盗難等の犯罪被害に遭った場合

令和7年9月4日

1  緊急番号「999」

・警察・救急車:999 ※マレーシア・テレコムにつながり、テレコム職員が内容を聞き、警察、消防など該当機関に取り次ぎます。
・消防        :994
・携帯電話から緊急電話をかける場合:112(※当地のSIMカードを使用し、電話がロックされている場合や残高がない場合でも利用可。)
・クアラルンプール警察ホットライン:03-2115-9999(※事件に関する情報を警察に提供したい場合や、緊急事態で警察のサポートが必要な場合。)    
 

お助けレポート@マレーシア

お助けレポート@マレーシア」には、盗難事件や交通事故に遭われたり、落とし物をされたりした方が警察署に届け出るに当たって、警察官と容易にコミュニケーションを取ることができるよう、届出に最低限必要な事項を日本語、マレー語、英語の3か国語で記載しています。こちらを使うことで、届出に必要事項を指差しながら警察官とコミュニケーションを図ることができるようになります。

                     
 

2  マレーシアで困ったら

犯罪被害やトラブルに遭った際に、少しでもその助けになればと思い、「マレーシアで困ったら」と題するリーフレットを作成しました。在留邦人・観光客の皆様におかれては、当館作成の「お助けレポート@マレーシア」と併せてご活用いただければ幸いです。 
 
 他方で、外国にはそれぞれ独自の法制度があり、日本人が関係する事故や犯罪についても、その国の法律が適用され、その国の行政・司法手続に従って解決を図る必要があります。必ずしも日本国内と同様のサービスや救済が受けられるとは限りません。大使館・総領事館などの在外公館ができることには自ずと限界があります。このリーフレットでは、在外公館で共通した「通常できること」、「制約があってできないこと」についても紹介しています。 
 
※ リーフレットの内容をご確認いただくには、画像をクリックしてください。また、ご使用時は、以下イラストのように折ってご使用ください(印刷設定:用紙の両面印刷、短辺を綴じる。)
 
 表面 
 
 裏面
 

3  旅券紛失・窃盗・盗難の被害にあったらまず最寄りの警察署に被害届を

・窃盗や盗難、詐欺などにより財産被害にあった場合は、まず最寄りの警察署に被害の事実を届け出て、ポリス・レポート(被害届/手数料2リンギット ・2025年6月1日現
 在)を作成してもらいましょう。
・ポリス・レポートは、盗まれた物品の保険請求やパスポートの再発給などの際に必要となります。尚、大使館で同伴・通訳は行っておりませんのでご留意ください。
 

警察署案内

 
・クアラルンプール市内の主な警察署:
【Bukit Bintangエリア】                 
 
Dang Wangi District Police Headquarters
所在地:Jalan Dang Wangi, City Centre, 50100, Kuala Lumpur
電話: +60-3-2600-2222 (24時間対応)
    
【KL Sentralエリア】
Brickfields Police Station District Police Headquarter
所在地:Jalan Travers, Bukit Persekutuan, 50480, Kuala Lumpur 
電話:+60-3-2774-0222 (24時間対応)   
                                                        
・クアラルンプール市内の主な交通警察署(交通事故に関する届出)
Kuala Lumpur Traffic Police Station
所在地: Jalan Tun H S Lee, City Centre, 50100, Kuala Lumpur
電話: +60-3-2071-9999
(月~木 8:00~ 13:00, 14:00~15:30, 金 8:00~ 12:30, 土日休)
 
その他地域の警察署
(注)検索までにお時間がかかります。画面左側より、お住まいの州を選択し、次の画面で地区を選ぶと警察署一覧が閲覧できます。
 

手持ち資金が不足した場合

資金の入手 
ウエスタンユニオンによる国際送金サービス 
 日本国内のウエスタンユニオン(Western Union)の代理窓口で又はオンラインで送金手続きを行い、海外にあるウエスタンユニオン代理店で、現金を受け取ることが
できます。現金を受け取る際は、身分証明書が必要であり、パスポートの盗難にあっている場合には知人等第三者の協力が必要です。
 日本国内から送金する際には、マイナンバーが求められます。

