【新型コロナウイルス】2021年2月8日付情報
感染者数 242,452名
退院者数 190,339名(全感染者数の78.5%)
死亡者数 872名(全感染者数の0.36%)
入院者数 51,241名(うち292名がICU、140名が人工呼吸器使用)
(マレーシアにおける感染状況)

(直近2週間の感染状況)


○2020年3月18日から2021年3月31日まで全土に活動制限令(Movement Control Order)等が発令されています。活動制限令等に関する各省等からのFAQを随時当館HPに掲載しておりますので,そちらも併せてご確認ください。
(第1期(3/18-31)に発動された措置)
以下の官報(マレー語,英語)を掲載しています。
http://www.federalgazette.agc.gov.my/outputp/pua_20200318_PUA91_2020.pdf
(第2期(4/1-14)に発動された措置)
以下にポイント,本文及びFAQをまとめています。
https://www.my.emb-japan.go.jp/itpr_ja/newinfo_31032020B.html
https://www.my.emb-japan.go.jp/itpr_ja/newinfo_03042020F.html
(第3期(4/15-28)に発動された措置)
以下に官報(マレー語,英語)及び当館による日本語仮訳を掲載しています。
https://www.my.emb-japan.go.jp/itpr_ja/newinfo_16042020.html
(第4期(4/29-5/3)に発動された措置)
以下に官報(マレー語,英語)及び当館による日本語仮訳を掲載しています。
https://www.my.emb-japan.go.jp/itpr_ja/newinfo_29042020B.html
(第5期(5/4-5/12)に発動された措置)
以下に官報(マレー語,英語)及び当館による日本語仮訳を掲載しています。
https://www.my.emb-japan.go.jp/itpr_ja/newinfo_04052020.html
(第6期(5/13-6/9)に発動された措置)
以下に官報(マレー語,英語)及び当館による日本語仮訳を掲載しています。
https://www.my.emb-japan.go.jp/itpr_ja/newinfo_13052020.html
(第7期(6/10-8/31)に発動された措置)
以下に官報(マレー語,英語)及び当館による日本語仮訳を掲載しています。
https://www.my.emb-japan.go.jp/itpr_ja/newinfo_11062020.html
(第8期(9/1-12/31)に発動された措置)
以下に官報(マレー語,英語)及び当館による日本語仮訳を掲載しています。
https://www.my.emb-japan.go.jp/itpr_ja/newinfo_01092020A.html
(第9期(2021/1/1-2021/3/31)に発動される措置)
以下に官報(マレー語,英語)及び当館による日本語仮訳を掲載しています。
https://www.my.emb-japan.go.jp/itpr_ja/newinfo_01012021.html
○新型コロナウイルスの感染・疑いがある旨診断された場合は,当館まで御一報願います。
(連絡先)
○在マレーシア日本国大使館
住所:11, Persiaran Stonor, Off Jalan Tun Razak, 50450 Kuala Lumpur, Malaysia
電話:(03)2177-2600(代表)
ホームページ:https://www.my.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
○在コタキナバル領事事務所
住所:No.18, Jaran Aru, Tanjung Aru, 88100 Kota Kinabalu, Sabah, Malaysia
電話:(088)254-169
ホームページ:http://www.kotakinabalu.my.emb-japan.go.jp/ja/index_j.html
○在留邦人・邦人旅行者の皆様におかれましては,引き続き最新の情報収集に努めつつ,人混みの多い施設を利用する際のマスクの着用や,うがい・手洗い等を励行してください。
○マレーシア保健省から当地外国人宛のメッセージが出されました。
https://www.my.emb-japan.go.jp/files/100065864.pdf
○マレーシア保健省のこれまでの新型コロナウイルスに対する主な発表内容は以下のとおりです。
(保健省発表はこちらのサイトで確認可能)
https://kpkesihatan.com/author/pejabatkpk/
(1月31日)
保健省に報告された最近の症例数
(1)本日の新規症例数は過去3番目に多く、またここ3日における連日5,000例を超える新規報告を憂慮している。しかし保健省は、この状況が2020年に陽性が確認されていたものを含む症例が即時新規症例として保健省へ報告されていなかったことによるものだと確認している。
(2)新規症例の急激な増加は、いくつかの州で大規模に実施されたターゲットスクリーニングや職場スクリーニング等によるものである。しかし、これら新規症例は、隔離及び治療、濃厚接触者追跡など地区保健所によって現場で適切な措置が執られている。
(3)特定の研究所、診療所、私立病院など登録された民間医療施設による公衆衛生システム(SIMKA)及び保健所への報告の遅れがある。保健省は全ての関係者と協力して、これら陽性症例の報告の遅れの問題を即座に解消し、マレーシアでのCOVID-19の蔓延を抑制できるようにする。
(1月26日)
緊急事態における公立及び私立病院サービスの統合
(1)ズキ官房長官により発表されたとおり、国家安全保障会議(NSC)は、COVID-19患者及びそれ以外の患者の医療へのアクセスを確保するよう、この緊急事態においては公立及び私立病院サービスを統合することを決定した。
(2)主なアプローチは、公立病院と私立病院をともに、COVID-19統合管理センターの運用下にクラスター病院として置くことである。クラスター病院は、保健省の指示に従い、COVID-19患者及びそれ以外の患者のケアを行う。
(3)現在、私立病院は210あり、そのうち129が内科の入院サービスを行っているが、うち96がCOVID-19患者へ治療を提供することに同意しており、これにより、病床は1,252床、ICUは65床、人工呼吸器は54台が追加されることになる。
(4)政府は、大規模な検査態勢を確保すべく、特に政府部門と公立大学の既存の能力を最適化する。更に、スワブ検査センターとして政府の適切な建物が使用される。車両などの資産も、公衆衛生サービスがより秩序立ったものになるよう調整される。個人用防護具(PPE)、医薬品などの医療資源も病院のニーズに応じて動員される。また、私立病院の看護師などの医療関係者は、公立病院での公衆衛生サービスのために一時的に動員される。
(5)私立病院における保険者によるCOVID-19患者への資金調達の仕組みについては、財務省、保健省、マレーシア銀行、保険業界などで検討が進められている。
(1月23日)
職場関連クラスターの現状
(1)保健省は、直近の新規症例数及び職場関連クラスターの増加を真剣に懸念している。
(2)政府は、2020年12月1日以降、国内の全ての外国人労働者に対してスクリーニング検査を実施しており(注:外国人労働者は「Visit Pass(Temporary Employment)」を所有するものを意味すると感染症予防管理法に基づく規制で明確化されており、駐在者等その他のパスの者は除外されている)、初期段階では、スランゴール州、ヌグリスンビラン州、クアラルンプール、ペナン州、サバ州、ラブアンの地域において、集中的に実施してきた。
(3)2021年1月22日の時点で、合計350の新たなクラスターが報告されており、うち、225(64.3%)は職場関連クラスターである。また、合計112,225名が検査を受け、うち28,477名(25.4%)が陽性であった。報告された職場関連クラスターの中で、製造業は80(35.6%)、建設業は53(23.6%)、サービス業は31(13.8%)であった。
(4)保健省は、全ての雇用主及び従業員に対して、職場での感染蔓延が起こらないよう、SOPを常に順守することを求めたい。雇用主は、従業員が常に予防措置を実施することを確実にするだけでなく、安全な住宅を提供する責任を有する。
