年末年始にかけて犯罪被害に遭わないための注意喚起 (スリ等盗難被害・旅券紛失)

令和7年12月12日
● 当館には、在留邦人及び当地への旅行者から、スリ被害の相談や報告が多く寄せられており、年末年始にかけて被害が増えていく可能性があります。
主な被害場所は、ブキビンタン周辺、KLセントラル駅(※)と同駅直結のモール内、バトゥ洞窟およびムルデカ広場周辺となっています。
※ KLセントラル駅はクアラルンプール国際空港(KLIA)に電車で接続し、また市内の交通の中心地でもあるため、その他の盗難被害も把握されています。
● 旅客機内に持ち込んだ手荷物内の貴重品が盗まれるといった被害や、機内及びKLIA空港内において旅券(パスポート)を紛失し、マレーシアへの入国が認められず、日本に帰国せざるを得なくなったというケースも把握されています。
国内線・国際線を問わず、機内に現金等の貴重品を持ち込む際には、座席上の収納棚に入れた手荷物内に入れることなく、可能な限り身体に近いところで保持するようにして下さい。
● 在留邦人及び短期滞在者の皆さまにおかれましては、当館がこれまでに発出している注意喚起メールを基に、当地の犯罪情勢を認識していただき、貴重品を入れたバックは体の前でしっかり持ち歩くなど紛失や盗難防止に努めてください。
(参考)当館による主な注意喚起
 
【参考1】
 これまでに把握されている主なスリ被害の状況(実例)
(1) ブキビンタン駅において背負っていたリュックサック内からクレジットカード在中の財布が盗まれていることに気がつく。駅構内では、エスカレーターで地上階に出る際、後方にいた男女3人組(中年男性、若い女性2人)が不自然なほど接近する状況があった。
(2) ムルデカ広場周辺を散策中、背中に抱えていたリュックサックのチャックが開いており、現金在中の財布が盗まれていることに気がつく。
(3) クアラルンプール市内に所在するホテル内エレベータにおいて、背中に抱えていたリュックサック内から現金在中のポーチを盗まれる。
(4) パビリオン付近において、狭い階段で被害者を前後に挟み込むようにし、ショルダーバッグ内から携帯電話を盗もうとするスリグループが確認された。付近の通行人がスリ犯に声を掛け注意したため、幸い被害に遭わなかった。被害者は、ショルダーバッグを右肩から斜めにたすき掛けにしていたところ、同バッグがやや後方に位置していたため、スリ犯に狙われた模様。
 
【参考2】
 パスポートを紛失、あるいは盗難に遭った場合
○ マレーシアを出国するためには、パスポートの再交付、もしくは帰国のため渡航書の交付を受けることに加えて、いずれの場合もマレーシアの出入国管理局に赴き、滞在許可事 実の確認等を受けることが必要になります。
○ パスポートの紛失・盗難に伴う手続きはこちら。
○ 紛失届提出後、パスポートは速やかに失効します。その後見つかった場合でも、使用することはできません。特に、自宅やホテルの場合は、後から見つかることが多くありますので、まずはよくお探し下さい。
○ 2025年3月24日以降は、日本国内の国立印刷局でパスポートを作成されるため、申請から交付まで2週間から1ヶ月程度かかります。年末年始はさらに日数がかかりますのでご注意ください。なお、日本へ早急に帰国する必要がある場合は、帰国のための渡航書をご検討ください。

【参考3】
犯罪被害に遭った場合の対応については、当館ホームページを参考にして下さい。
https://www.my.emb-japan.go.jp/itpr_ja/anzen_info.html