一部の駐在者等のマレーシア入国時に必要な手続(2020年6月26日)

令和2年6月26日
●6月24日,マレーシア入国管理局駐在者サービス課(ESD)が,一部の駐在者等の入国時の手続に関する新たな通知(英文)を発表しました(6月24日から有効)。主な内容は以下のとおりです。
 
●以下のパス区分については入国許可は不要
・就労パス・カテゴリー1(Employment Pass Category I (EP I)),扶養家族(Dependants)及び外国人メイド(Foreign Maids)
・居住者パス-技能(Residence Pass-Talent (RP-T)) ,扶養家族及び外国人メイド
 
●以下のパス区分については,マレーシア入国管理局による入国許可が必要。駐在者の入国についてのガイドライン(6月10日に発表された下記(2))を参照願いたい。
・専門職訪問パス(Professional Visit Pass (PVP))
・就労パス・カテゴリー2(Employment Pass Category II (EP II))及び扶養家族
・就労パス・カテゴリー3(Employment Pass Category III (EP III))
・長期ソーシャルビジットパス(Long Term Social Visit Pass (LTSVP))を有する18歳以上の子供,両親及び義理の両親
 
●入国許可の条件は以下のとおり。
現在有効なパスを保持している者又はパス申請が承認された者のみ入国が許可される。
・マレーシア入国前3日以内のPCRスワブ検査によって陰性の結果を得ること。
(※マレーシア入国管理局駐在者サービス課によれば,日本国籍者は検査受検義務の適用除外となるとのことです。)
・「MySejahtera」アプリケーションをインストール及びダウンロードし,必要事項を入力すること。
・14日間の自己隔離を行うこと。以下の者は自己隔離不要であるが,保健省の定める規則に従うこと。
-緊急の業務のために入国する専門職訪問パス(PVP)保有者(業務が終了次第出発した国に戻ること。)
-EP I及びPR-Tパス保有者並びにそれらの扶養家族及び外国人メイドのうち,グリーンゾーン国(※)の国籍者かつグリーンゾーン国からの入国者
 
(※「グリーンゾーン国」(Green Zone countriesは以下のとおり。グリーンゾーン国リストは保健省から得られた最新情報に基づき随時更新する。
 ・豪州ブルネイニュージーランドシンガポール
 
 
(2)6月10日発表
●6月10日,マレーシア入国管理局駐在者サービス課(ESD)が,一部の駐在者等の入国時の手続に関するガイドライン(英文)を発表しました。主な内容は以下のとおりです。(6月24日更新)
 
●対象となるのは以下の区分です。
 ・現在国外に滞在中で既に有効なパスを取得している
駐在者(expatriate
(※マレーシア入国管理局に確認したところ,「就労パス・カテゴリー1」(EP I「就労パス・カテゴリー2」(EP II「居住者パス-技能」(RP-T及び「専門職訪問パス」(PVP保有者が該当するとのことです。以下同じです。)
技能労働者(skilled worker)及び知識労働者(knowledge worker
(※入国管理局に確認したところ,「就労パス・カテゴリー3」(EP III保有者が該当するとのことです。以下同じです。)
・現在国外に滞在中でパスが失効した駐在者,技能労働者及び知識労働者
・現在国外に滞在中で新規にマレーシアに着任する駐在者,技能労働者及び知識労働者
・現在国外に滞在中の駐在者,技能労働者及び知識労働者の扶養家族(dependents)及び外国人メイド(foreign maids
(※入国管理局に確認したところ,「扶養家族パス」(Dependent Pass「長期ソーシャルビジットパス」(Social Visit Pass (Long Term),ただし駐在者等の家族として取得したもの)及び「訪問パス(一時雇用)-外国人メイド」(Visit Pass (Temporary Employment) – Foreign Maids保有者が該当するとのことです。以下同じです。)
(※ただし,上記の駐在者,技能労働者及び知識労働者については,業務関係省庁から主要職(key posts)又は技術職(technical posts)と認められた者に限られます。)
 
●手続の主な手順は以下のとおりです。
・扶養家族,外国人メイド並びに新規に着任する駐在者,技能労働者及び知識労働者については,業務関係省庁の駐在者委員会(EC)から承認状(Approval Letterを受領する。(新規でない駐在者,技能労働者及び知識労働者については不要。)
・業務関係省庁からサポートレター(Support Letterを受領する。(扶養家族及び外国人メイドについては不要。)
・企業から pbf@imi.gov.my 宛てに電子メールで(駐在者,技能労働者及び知識労働者についてはサポートレターを添付して)入国許可申請を行い,入国承認状(Entry Approval Letterを受領する。
・マレーシア入国前3日以内にPCR検査を受け,陰性証明書を受領する。(※日本国籍者については624日から適用除外とされています。(1)を御参照ください。)
・マレーシア到着時に入国承認状(及び日本国籍者以外については陰性証明書)を提示する。到着時のスワブ検査は保健省の指示がある場合に受検する。
・14日間の自宅隔離に服する。
 
●手続の詳細につきましては,マレーシア入国管理局駐在者サービス課のウェブサイトを御参照いただき,御不明点等あれば駐在者サービス課( esdhelpdesk@imi.gov.my )又は業務関係省庁までお問合せください。
 
●なお,現在,外務省はマレーシアに対して「感染症危険情報レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」を発出しています。詳細は以下を御確認ください。
外務省海外安全ホームページ:マレーシア
当館ウェブサイトページ
 
○在留邦人,渡航者の皆様におかれては,引き続き,マレーシア関係当局及び各種メディアから,最新の情報を入手するよう努めてください。各州政府が独自の規制を行っている場合もありますので,お住まいの地域の状況について,報道や各州政府ウェブサイト・SNS等を通じ,御自身での情報収集に努めてください。
 
○なお,当館では,日系企業の皆様を法的側面から支援することを目的として,本年度,TMI総合法律事務所と業務委託契約を締結し,新型コロナウイルス感染症への対応に関連する法的問題・トラブルについてFAQを作成・公表するとともに,無料法律相談を行っておりますので,是非ご活用ください。詳しくは当館ホームページ[ https://www.my.emb-japan.go.jp/itpr_ja/newinfo_23042020A.html ]をご覧ください。