(1月18日)
(1)ムヒディン首相が発表したPERMAIを保健省として歓迎。この取り組みに沿って、陽性症例を更に円滑に管理するためにいくつかの対応を行う。
(2)「コロナ評価センター(CAC)」のスタッフによる初期評価に基づき、自宅で陽性症例管理を行うことができる。自宅管理に係る陽性症例の基準は以下のとおり。
・無症候又は軽症
・ハイリスクグループ(高齢者、慢性疾患患者)ではない
・適切な介護者がいる
・居住施設の自宅隔離への適合性
(3)保健省は、陽性症例に対して、常に在宅しいつでも連絡を取れるようにアドバイスするとともに、自宅で陽性症例が行う必要のある手続きを以下のとおり定める。
・他の居住者とは別の部屋にいること。理想的には専用のバスルームを有すること。共有しなければならない場合は、使用後は毎回、ドアノブその他の触れた箇所を清浄すること
・他の居住者との直接の接触を避けること。やむを得ない場合は、両者はフェイスマスク着用の上で接触すること
・連日の健康状態について、医療従事者へ報告するか、MySejahteraアプリを介して報告すること
・症状が悪化した場合は、最寄りのCAC、クリニック又は999ホットラインに連絡すること
・その他3Cを避けるなど一般的な衛生管理を行うこと
(4)陽性症例の濃厚接触者については、従前と同じように、隔離を受ける必要がある。検査は、症状のある者を優先する。全ての濃厚接触者は隔離される必要があり、隔離期間は、感染レベルが低くなることを考慮して10日間が適用される。
(5)マレーシア政府は、公的及び民間の保健部門間の協力を強化することに尽力している。この協力の中には、民間病院で医療サービスを利用するイニシアチブによるものがあり、この協力は今後も強化されていく。
(6)保健省は、マレーシア私立病院協会及びいくつかの政府関連企業を含む私立病院の利害関係者と、陽性症例管理の方向性に関して、いくつかのディスカッションセッションを設けた。
(7)これらの結果、政府は、民間病院から、既存の能力と専門知識に応じて、陽性症例の紹介を受入れ及び治療を行うという合意を得た。現在までに、私立病院協会は、全国の97の私立病院において、ICU70床を含む、合計1,138床を確保している。
(1月15日)
MySejahteraアプリを通じた陽性症例の管理
保健省は1月15日から、陽性症例として登録された同アプリユーザーに対し、10日間、自己健康評価のためのアドバイスとフォローアップ計画をプッシュ通知する。陽性者に症状が見られた場合、情報はCAC(コロナ評価センター)に送られ、更なる評価のために医療従事者から陽性者に対して連絡がなされる。また、陽性者は自ら同アプリを介して、陽性であることを保健省へ報告することもできる。同アプリにより、全ての陽性症例の管理がより迅速に実効されることを期待する。
(12月13日)
海外からのマレーシア入国者及び濃厚接触者の隔離期間の検討について、14日間から10日間への短縮することを決定した。これは、現在までに得られた知見(他人への感染は曝露後1週目に最も高い)及び各国の見直し状況(イギリス、ドイツ、ベルギーでは14日間から10日間、フランスでは7日間に短縮)を踏まえたもので、12月14日から有効となる。
(12月9日)
隔離・低リスク治療センター(PKRC)としてのMAEPSの再稼働
(1)最近、労働者、特に工場や建設現場での外国人労働者へのスクリーニング検査実施により、新規症例が大幅に増加している。これら陽性症例のほとんどは、「カテゴリー1(無症状)」や「カテゴリー2(軽度症状)」である。
(2)SOCSO実施の外国人労働者に対するスクリーニング検査(スランゴール州、クアラルンプール、ペナン州、ヌグリスンビラン州、サバ州及びラブアン)により、新規症例は引き続き多く報告されることが予想されるため、保健省は、マレーシアセルダン農業博覧会公園(MAEPS)を再度、PKRCとして整備し、「MAEPS PKRC 2.0」として再稼働することを決定した。
(3)本施設は最大1,000床に向け段階的に運営していく。最初の段階は本日(12月9日)から始まり、650床を整備している。
(11月24日)
職場クラスターの現状
(1)クランバレー全域、特にスランゴール州での最近の新規症例数の急増は、職場クラスターと密接に関連している。 現在までに職場に関連するクラスターは119あり、うち36は収束しているものの、残り83は現在も活動中である。これまでに、77,201名が検査を受け、12,079名(マレーシア人4,398名、外国人7,681名)が陽性となっている。特に多くの症例が報告されている職場関連クラスター5つは以下のとおり。
・Teraraiクラスター:クアラルンプール及びスランゴール州。受検者5,777名、陽性者4,036名(マレーシア人190名、外国人3,846名)
・Tapak Bina Damanlela:クアラルンプール及びスランゴール州。受検者3,496名、陽性者1,539名(マレーシア人37名、外国人1,502名)
・Cergas:スランゴール州、ヌグリスンビラン州及びクランタン州。受検者5,198名、陽性者1,337名(マレーシア人268名、外国人1,069名)
・Hentian:スランゴール州、クアラルンプール・プトラジャヤ及びヌグリスンビラン州。受検者9,204名、陽性者1,101名(マレーシア人215名、外国人886名)
・Kaya:ヌグリスンビラン州、クアラルンプール・プトラジャヤ、マラッカ州、スランゴール州、ジョホール州、クランタン州及びペラ州。受検者4,391名、陽性者900名(マレーシア人503名、外国人397名)
(2)マレーシア政府は「生命と経済」のバランスを取ることの重要性を認識し、この第三波においては、特定分野において「条件付き活動制限令(CMCO)」や「強化された活動制限令(EMCO)」などのアプローチを採用してきた。ただし、このアプローチを成功させるためには、全ての者がSOPを常に遵守できるよう、雇用主からの非常に高い協力が必要である。
(3)外国人労働者を多数雇用している業界では、雇用主は労働者に快適な住居を提供するとともに、労働者が家庭や職場での感染防止措置を常に講じることを保証する責任があり、実践すべきことには以下を含む。
・職場に入る前の検温と症状検査
・手指洗浄剤の提供
・共有スペースの頻繁な消毒
・作業スペース及び食堂での安全な社会的距離の確保
・一度に多数の者が集まる集会を避ける
・1メートル以内の対面での会話を避ける
(11月23日)
11月7日に報告されたTerataiクラスターの現状は以下のとおり。
・現在までに5,767名が検査を受け、陽性は2,524名(陽性率43.8%)、陰性1,330名、検査結果待ち1,913名
・陽性症例のうち、マレーシア人は164名、外国人は2,360名。多くの症例はKlangのMeru地域の工場労働者。現在までにICUに入院する重症患者及び死亡例は報告されていない
・11月17日以降、強化された活動制限令(EMCO)が労働者の寮及びその周辺に対して施行された。このEMCOで影響を受ける者は約5,900名に上るが、工場経営者によると、労働者は28の地域に分散し、その総数は約13,000名であることから、Klang地区保健所は、工場管理者と協力の上、これら全ての労働者のスクリーニングを計画している。
・11月23日、地区災害管理委員会において、関連工場の段階的閉鎖案を含むさまざまな議論が行われた。本問題は既にイスマイル・サブリ大臣によって発表されているが、これにより、スクリーニングを徹底的に行うことが可能になる。
(11月20日)
条件付活動制限令(CMCO)施行地域決定の際のリスク評価
(1)マレーシア政府は、11月9日から12月6日まで、ペルリス州、クランタン州及びパハン州を除くマレー謝意半島全域でCMCOを施行している。CMCOの施行は、州間移動を減らし、対象を絞ったスクリーニングなど、保健省による公衆衛生活動の強化に資するものである。
(2)保健省がCMCO施行地域を推奨する前に、以下の要因を考慮してリスク評価が行われる。
・症例の増加率:特に短期間で発生していないか
・症例数の分布:地理的にどの地域に症例数が集中しているか
・人口密度:住宅地、アパート又は不法移民の家屋が多くないか
・公共施設の存在:卸売市場、工場、官公庁、事業所などが存在しているか
・地域人口の社会学的背景:外国人がどの程度居住しているか、人の出入りがどれくらい激しいか
(11月19日)
MySejahteraアプリによる陽性症例の捕捉
