 
マレーシアには出張や観光旅行で訪れたことはありますが、勤務するのは初めてです。近代的な街並みと豊かな自然、多くの文化や民族が平和裏に共存するマレーシアに住み、勤務できることを妻共々楽しみにしております。同時に、日本とマレーシアが外交関係を樹立して65周年、またマレーシア政府が東方政策を開始して40年という節目の年である2022年を控えるこのタイミングで、日本大使として勤務をすることとなり、身の引き締まる思いです。
 
「クアラルンプール」の語源は、マレー語で2つの泥川の合流地点、に由来するという話を聞きました。発想を少々飛ばして、日本とマレーシアの関係を川の流れに例えますと、それは大きな川で、流れもスムーズとのイメージです。両国協力のもと、適時のタイミングと手段で治水を行いながら、この川が双方に更なる恩恵をもたらすよう、この大きな川を、もう一段、幅が広く、深くて大きな河に発展させていく、私はこのようなイメージを持っております。そして現在の良好な日マレーシア関係を当然視することなく、次世代にも引き継ぎ、10年、20年先を見据えた関係の構築を念頭に、対話を重ね、理解を深めていくことが重要なのだろうと思います。
 
戦略的パートナーである日本とマレーシアの関係は、順調に発展してきております。現在、約1,500社を数える日系企業が積極的に投資し、緊密な経済関係が構築されています。また、外交・安全保障・文化・教育といった様々な分野においても、包括的に発展してきています。
 
そして、良好な二国間関係の基盤は、前述したマレーシアの東方政策にあります。これまでに2万6千人のマレーシア人が東方政策の下で日本へ留学、あるいは日本で研修を受け、マレーシアに帰国した後、両国の架け橋として相互理解と友好促進に大きく貢献しています。東方政策が40周年を迎える来年には、一年を通じて様々な記念行事が行われる予定であり、当館としても、全館体制でサポートしていく所存です。
 
新型コロナウイルスの感染拡大により、人と人との交流、移動が大きな制約を受けています。人の流れが早期に正常化するよう期待しておりますが、在留邦人の皆様が当地において安全・安心な生活をお送りいただけるよう、当館では、安全情報やその他関連情報の発出など、今後とも留意してまいります。引き続きご活用いただければ幸いです。
 
私としては、先ずはできるだけ多くのマレーシア国民、在留邦人の皆様とお会いし、お話を伺いたいと思います。そして、それらの対話を重ね、相互理解を深め、日本とマレーシアのさらなる関係強化・深化に向けて、邁進して参る所存です。
 
今後の皆様のご協力とご支援をお願い申し上げ、私の着任の挨拶とさせていただきます。