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日本・マレーシア経済関係についての記者ブリーフィング | ||
1月30日に財務省貿易統計が公表されたのを受け、1月31日午前11時30分より大使公邸において、堀江大使による日本・マレーシア経済関係についての 記者ブリーフィングが実施されました。 1.2007年第3四半期におけるマレーシアのGDP成長率は6.7%で、マレーシア経済は概して強力な基礎に基づいていることを示している。マレーシア には日系企業が1,400社存在し、マレーシアにおける製造業の基盤を幅広く提供しており、マレーシアの経済成長に寄与している。 2.日本は2000年以降、対マレーシア投資国の上位3位以内に入っており、2006年と2007年には最大の投資国となった(表1)。 表1:主な対マレーシア投資国・地域 注2:2007年については製造業で認可された投資額(出所:MIDA) 伝統的な投資分野である電子・輸送機器に加え、小売業および流通業における投資が増加した。2007年10月の時点でマレーシア工業開発庁が認可した製造 業における日本の投資は61億リンギ(表2)で、2006年に比べ39%増加した。製造業における対マレーシア投資額全体の24%が日本からの投資である (表3)。
3.日本はマレーシアにとって3番目の貿易相手国であり、日本との貿易はマレーシアの貿易全体の11%を占める(表4)。日本はマレーシアにとって、輸出 相手国として第3位(表5)、輸入相手国として第1位である(表6)。 表4:マレーシアの主要貿易相手国・地域とその割合
1 月30日に発表された最新の財務省貿易統計によれば、日本とマレーシアの貿易額は14.2%増加し、マレーシアから日本への輸出は13.4%増加し、日本 からマレーシアへの輸出は15.1%増加した(表7)。日本と他のアセアン諸国との貿易も増加したが、日マ間の貿易の増加に及ばない。貿易の増加は、1年 半前に発効したEPAによるところが大きい。 表7:日本・マレーシア間輸出入額の推移(1998-2007年) (出所:Trade
Statistics, Ministry of Finance, Japan)
4.ペナンとサラワクを視察し、同地で操業している日系企業数社の経営責任者から同地のビジネス環境に関する見解を聴取した。ペナンで操業している企業 は、ペナンの従業員は非常に高いレベルの技術を身に着け、信頼することができ、マルチリンガルであり、ビジネス環境は非常によいとの見解であった。サラワ クで操業している企業も、サラワクのビジネス環境には満足であるとの見解であり、ペナンでは外国人労働者が多いのに対し、サラワクでは大多数が地元出身者 であると指摘した。また東方政策を通じて日本で教育を受けた元留学生が管理職クラスに就いているケースも多く、日本文化に通じマレーシア人のスタッフが育 ちつつある。彼らはその語学力、マルチ文化での勤務経験を活かし、近隣国の管理職として派遣されるケースもある。 Press Coverage Bernama, 31 Jan Utusan Malaysia, 1st Feb New Straits Times, 1st Feb Oriental Daily (東方日報), 1st Feb Nangyang Siang Pau(南洋商報), 2 Feb |
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