(1)MySejahteraアプリは、Covid-19パンデミック管理を支援するために2020年4月20日に開始され、導入以後、あらゆる分野から非常に好意的な反応を受けている。現時点までに、23,953,970人のユーザーと1,058,853の事業者が登録している。チェックインに係るQRコードスキャンでの使用は累積17億回を記録し、1日当たり平均1,500万回のチェックインを記録している。更に、523,000の使用者からの質問にも対応した。
(2)同アプリは、次の2つの方法で、保健省が陽性症例を特定するのに役立った。
・使用者の自己健康評価:保健省ガイドラインに基づき、Covid-19感染リスクを評価することが可能。現時点までに、この評価により1,561名が陽性であることが特定された。
・濃厚接触者追跡:同アプリにより、潜在的な濃厚接触者が追跡される。現時点までに、この追跡により7,606名が陽性であることが特定された。
従って、同アプリにより陽性症例として特定された者は9,167名となる。
(3)濃厚接触者追跡を支援するため、必要なデータは地区保健所に送られる。例えば「Utamaクラスター」の場合、同アプリを介して17,260名のユーザーが特定期間にモールに訪れた者として特定、うち1,343名に対し保健所が更なる評価を実施、最終的に457名が濃厚接触者となり検査を受け、最終的に221名で陽性が検出された。同日に発表された236名の本クラスター関連陽性者のうち、221名(93%)が同アプリにより特定された者となる。
(4)なお、同アプリはデータの機密性とセキュリティを確保するために、グローバル基準に準拠している。収集されたデータは、感染症予防管理法及び医療法に基づき、濃厚接触者追跡のためにのみ活用される。収集されたデータの個人情報も、個人情報保護法により保護され、30日後にアーカイブ、90日後に削除される。
(11月18日)
クランバレー地域におけるCOVID-19対応状況
(1)第三波の初期段階では、保健省は、COVID-19対応病院としてスンガイブロー病院及びクアラルンプール病院を利用し、一方で隔離・低リスク治療センターとして国立ハンセン病管理センター(PKKN)を利用していた。しかし、当地域での感染患者の増加に伴い、これらの病院は高い病床使用率を記録している。
(2)したがって、当地域での感染患者に対応するため、保健省は更なる予防措置として以下を行った。
・スンガイブロー病院の病床数を630床まで増加
・クアラルンプール病院の病床数を831床まで増加
・チェラスリハビリ病院を、COVID-19患者用病床を230床備えるハイブリッド病院へ転換
・保健省訓練機構の8ブロックを、2400床を備える隔離・低リスク治療センターとして再開
・648床を備える国立ハンセン病管理センター(PKKN)の利用継続
(3)これにより、2020年11月18日までに、クランバレー地域の病床数は、2020年10月1日時点の345床から4,739床まで、ほぼ14倍に増加した。
(11月17日)
現在報告されている活動中のクラスターは162あり、本日報告されたうちの4つを含む計72のクラスターが職場関連クラスターである。クランバレー地域における最近の新規症例数の増加は、職場関連クラスターから症例数の増加によるもので、これはクランバレー地域には労働者が多くおり、また人口密度が高いことがリスクの1つとなっている。
(11月13日)
報告されている158の活動性クラスターのうち、本日報告された2つを含む計65(41.1%)が職場に関連している。職場関連クラスターから報告された計5,681名の感染者内訳は、マレーシア人3,369名(59.3%)と外国人2,312名(40.7%)であり、この数は雇用主が積極的にスクリーニング検査を実施していることが影響している。保健省は、陽性従業員の特定に協力する雇用主に感謝したい。この行動は、地域社会における感染の蔓延を抑制し、感染リスクの高い高齢者や子供を守ることにもつながる。従業員はまた、SOPを遵守し、職場で感染抑制のための自己管理を常に実践することが求められる。
(11月6日)
あらゆる地域でのリスクアセスメント
(1)一般的に、新規症例数及び過去14日間の累積症例数に基づいてCOVID-19感染ゾーンを決定する方法は、地域におけるリスク削減プログラム(DRRP)の基礎である。このプログラムは、地域社会が講じるべき更なる行動を理解し、各地方政府が指導することを補助する。
(2)しかしながら、COVID-19感染ゾーンの決定は、DRRPのみでなく、より重要な以下の点も考慮に入れてリスクアセスメントをしている。
・症例の増加率:短期間に劇的に症例数が増加しているか。劇的な増加は感染伝播率が高いことを意味する。
・陽性例の分布:地理的にどの地域に感染例が集中しているか。
・無症候性感染者の割合:気付かないうちに感染伝播を高い確率で引き起こす。
・感染地域における人口密度:人口密度の高い地域やシェアハウスなどの住宅タイプは感染拡大のリスクがある。
・地域人口の社会学的背景:外国人がどの程度住んでいるか。どれくらい頻繁に移動があるか。
・スーパーマーケットや学校、礼拝堂などの地域における共有施設が存在しているか。
・初発症例の感染期間中に、集団での集会履歴があるか。
(3)さらに、地域で実施された公衆衛生対策、例えば以下の点の影響も考慮される。
・特定された陽性患者の濃厚接触者の数
・隔離施設を受けた者あるいは自宅隔離指示が出された者の数
(10月29日)
ラブアンでの2つ目の隔離・低リスク治療センター設営
(1)9月27日以降、ラブアンでは新規症例が増加しており、9月26日までの累積症例は26例だったところ、9月27日以降から10月29日までに追加で366例が報告された。現在の累積症例数は392例である。
(2)これを受け、マレーシア政府は10月17日からラブアンに対し「条件付き活動制限令(CMCO)」を導入しているが、これをさらに14日間延長し、11月13日まで施行することにした。
(3)ラブアンにおける増加は、ラブアン保健局による大規模検査(特に潜在的に流行の温床になりうる地域に対して実施)によるもので、平均一日あたり1,500-2,500検体が実施されているところ。9月27日以降、PCR検査を受けた者の数は23,807名に上り、ラブアン全体における陽性率は1.5%だが、「強化された活動制限令(EMCO)」が実施されている地域での陽性率は10-15%に上る。
(4)ラブアンにおける陽性症例増加を受け、ラブアン保健局は「隔離・低リスク治療センター(PKRC)」の容量について、以下のとおり順次拡充してきた。
・第1期(2020年1月-3月):病床を16床へ
・第2期(2020年3月-9月):病床を121床まで増加
・第3期(2020年9月-10月):病床を177床まで増加
(5)また、その後の患者数増加に伴い、ラブアン保健局はさらに別のPKRCとして140床を準備し、現在は2つのPKRC合計で317床にまで増加している。2つ目のPKRCは10月29日から完全に稼働する。
(6)ラブアン病院には122床が準備されているが、うち20床はカテゴリー4ないし5のCOVID-19重症患者治療用(HDU、ICU)、残り102床(ICU5床を含む)は非感染患者用である。
(7)したがって、ラブアンにはCOVID-19患者治療用に、PKRCとして317床、病院として20床の計337床が準備されている状況である。
(10月27日)
・職場におけるCOVID-19感染予防の取組
これまでにマレーシアでは230のクラスターが報告されているが、そのうち62(30%)は職場に関連しており、また本日報告された2つのクラスターを含め、現在37の職場関連クラスターは活動中である。保健省は、従業員間での感染を抑制するために、積極的に従業員のCOVID-19スクリーニングを行い、無症状の陽性症例患者を確認しようとする雇用主及び民間企業に感謝する。従業員に対しては、SOPを遵守することや自己管理を徹底することで、職場での拡散防止に協力することが求められる。
(10月24日)
クランバレー地域の住民はCMCOへ準拠する必要がある
(1)本日報告された76例の新規症例を加え、スランゴール州での累積感染患者は3,880例となった。10月11日時点でのスランゴール州の新規感染患者は26例(累積感染患者2,601例)と比較し、累積で1,279例増加しており、レッドゾーンも2から6まで増加している。最大の感染地域はHulu Langat(168例)、Klang(115例)、Gombak(93例)である。