・クレジットカード会社からの緊急キャッシングサービス
 クレジットカード会社から緊急キャッシングサービスにて送金を受けることが出来る場合があります。詳しくは、クレジットカード会社にお問い合わせださい。

・クレジットカードの緊急発行
 詳しくは、クレジットカード会社にお問い合わせください。
 
ホテルや航空券の確保
・ 親族や知人等にオンラインでの予約・支払いを依頼することでホテルに宿泊したり、航空機に搭乗することができます。
 

クレジットカード、携帯電話等を紛失した場合

クレジットカードや携帯電話会社に連絡し、停止の手続きをしてください。
 

4  詐欺被害に遭った場合

・ マレーシアにおける詐欺被害は年々増加傾向にあり、大使館には不運にも被害に遭われた在留邦人の方からの相談や報告が多く寄せられています。
・ 詐欺の被害に遭った場合、又は詐欺の被害に遭った疑いがある場合は、速やかに該当する銀行に連絡した上で、最寄りの相談窓口・警察署に相談・通報してください。 主な相談先は以下のとおりです。
 
【The Association of Banks in Malaysia】(マレーシア銀行協会)
 マレーシア銀行協会では、詐欺に関連する問題等の相談・連絡先を紹介していますのでご確認ください。
 
【National Scam Response Center」(略称NSRC/マレーシア国家詐欺対応センター
ホットライン(997)を通じた相談を受付け、被害者の送金が銀行システム内にある場合は、
速やかに停止・凍結等措置を行うほか、金融機関や通信会社と協力して収集されたデータを分析し、
オンライン金融詐欺に対応等しています。
 
【警察への届出に必要な情報】
 ・ 詐欺等の送金被害の概要(経緯等) 
 ・ 被害者の個人情報(氏名、連絡先、ID、銀行口座番号)
 ・ 詐欺犯の情報(氏名、連絡先)
 ・ 取引の詳細(銀行口座番号、金額、送金時間)
     ※ 盗難被害を届出に当たっては「お助けレポート@マレーシア」をご活用ください。

【日本国内における相談窓口】
 ・ 政府広報オンライン
 ・ 日本警察
 ・ 銀行協会
 ・ 消費者ホットライン
 
 

5  大使館への通報

•邦人の方が犯罪被害に遭われた際には、事案の概要を当館のEメールアドレス( ryo@kl.mofa.go.jp)又は代表電話(+60-3-2177-2600)にご一報いただくよう にお願いします。邦人の皆様が同様の被害に遭わないよう、ご連絡いただいた方の個人が特定されないよう十分に配慮をした上で、ご報告いただいた内容に応じて、注意喚起などを行います。
•その他当館が行う支援の詳細は、「大使館のできること・できないこと」をご確認ください。
 

最近の治安情勢

     令和7年9月3日更新

●  マレーシアでは、スリ・置き引き・ひったくりなどの街頭犯罪が増加傾向にあります。
クアラルンプール市内では、2024年中の凶悪犯罪の内、約56%を強盗事件が占め、盗難被害に関してはマレーシア全土で最多の被害件数となっています。クアラルンプール市内中心部(特にブキビンタン周辺)や、観光地(バトゥ洞窟、ムルデカ広場、ジャランアローなど)のほか、最近ではKLセントラル駅周辺、同駅からクアラルンプール国際空港(KLIA)までの間において、旅券や財布を入れたカバンやバックの盗難(スリ・置き引き)に遭った旨の相談が当館に多く寄せられています。旅券など貴重品は、第三者に取り出されやすいポケットなどに無造作に入れることなく、また貴重品を入れたバックは体の前でしっかり持ち歩くなど紛失や盗難防止に努めてください。