(2)スランゴール州での地域感染症例の増加は10月2日から継続して増加している。第三波におけるスランゴール州での感染状況を見ると、最初に報告されたクラスターは9月28日にサバからの渡航者が関与した「Jalan Apasクラスター」であった。これまでにサバ州への渡航歴のある症例が196例スランゴール州では確認されている。また、サバからの渡航者に関係するクラスターは9つあり、直近のものは本日報告された「Bah Kayuクラスター」である。
(3)しかしながら、(サバ州からの渡航者とは関係のない)ローカルな新規感染者及びクラスターも連日報告されている。これは以前のケダ州の状況、つまり輸入症例から始まったSivagangga PUIクラスターからローカルな感染伝播につながった時と同じ状況である。10月11日からスランゴール州では職場におけるクラスターが発生し始め、これまでに6つのクラスターがスランゴール州で確認されている。
(4)したがって、サバ州からの渡航者を対象に入国地点でのスクリーニング実施を継続するとともに、10月14日、政府はスランゴール州、クアラルンプール及びプトラジャヤにおいても制限付き活動制限令(CMCO)を施行することを決定した。さらに政府は、10月22日からCMCOの終了まで、CMCO施行地域の公共・産業部門の管理及び監督レベルの従業員が自宅で働くことの許可を決定した。この目的は、より多くの者が自宅に留まることでコミュニティの動きを減らし、CMCO施行地域における感染伝播を減らすためである。これらの措置が成功するかどうかは、我々全員のコンプライアンス及び協力にかかっている。
(5)政府は、CMCO施行地域の人々の動きを減らし、職場での感染のリスクを減らすため、全ての雇用主及び従業員に対し、この決定に従うよう求める。感染連鎖を断ち切るためには、この新しい日常を組み込んだSOPを地域社会で醸成することが非常に重要である。
(10月21日)
COVID-19のための精神保健・心理社会的支援サービス(MHPSS)
(1)COVID-19 パンデミックに関連したメンタルヘルス問題に対処するため、保健省は精神保健・心理社会的支援サービス(MHPSS)に心理社会的支援ラインを設置した。保健省は、MERCYやマレーシア・イスラム開発省(JAKIM)、女性・家族・地域開発省、非政府組織(NGO)などと共同で、心理社会的支援ラインを通じて、2020年3月25日から10月19日までの間に、合計36,269件の電話を受けた。寄せられた相談の中には、以下が含まれる。
・感情的な支援やカウンセリングが必要な問題(仕事や収入の喪失、感染への恐怖等):50%
・COVID-19関連情報:14.7%
・家庭内の問題/家庭内暴力:8.8%
・基本的なニーズ/経済的支援/貢献:6.8
・一般的な苦情:3.3%
・精神的な問題:2.2%
・その他健康上の問題:1.1%
(2)保健省はサバ州の現状を認識しており、特に支援を必要とする人々のために、MHPSSの適用範囲を拡大した。このラインは、感情的な支援サービスや初期の心理的支援を必要とする人々を支援するためにアクセスすることができる(088-338088)。
(3)また、保健省は精神的な疲労を感じ始めたフロントライナーらを特定し、カウンセリングサービスを提供している。保健省は、マレーシアにおけるCOVID-19流行の第3波との戦いに、国のフロントライナーらが根気よく立ち向かい続けてくれることを願っている。
(10月20日)
スランゴール州では本日132例の新規感染症例が報告され、累積で3,489例となった。今回の第三波では、サバ州からの渡航者が原因で、スランゴール州では9月末から感染症例が増加し始めた。最初に報告されたクラスターは、9月28日にサバ州から渡航した家族から発生した「Jalan Apasクラスター」である。10月2日にはスランゴール州内での地域感染が見られ始め、現在まで一貫して増加している。スランゴール州では、前述のクラスター以降、現在まで計26のクラスターが報告されており、詳細は以下のとおり。
・18は地域内で、8はサバ州からの渡航者が原因で発生
・10月11日以降に報告された6つのクラスターは地域内で発生
・9は職場での感染伝播が密接に関係
・1は公共のショッピングモール関係
(10月18日)
・サバ州の現状
10月18日時点で、サバ州における累積感染患者は7,439例となった。これはマレーシア全体の36.3%を占め、本日のサバ州からの新規感染患者は過去最高の702名(全体の80.6%)である。症例数の増加は、サバ州からIMR(Institute for Medical Research)に送られた大量のサンプルが報告されたことによるものである。COVID-19パンデミックの開始以来、マレーシア政府はサバ州で251,030名を対象に検査を実施してきた。これは、サバ州における感染を抑制するための対策の一つとして、保健チームが積極的症例追跡を行った結果であり、現在までのサバ州のCOVID-19陽性率は2.96%である(注:マレーシア全体の陽性率は1.09%)。
(10月17日)
サバ州において、これまでに以下の取組を実施。
(1)検査容量の拡充
2020年7月時点のサバ州におけるPCR検査容量は1日当たり1,350テストであったが、現在では倍の1日当たり2,600テストが可能になっている。PCR検査サンプルは連日、(半島マレーシア側にある)IMRや公衆衛生検査所へマレーシア空軍等の助けを借りて搬送されている。民間検査施設への外注も実施している。10月16日には、4,327サンプルが民間検査施設へ搬送された。10月以降、より多くの迅速抗原検査(RTK Antigen test kit)が搬送されており、今後毎月100,000キットがサバ州へ搬送される。
(2)COVID-19対応病院や隔離・低リスク治療センター(PKRC)におけるベッド数の拡充
サバ州には現在、9つのCOVID-19対応病院と21のPKRCが存在。サバ州における感染者数増加に伴い、右病院等のベッド数を2.5倍(9月上旬2,129床から現在5,414床)まで拡充。現在のベッド使用率は35%。Tawau地域におけるマレーシア陸軍と協働で野営病院(field hospital)を設置。右病院へは非感染患者用ベッド100床を設置することができ、これによりTawau病院(注:COVID-19対応病院のひとつ)でより多くのCOVID-19患者を入院させることができる。
(3)ICUベッド及び人工呼吸器の拡充
ICUベッド及び人工呼吸器は、政府調達のみでなく、様々な関係者からの寄付により成り立っている。サバ州には180台の人工呼吸器が配置されており、現在の使用率は32%である。なお、この使用者の中には非感染者も含まれている。サバ州のICUベッド数は現在122床で、使用率は72%である。なお、この使用者の中にも非感染者が含まれている。ICUベッド数を増やし重症感染患者の治療ができるように、保健省はいくつかの医療施設で臨床エリアを改造している。また、2人のCOVID-19患者が1台の人工呼吸器を使用できるようにする技術革新が導入された。この技術革新は「ベンチレーター・スプリッター」と呼ばれ、他のいくつかの国で実施されている3Dプリント技術を使用している。
(4)人材の拡充
サバ州や他州の様々な関係者から集まった767名の保健省関係者及び医療従事者が、サバ州の複数地域(Tawau、Lahad Datu、Semporna、Sandakan,コタキナバル)へ派遣された。今週、来週には更に追加で99名の医療従事者が派遣される予定。保健省は1,899名の医療従事者と契約を交わし、必要とする州、特にサバ州へ派遣する予定である。保健省はまた、NGOや個人のボランティア参加を強化している。現在までに4,794件の登録があり、現在審査中であるが、より多くのボランティアを必要としている。これまでに2つのNGOから15名がサバへ派遣されている。
(5)非感染症患者ケアの外注
非感染症患者へのサービスや治療の継続性に影響が出ないように、サバ州保健局は民間医療施設と協議し、いくつかの契約を締結した。この外注に関与している民間医療施設は、国立心臓病研究所(IJN)、グレンイーグルス病院コタキナバル支部、グレンイーグルス病院プラウピナン支部、サバKPJ専門病院、タワウ専門医療センター及びJesselton医療センターの6施設である。
(10月14日)
既存のクラスターに対する積極的な対策
(1)既存のクラスターでの新規感染者の増加に加え、特に半島マレーシアにおいて新たなクラスターが発生している。これは積極的な活動によりもたらされた増加であり、いくつかの半島マレーシアの地域がイエローゾーンやレッドゾーンに移行した(注:過去2週間の累積感染患者が、1例から40例の地域をイエローゾーン、41例以上の地域をレッドゾーンと区分している)。10月14日時点で、52地域がイエローゾーンに、19地域がレッドゾーンとなっている。
(2)保健省はこれまで、積極的症例追跡やSARIサーベイランスなど様々な対策を講じてきたが、それと同時に、マレーシア国内での感染伝播を食い止めるため、「新たな模範」を地域社会へ啓蒙すべく様々な機関と協力してきた。
(3)保健省は、流行がより重篤になる前に、全ての者に対し、SOPを遵守することで団結し、共に戦うことを求める。
(10月13日)
サバ州からの渡航者の現状
(1)9月22日以降、サバ州からの渡航者で394例の陽性者が確認されている。うち、234例(59.4%)は9月27日より前に渡航した者、残り160例(40.6%)は9月27日より後に渡航した者である(注:9月27日以降の者に対しては、渡航直後にスワブ検査が実施されており、陰性結果が判明するまでは自宅隔離指示が出されている)。現在までに、18,478名がサバ州からの渡航後に検査を受けている。
(2)現在までに、サバ州からの渡航者が初発症例となっているクラスターがマレーシア全土で23存在する。保健省は、サバ州からの渡航者に関連する新規症例及びクラスターが、9月27日以降施行されている渡航後スクリーニング及び自宅隔離指示にも関わらず、増加していることを確認している。
(3)この問題への対処及びサバ州での新規感染者数の増加を鑑み、サバ州からの全ての渡航者は、渡航後のCOVID-19検査を受けなければならず、また到着後14日間の自宅隔離指示(HSO)、リストバンドの着用(注:自宅隔離中であることを識別するためのバンド)、MySejahteraアプリでの自己健康診断を行う必要がある。この措置は2020年10月11日から改めて通知があるまで行われる。
(10月12日)
サバ州の現状
(1)サバ州からの新規感染者は291例(全体の51.7%)と最大の感染発生源となっているが、これは地域内におけるスクリーニング、特にEMCOやTEMCOにより発生しているものである。また、サバでは最近死亡例も報告されている。サバ州での新規感染者及び死亡者の増加に対処すべく、保健省は関係機関とともに、以下の対応をしてきている。
・ローカル病院におけるCOVID-19ケア病床の拡充。これにより、病院は978病床、隔離・低リスク治療センターは4,010病床を確保している(使用率32%)
・Semporna地域におけるマレーシア軍による簡易病院の設置
・濃厚接触者調査、陽性患者隔離及び早期治療の強化
・人工呼吸器及びICUベッドの拡充
(2)さらに、サバ州でのスクリーニング拡大に伴い、検査数も増加している。保健省はサバ州全州で検査容量を拡充し、また、私立病院と協働することで超過分の2,223サンプルを半島マレーシアに輸送し検査を実施した。
(3)サバ州における個人用保護具(PPE)は、中央政府や保健省、サバ州保健省により計画されたとおり十分にストックされている。保健省は可能な限り速やかに、フロントライナーの手元に届くようにする。
(4)サバ州には、感染したため隔離が必要となっている医療従事者が存在するが、保健省は、ローカル病院での医療従事者不足に陥らないよう、医療従事者をサバ州内からあるいは他の州から派遣している。更に、保健省はNGOに対しても協力を要請している。
(10月9日)
自宅隔離指示(Home Surveillance Order ; HSO)
(1)濃厚接触者及び自宅隔離指示(HSO)についての定義を明確にする。HSOの定義は以下のとおり。
・緩く症状があるが、入院基準には適合しない者。例えばPUI(Patient Under Investigation)の者
・無症状だが、疫学的な関係がある者。例えば濃厚接触者やPUS(Patinet Under Surveillance)の者
(2)濃厚接触者は、地域調査及びリスクアセスメントに基づき、地域保健所により特定される。濃厚接触者は陽性患者と直接的に接触のあった者である。これには、1メートル以内の距離で会話した者や、感染から14日以内に物理的に接触した者のほか、以下の者も含まれる。
・陽性患者ケアを適切な個人用防護具(PPE)無しで行った医療従事者
・陽性患者と同一の家屋で生活する家族
・陽性患者と1メートル以内で物理的に接触した者(例えばオフィスや教室など)
・陽性患者と一緒に旅行した者及び旅行中に1メートル以内の距離で同席した者
(3)陽性患者と接触はあったものの濃厚接触者には該当しない者は、自宅隔離指示(HSO)や(自己隔離用)リストバンドは与えられない。しかしこれらの者も、14日間は自己隔離するとともに健康チェックすることが推奨される。
(10月6日)
マレーシアにおける医療・検査キャパシティ
(1)10月6日時点での整備状況等は以下のとおり。
・COVID-19対応病床:6,759床(保健省関連病院:2,820床、隔離・低リスクセンター:3,975床)
・それぞれの使用率は36%及び29%
・ICUは437床あり、使用率は6%
・人工呼吸器は保健省関連病院に1,505台あり、使用率は37%(COVID-19以外にも使用されている値)
(2)サバ州に関しては、以下6病院がCOVID-19対応を行っている。
・Queen Elizabeth病院
・Sabah Women and Children病院
・Tawau病院
・Lahad Datu病院
・Duchess of Kent Sandakan病院
・Keningau病院
更に、今後の症例数増加に備え、以下の施設を追加に準備している。
・Likas Sports Complex Building
・Tawau Sports Complex Building
・Tawau Arena Hall, Tawau Prison Complex and KKM Training Institute Building
・Dewan Tun Hj Mustapha
・Rafflesia Council (ILKKM), Batu Putih PPR
前述の6病院及び10隔離・低リスクセンターはそれぞれ710床及び1,886床を有しており、それぞれ使用率は75%、35%である。ICUは72床あり、使用率は38%。
(3)検査施設の状況は以下のとおり。
・60施設(保健省関連病院:18、国立公衆衛生研究所:1、公衆衛生研究所:4、IMR:1、マレーシア軍:2、MOSTI:1、大学:13、私立研究所:20)でrRT-PCR検査を実施可能
・1日当たり41,354件の検査が実施可能
・サバ州に限ると、現在は1日当たり2,500件の検査数に留まるが、今後、WHOから入手した検査装置である「GENEXPERT」をサバ州の4病院へ配置する予定。
・現時点で、迅速抗原検査キットは203,704キットあり、1日当たり使用量は3,000キットである。本日、検査容量拡大のため、15,000キットがサバ州へ送付された。
(10月5日)
サバ州コタキナバル、Penampang、Putatanにおいて条件付き活動制限令(CMCO)が10月7日から14日間に亘り施行される。
(10月4日)
ケダ州Alor Setar刑務所への強化された活動制限令(TEMCO)が10月6日から施行される。これは同地域における新規感染症例の急増に基づき決定されたもので、今回のTEMCOは刑務所エリアと職員施設を含む地域に対して施行される。
(10月3日)
・マレーシア国内での新規感染者の増加
(1)新規感染者の増加傾向とその内訳はここ最近と同じ状況であり、ケダ州のTembokクラスターから97例、サバ州から155例が報告された。新規感染者のうち37名はサバからの渡航者であり、保健省により実施された検査により検出されたものである。
(2)実際のところ、新規感染者数の増加は、感染拡大を阻止するための積極的な取組の結果であり、これまでに以下の取組を行ってきた。
・陽性患者を起点とした積極的症例追跡
・9月11日から9月25日にかけて、Kota Setar地域での強化された活動制限令(TEMCO)の施行。これまでに18,701名(マレーシア人18,614名)が検査を受け、その結果44名(マレーシア人43名、外国人1名)で陽性が確認された。
・サバ州の4地域におけるTEMCOの施行
・サバ州からの渡航者スクリーニング。これまでに13,032名が検査を受け、その結果176名で陽性が確認された。
・ハイリスクグループ(ケアホーム住居の高齢者、入管収容施設の被収容者及び医療従事者等を含む)へのスクリーニング
・ILI、SARI、手術前サーベイランス等によるモニタリング