● 詐欺被害については深刻な状況です。当館にも多くの相談が寄せられています。
詐欺被害は、過去10年間で20万件以上把握され、被害総額も約90億リンギットに上るなど年々増加傾向にあります。2024年の被害件数は、10年前の約5.6倍(35,368件)と過去最高を記録。今年の被害件数は既に3万件を超え、被害額も約15億リンギットに上っています。マレーシア国家警察では、詐欺行為に関与している可能性のある電話番号や銀行口座に加え、詐欺に加担している会社、いわゆるペーパーカンパニーに関する情報も登録し、ご自身で調べることができるウェブサイト( https://semakmule.rmp.gov.my/ )を開設しています。同サイトを積極的に利用し、詐欺被害の未然防止に役立てください。在留邦人の皆さまにおかれては、個人情報の提供や金銭の要求があれば「詐欺ではないか」と疑うなど、防衛措置を講じるようにお願いします。

● 上記を踏まえ、在留邦人及び短期滞在者の皆様におかれましては、当地の犯罪情勢を認識していただき、ご自身とご家族が犯罪被害に遭わないよう防犯対策を行い、防犯認識を高く保持していただくよう心がけてください。
 
 【参考(1)】 
 最近の主な詐欺被害の状況は次のとおりです。
 ・ 住居等の契約をめぐり、内覧時に家主が不在、又は直接会うことができずエージェントだけで対応し、契約金を騙し取られる。
 ・ 電子決済システム「Touch ‘n Go」の社員を騙り、 「あなたのTouch ‘n Goのアカウントに不正送金がある」、「ポリスレポートを提出する必要があるためこれから警察署に転送する」などと警察官とのビデオ通話を設定され、偽の警察官から「あなたは詐欺事件に関与している」などとパスポートなどの個人情報の提供を求められ、最終的には金銭を騙し取ろうとする。
   ・ インスタグラムやLinked-inなどのSNSを介し、面識のない者からの投資話を安易に受け、金銭を騙し取られる。 
   ・ マレーシア入国時におけるデジタル入国カード(マレーシア・デジタル・アライバル・カード(MDAC))の偽サイトに各種情報を入力後、手数料の支払いと称してクレジットカード情報の入力を要求される。
   ・ 空港の自動チェックインカウンター前で並んでいたところ、「手伝いますよ」と見知らぬ現地の男性に英語で声をかけられ、半ば強引に旅券を取られた上、チェックイン手続き後に「荷物の重量を計りに行こう」と言われ、「重量超過のため、荷物の機内持ち込み料1万円相当の現地貨を自分に支払う必要がある。チェックインを手伝ったので支払う必要がある」などと別の理由を述べ始め執拗に支払いを要求される。

【参考(2)】 
詐欺被害に関し、当館では以下の注意喚起を発信しております。改めてご確認下さい。

   ・学費、住居等の契約をめぐる詐欺被害に関する注意喚起
       https://www.my.emb-japan.go.jp/itpr_ja/newinfo_26052025.html
   ・詐欺等送金被害に関するホットライン及び警察ウェブサイトの活用について
       https://www.my.emb-japan.go.jp/itpr_ja/newinfo_17122024.html
   ・マレーシア入国時のデジタル入国カード(MDAC)偽サイトに関する注意喚起
       https://www.my.emb-japan.go.jp/itpr_ja/newinfo_17102024.html
   ・その他、盗難被害に遭った場合の対応について
       https://www.my.emb-japan.go.jp/itpr_ja/anzen_info.html

※ 邦人の方が犯罪被害に遭われた際には、事案の概要を当館のEメールアドレス( ryo@kl.mofa.go.jp)、又は代表電話(+603-2177-2600)にご一報いただくようお願いします。邦人の皆様が同様の被害に遭わないよう、ご連絡いただいた方の個人が特定されないよう十分配慮をした上で、ご報告いただいた内容に応じて注意喚起を行います。
 

安全に関する各種情報

1.安全に関する注意喚起
 ・2025  
 ・2024年

2.安全の手引き(令和7(2025)年版)
 「安全の手引き」では、犯罪発生状況・防犯対策や滞在時における留意事項 、査証・入出国審査に関する情報、 交通事情と交通事故対策などを紹介しています。この手引きが、皆さんの安全で楽しいマレーシア生活の一助となれば幸いです。
3.マレーシアの危険情報(一部地域の危険レベル引き下げ)
4.外務省 海外安全ホームページ
5.防犯啓発チラシ(「身近にある犯罪にご注意ください」)
6.特殊詐欺に関する案内