(3)サバ州での感染伝播を速やかに管理すべく、保健省はサバ州への医療チーム、個人用保護具や人工呼吸器を送るとともに、以前隔離施設として使用されていた施設を、ローリスク患者や安定した患者のために解放した。これら取組はサバ州での感染拡大の初期から行われている。
(4)サバ州には、6つの保健省関連病院(計590床)と7つのローリスク隔離・治療センター(PKRC)(1,396床)があり、現時点で、それぞれ69%、31%の病床が使用されている。ICUについては、サバ州には重症なCOVID-19感染患者用に66床あるが、現時点で23%が使用されている。
(10月2日)
・マレーシア国内での新規感染者の増加
(1)本日は287名の新規感染者が報告され、これはパンデミック以降の最高値である。287名のうち128名はケダ州の刑務所が関与するTembokクラスターからの報告である。残り159名のうち、113名はサバ州、特に既存のクラスター及び4地域で施行されている強化された活動制限令(TEMCO)から報告されている。TEMCOの実施によりサバ州において課される10月3日から10月16日までの州内移動制限及び予防管理対策が、サバ州内での新規感染者数の減少に繋がることを期待する。
(2)本日、サバ州への渡航歴のある者から20名の新規感染者が報告された。これは9月27日から10月10日にかけて施行されている、サバ州からの渡航者に対する空港での検査による成果である。結果が陰性であっても、陽性者と接触した可能性がある者あるいは症状を呈している者は、14日間の隔離に服さなければならない。また、結果が陰性であって、陽性者と接触していないあるいは無症状の者は、14日間の自己隔離に服することが強く推奨される。
(10月1日)
・マレーシアで2番目に多い新規感染者数の発生
(1)マレーシアではかつて、6月4日に277例の新規感染者が発生し、このうち270名は外国人で、BukitJalil入管収容施設からの報告であった。本日、260名の新規感染が報告されたが、これは現在までで2番目に多く、不安になる数字である。なお、3番目に多いのはMCO導入直後の3月26日に記録された235例(輸入症例27例、国内感染症例208名(マレーシア人157名、外国人51名))である。最近の新規感染者数の増加はサバ州及びケダ州に集中しているものの、他の州においても新規感染者及びクラスターが報告されている。
(2)先立ってイスマイル・サブリ上級大臣が発表したとおり、サバ州全土において、州域内移動規制が10月3日から10月16日にかけて施行される。なお同時に、4地域(Tawau、Lahad Datu、Kunak、Semporna)においては「強化された活動制限令(TEMCO)」が以前発表したとおり、施行される。
(9月30日)
・サバ州への医療チームの派遣
保健省は、サバ州のTawau、Lahad Datu、Semporna及びKunak地区に医療チームを派遣している。同地域で感染症例が増加した頃からサバ州内の医療チームは活動しているが、それに加え、9月23日以降は、新たにサラワク州、ラブアン連邦準州及び半島マレーシアからも医療チームを派遣し、対応している。9月29日時点で、動員されているチームの内容は以下のとおり。
・濃厚接触者調査や地域スクリーニング、隔離施設や病院のメンテナンスの補助
・同地域内の病院に対し、検査を補助するため、微生物生物学者10名及び検査技師5名を派遣
・同地域内の病院に対し、看護師72名の派遣
・10月以降は、医師140名及び医師補助員225名をサバ州保健所に派遣。
(9月29日)
・マレーシア国内における感染症例の増加
9月7日以降、マレーシア国内において新規感染者が増加しており、これはサバ州及びケダ州での新規感染者の増加が大きく寄与している。これを受け、保健省はCOVID-19感染伝播を抑制すべく、予防管理対策を以下のとおり強化した。
・サバ州の一部地域において、強化された活動制限令(TEMCO)を施行
・濃厚接触者調査
・感染患者発生地域における清掃
・入国地点におけるスクリーニング
・ハイリスク群へのスクリーニングの拡大
・レッドゾーン(当館注:過去2週間で累積感染患者40名以上の地域)への医療専門家の派遣
・病床数及び隔離施設の増加
・検査施設容量の拡大
(9月28日)
・サバ州の一部地域に対する「強化された活動制限令(TEMCO)」の施行
先だってイスマイル・サブリ上級大臣がアナウンスしたとおり、サバ州の一部地域(Lahad Datu、Tawau、Kunak及びSemporna)に対して、明日0時よりTEMCOが施行される。これは、同地域内での新規感染者数の増加及び新規クラスターの発生を受けた措置であり、同地域の計962661名の住人がTEMCOの影響下に入る。TEMCOは同地域における感染拡大を抑制し、また、14日間に及ぶターゲットアプローチの実施を可能とする。なお、ターゲットアプローチは上記住人の5%相当のハイリスク者に対して実施される。
(9月26日)
・サバ州からの渡航者のためのCOVID-19予防管理対策
(1)9月20日から9月25日までの間で、サバ州から半島マレーシアへ渡航した者において計10名の新規感染者が報告され、本日も新たに11名が報告された。サバ州での新規感染者及びクラスターは未だ増加しており、サバ州内ではレッドゾーン(過去2週間の累積新規感染者数が40症例を超える地域)が4地域存在する。
(2)上記を踏まえ、感染伝播を抑制する観点から、サバ州から半島マレーシアへ渡航した者に対して予防管理対策を講じる必要がある。従って、9月27日から10月10日の期間において、サバ州から渡航する者に対して、空港のエントランス地点(PoE)で、以下を行うこととする。
・MySejahteraアプリのダウンロード及び登録をし、PoEへ到着次第、チェックイン機能を使用する
・PoEへ到着次第、呼吸器症状スクリーニング及びCOVID-19検査を実施する
・自宅隔離指示(HSO)を発出する。PoEに到着した全ての者は、HSOレターを受理し、リストバンドを装着する。HSOの期間は、PoEに到着した時点からCOVID-19検査結果が出るまで。結果が陰性の場合は、HSOは解除される。
・HSOが出された者が自宅等までの移動にGrab等の公共交通機関を使用する場合は、許可状が発行される
・帰宅後14日以内に呼吸器感染症の症状を呈した場合は、再度、COVID-19検査を受ける必要がある
・COVID-19検査に係る費用は、マレーシア国民、外国人ともに免除される。
(3)上記取組は感染状況に基づき随時レビューされ、変更があれば周知される。
(9月25日)
・サバ州におけるCOVID-19伝播リスク評価
(1)現在、レッドゾーン(当館注:過去2週間の累積感染患者数が40例以上の地域)はマレーシア全土で5カ所あり、うち4カ所はサバ州に、残る1カ所はケダ州にある。9月24日に公表したとおり、直近でレッドゾーンへの渡航歴がある症候のある者は最寄りの保健所でCOVID-19検査を受けなければならず、また、無症候の者でも、自らCOVID-19検査を受け、家族や周囲の者を守るために自己隔離を行うことが強く推奨される。
(2)現状では、サバ州での新規感染者数は未だ増加しており、9月20日から本日までの間で、サバからの渡航者において10名の新規感染者が確認されている。
(3)IMRの最新の結果によると、サバ州のBenteng LDクラスターから単離された23例のCOVID-19ウイルスにおいて、D614G変異が確認された。しかしながら、その変異はケダ州のクラスターで同定されたD614G変異体とは関係の無いものである。
(4)以上のことから、保健省は、サバ州の全ての者に対して、サバ州の選挙期間中であっても、より注意深く、より強くSOPへ遵守することを要請する。
(9月24日)
・実効再生産数(Rt)の上昇と標準操作手順(SOP)遵守の必要性
(1)マレーシアにおいては、9月7日、COVID-19の感染流行に関し、高い実効再生産数(Rt)及び基本再生産数(R0)値を記録し始めました(9月7日のRt:1.72)。サバ州とケダ州におけるCOVID-19症例の増加に伴い、これら2つの州のRt値は、国のRt値に大きな影響を与えた。国内のCOVID-19の感染は、管理措置が積極的に実施されない場合、指数関数的に増加し続けることが懸念されている。
(2)その後、様々な公衆衛生管理および予防措置が強化された。政府は国際的なエントリーポイントにおけるハイリスク国からの入国要件を強化し、国境における不法移民の不法な入国を制限するなど国境管理を強化した。いくつかの地域におけるEMCOの施行も感染のコントロールに貢献した。確認された症例の濃厚接触者の迅速な追跡、ハイリスクグループにターゲットを絞ったスクリーニングの実施、検疫および症候性患者の早期治療により、Rt値は1.0未満にまで減少した。
(3)他方、Rt値は不安定であり、再び上昇しているように見受けられる。9月23日には、1.0を超える1.34に増加した(サバ州のRt値は1.37、ケダ1.15)。このため、更なる努力が必要である。我々は、コミュニティにおけるCOVID-19の感染連鎖を止める必要がある。緊急の用務がない場合、住民は家に留まることを強く推奨する。サバ州では、国家安全保障協議会(NSC)と選挙委員会(EC)が選挙活動のためのSOPを策定している。保健省は、コミュニティの立場やステータスに関係なく、SOPを遵守するよう国民にアピールする。
(4)現在、国内のほとんどの地域がグリーンゾーンになっているが、保健省は、COVID-19の症例が依然として、我々のコミュニティに存在していることをリマインドする。グリーン、イエロー、レッドのゾーンの色の区分は、過去14日間に確認された症例数に基づいている。9月24日現在、国内に5箇所、サバ州に4箇所(Tawau、Lahad Datu、Kunak、Semporna)ケダ州に1箇所(Kota Setar)のレッドゾーンが存在する。
(5)保健省は、レッドゾーンを訪れた後に症状のある者は、近くの医療施設でCOVID-19スクリーニング検査を実施する必要があることをアドバイスしている。また、レッドゾーンを訪れた後に症状のない人も、家族、友人及びコミュニティを保護するため、セルフスクリーニングと自宅検疫を行うことを強く推奨する。
(9月15日)
・マレーシアにおける再生産数
マレーシアにおけるCOVID-19感染伝播に係る実効再生産値は「1.0」を超えたままである。9月13日時点の最新値は「1.58」。サバ州での実効再生産値を見ると、9月8日に「3.72」と非常に高い数値となった。これは、同日のサバ州で記録された「2.63」より高い数値となっている。積極的な公衆衛生対策は2州での同数値を低下させ、9月13日のサバの数値は「1.70」と、同日のサバの「1.58」とほぼ同じになった。しかしながら、2州とも「1.0」を超えたままであり、マレーシア全体の数値にも影響を与えているため、同値を「1.0」以下まで減少させ、もって国内での感染伝播を抑制できるよう、引き続き公衆衛生対策は執られるべきである。最も重要なことは、社会の全ての層の者が、SOPを遵守することである。重要でない用件の時には自宅に滞在し、いつでも、社会的距離を確保し、手指の清潔さを保持し、また混雑した場所でマスクを着用することである。
(8月31日)
・ハイリスクグループの保護
保健省は、COVID-19による重篤な合併症や死亡のリスクが高いグループに属する高齢者を保護することの重要性について、一般の方々に警告したい。誰もが知っているように、ハイリスクグループはCOVID-19を含む感染症にかかりやすくなっており、このハイリスクグループに該当する者は以下のとおり。
- 高齢者
- 妊婦
- 慢性疾患のある者(例:糖尿病、高血圧、心臓病など)
- 免疫力の低い者(例:癌、HIVなど)
- 人混みを避ける
- 政府が定めた標準作業手順書(SOP)を完全に遵守する
- 2020年8月1日から国家安全保障会議(NSC)が要求するように、人混みや狭い場所ではフェイスマスクを着用(特に物理的な距離をとることが困難な場合)する
- 具合が悪い場合はすぐに治療を受ける
- 常に良好な衛生状態を維持する
- バランスのとれた食事をする
- 身体的に活発な状態を維持する
(8月27日)
・マレーシアにおける実効再生産数について
実効再生産数とは、ウイルスの伝染性、つまり、1名の感染患者から平均して何名へ感染できるかを意味する。マレーシアで記録された実効再生産数の最高値は2020年7月22日の1.37、最低値は2020年8月4日の0.58であった。2020年8月4日以降、Tawarクラスターを含む新たなクラスターからの新規陽性症例の影響で実効再生産数が上昇しており、2020年8月26日現在、その値は0.74となっている。保健省は、継続的にこの値を1以下にするために努力しており、これはマレーシアにおけるCOVID-19感染の連鎖を断ち切るのに役立つ。地域社会は、政府が設定した標準作業手順書(SOP)を継続的に遵守するよう求められている。
(8月25日)
・海外におけるCOVID-19の新しい波の脅威とマレーシアへのリスク
保健省は、全てのフロントライナー、舞台裏で働いている方々及びマレーシアにおけるCOVID-19感染伝染を管理するために協力してきたマレーシア人に感謝したい。政府により発行された規制及び標準作業手順書(SOP)への準拠は、感染の更なる伝播を防ぐために重要である。他国を見ると、COVID-19感染の新しい波の脅威に直面している国がある。我々が自己満足し、国の状況を過って評価している場合、同じことがマレーシアでも起こり得る。様々な機関の協力を得て国境管理をさらに強化し、COVID-19に感染した可能性のある者が国に流入するのを防ぐ必要がある。 2020年4月3日から2020年8月23日までに、合計104,188名のマレーシア人と永住者が(海外からマレーシアに入国し)検査を受け、そのうち103,289名が自宅又は隔離施設で隔離された。その結果、合計899名が陽性症例として確認された。同症例らは隔離され、病院で治療された。弱点が特定された場合、手順と作業プロセスは随時改善される。保健省は、現場の症例管理フレームワーク、実践ガイドライン及び手順を引き続き遵守するよう、全てのフロントライナーに呼び掛けたい。タスクを実行する際に課題、複雑さ、または障害に直面した場合、調査・解決できるように、上司にすぐに通知する必要がある。これは、規制とSOPが遵守されていることを保証するために、また、現場担当者が現場で職務を遂行する際の課題や感染の恐れから保護されていることを保証するために重要である。感染症予防管理法は、COVID-19感染伝播を阻止するために非常に重要である。この法律を遵守しない場合、感染伝染のリスクが高まる。保健省は再度次のことを想起させたい。
- 全ての医療従事者と現場担当者は、職務を遂行する際に診療ガイドラインを遵守しなければならない。
- 国民は、保健省によって発行された規則とSOPを引き続き遵守しなければならない。
(8月4日)
・本日は1症例のみの報告
2020年7月1日に新規1症例の報告をしてから一月が経過した。本日再度、我々は新規1症例のみまで減少させることができた。保健省は、この達成に関与した全ての者に感謝したい。これは、社会及び機関の全ての層の者が努力と連携をして各々の役割を果たした結果である。保健省は、地域社会が引き続き日常生活に新たな模範を適応させるとともに、政府により定められた標準作業手順書(SOP)に従い続けることを求めたい。社会の全ての層の者は、他人から少なくとも1メートルの安全な物理的距離の確保、特に手指の衛生確保を含む個人衛生環境の確保及び3Cの回避により、国内でのCOVID-19感染症例数の減少させるよう努力し続けることが求められている。マレーシア国内におけるCOVID-19感染の再伝播は我々が現状に満足をし、政府の推奨や助言や警告を軽く扱うことにより引き起こされうる。従って、COVID-19パンデミックとの戦いに勝利し続けるためには、地域社会は常にCOVID-19感染予防の取組を行わなければならない。
(8月1日)
・2020年8月1日よりフェイスマスクの使用義務化
保健省は、2020年8月1日より、政府が公共交通機関や混雑した公共エリアでのフェイスマスクの着用を義務化したことをお知らせしたい。これはマレーシアにおけるCOVID-19感染の拡大を防ぐための戦略の一つである。この命令に従わない者は、感染症予防管理法に基づき、1,000RMの罰金を課されることになる。しかし、フェイスマスクの使用は、定期的な良好な手指の衛生管理と、他人から少なくとも1メートル以上の安全な身体的距離の確保とともに行う必要があることを忘れてはならない。予防のために使用できるフェイスマスクには、医療用フェイスマスクと非医療用フェイスマスクの2種類がある。
(1)3層構造のサージカルマスクなどの医療用フェイスマスクは、医療従事者(HCW)、呼吸器感染症の症状がある人、高齢者(60歳以上)などのハイリスク層、糖尿病や高血圧などの慢性疾患を持つ人が使用する。
(2)非医療用フェイスマスクは、症状はないが、身体的な距離の確保が実践しにくい場所にいる人に推奨される。
また、布製の非医療用フェイスマスクも市販されている。しかし、これらは世界保健機関(WHO)が推奨する基準を満たしていない場合がある。このようなフェイスマスクも一般の人が着用することができるが、使用されている生地の種類や層の数によって効果が異なる場合がある。注意すべき点は、フェイスマスクは他の人と共有してはいけないということである。全てのフェイスマスクは適切に着用し、廃棄する必要がある。2歳未満の子供、呼吸に困難を伴う者、意識不明者、身体障害者、介助なしにマスクを外すことができない者はマスクを着用しないこと。一般の方々は、政府に全面的に協力して現状に対処するよう求められている。「団結すれば強し、分離すれば倒れる」は、世界各国に影響を与えているCOVID-19パンデミックに直面した際のマレーシアの成否を左右することわざである。
(7月28日)
・ケダ州とサラワク州における新たなクラスターの特定
(1)Sivagangga PUIクラスター
初発症例は7月13日にインドからマレーシアに帰国した永住者(ケース8,937)。マレーシア国際空港(KLIA)でのスクリーニング検査では陰性であったため自宅隔離命令(HSO)が出されたが、HSOの不遵守が確認されたため当局により措置が取られた。繰り返しスクリーニング検査によりCOVID-19陽性が判明し、ケダ州のSultanah Bahiyah病院に搬送された。その後、積極的症例追跡及び濃厚接触者スクリーニングが実施され、7月28日までに28名の濃厚接触者が特定され検査を受けた結果、5名が陽性、23名が陰性となった。初発症例はレストランオーナーであり、このクラスターで陽性が確認された者のうち4名はレストランの外国人従業員、残り1名は初発症例の家族である。全ての陽性症例は初発症例と同一の家屋に居住していた。特定された店は閉鎖され、清掃及び除菌活動が行われている。
(2)Satokクラスター
このクラスターはクチン州Satokのある商店で特定され、その商店ではスクリーニング検査が実施された。7月28日現在、229名が特定され、4名が陽性、225名が陰性となった。全ての症例は無症候性で、更なる治療のためにサラワク総合病院に搬送された。関係する施設等を含め、商店では感染予防管理活動が実施されている。
(7月27日)
・第30疫学週にマレーシアで確認された陽性例
2020年第30疫学週間(2020年7月19日から25日)に、合計120例の新規症例が報告され、サラワク州(48例)、ジョホール州(29例)、セランゴール州(19例)の3州が最も多い症例数を記録した。2020年7月23日及び24日、保健省は、COVID-19感染症の伝播と管理の現状を踏まえた意見を提供するために、保健省副医務技監(研究及び技術支援担当)を中心とするチームをサラワク州に派遣した。チームは公衆衛生の専門家、病理学者、その他の関連専門家で構成され、サラワク州において学際的なチームと緊密に連携し活動した。
・ターゲットアプローチの対象となる新たなハイリスクグループの特定
保健省は以前、宗教センターが関与する新たなクラスター(Bukit Tiramクラスター)が2020年7月25日に特定されたことを報告しているが、同クラスターは、ローマ・カトリック教会と他のいくつかの州での宗教活動が関与している。同クラスターはフィリピンからの輸入症例と関連していたが、同クラスターの感染源だけでなく、初発症例を特定するための調査は現在も継続中である。政府によるCOVID-19感染症の予防・管理のための積極的な活動として、現在、同クラスターはターゲットアプローチの対象となるハイリスクグループの1つとして特定されており、宗教センターと関連する宗教活動に参加した全ての者を直ちに特定すべく、調査及び濃厚接触者の追跡が行われている。スクリーニング及び積極症例追跡に加え、ハイリスクな者やこのグループと濃厚接触のある者は、自らスクリーニングを受けることが強く推奨される。症状がある場合は、更なる管理のため、直ちに最寄りの保健診療所または地区保健事務所に連絡すること。保健省は、このグループの人々を排除したり、地域社会から汚名を着せてはならないと考えている。実際、私たちは彼らがスクリーニングを受けるために名乗り出るのを支援し、奨励する必要がある。これは、我が国におけるCOVID-19の感染を抑制するのに役立つ。
・標準操作手順書(SOP)の遵守が、COVID-19伝播を管理予防するための鍵である
2020年7月26日現在、世界のCOVID-19症例数は16,000,000件に達している。2020年7月26日に報告された1日の症例数は259,037例。世界中のCOVID-19の状況の悪化は憂慮すべきものである。マレーシアにおけるCOVID-19の1日の症例数が劇的に増加すれば、わが国の医療施設が高負担に対応できなくなり、ひいてはマレーシアの医療システムを麻痺させることになる。したがって、このような事態を防ぐために、社会のあらゆる層・職業の人々が、保健省からの標準作業手順書(SOP)と勧告を遵守しなければならない。一般の方々もまた、COVID-19感染症の感染を防ぐために、SOPを継続的に遵守し、新しい規範を実践することが求められている。安全な社会的距離の確保、水と石鹸を使った定期的な手洗いによる手指衛生の維持、公共の場や混雑した場所でのフェイスマスクの使用は、常に実践されるべきである。イスマイル・サブリ上級大臣が発表したように、2020年8月1日から公共交通機関や混雑した公共の場でのフェイスマスクの使用が義務化される。一人ひとりがこれを真剣に受け止め、COVID-19感染を防ぐための政府のあらゆる勧告を遵守しなければならない。
(7月23日)
・公共の場の特定のカテゴリーにおけるフィエスマスクの使用義務化の決定
保健省は、活動制限令(MCO)の実施に関する特別閣僚会議の決定、すなわち、先ほどイスマイル・サブリ上級大臣が発表した、2020年8月1日からの公共交通機関や混雑した公共の場でのフェイスマスクの使用義務化を歓迎する。この命令に違反した者には罰金が科せられる可能性がある。非医療用フェイスマスクについて、世界保健機関(WHO)は布製の3層構造のフェイスマスクを推奨している。内側の層の素材は、綿や綿の混紡などの親水性のものを使用している。外側の層の材料は、ポリプロピレン、ポリエステル、またはその混合物などの疎水性であり、この層は、外部からの汚れが着用者の鼻や口に侵入するのを妨げる。また、中間層の素材は、ポリプロピレンなどの合成不織布や綿など、濾過性や耐飛沫性を高めることができる素材であることが好ましい。また、フェイスマスクは正しく着用し、鼻腔と顎の間を覆うようにする。フェイスマスクを首や額にぶら下げたり、鼻と口の一部だけを覆ったりのような使用は不適切であり、着用者に汚染や感染のリスクをもたらす。保健省は、フェイスマスクを適切に着用することを推奨している。
・自宅隔離命令と標準作業手順書(SOP)の不遵守
マレーシアは、ちょうど3週間前の2020年7月1日、COVID-19パンデミックの第2波における1日の最も少ない新規症例数を記録していた。その日、新規症例は1例のみであった。これ以前の数日間、国内感染例はゼロだった。しかし、最近では連日の新規症例数が増加し、時には2桁に達することもあった。2020年7月1日以降、保健省は新たに15のクラスターを報告している。連日の新規感染者数の増加傾向と、これら新たなクラスターの存在は、このパンデミックへの対応に対処するための政府からの指示や勧告に対して、国民のひとりよがりかつ不遵守であることが原因である可能性が高い。多くの人が認識しているように、最近では、自宅隔離命令(HSO)を受けながらも公共の場所にいる何名かの写真がソーシャルメディア上でばらまかれている。MySejahteraアプリで得られた最新のデータを分析したところ、2020年7月7日から2020年7月20日までの間に、HSOを受けた者の24.8%が「ホームアセスメントツール」の機能を利用していなかったことが分かった。HSOの対象者は、14日間の隔離期間中、「ホームアセスメントツール」機能を利用して毎日自己健康診断を実施しなければならない。これまでのところ、HSOを受けた海外からの帰国者(Person Under Surveillance)は31,674名で、このうちこれまでに隔離期間を終えたのは18,416名だが、このうちの10%が義務として課されている隔離後13日目のスクリーニング検査(当館注:抗体検査)を受けていなかった。同様に、設定された標準作業手順書(SOP)の遵守も不十分である。調査によると、多くの者がレストランで食事をし、多くの者がその後オフィスに戻っている。しかし、MySejahteraアプリのデータを見ると、この3週間は新規登録者数の増加が続いている一方で、飲食店やスーパーなどのチェックイン数は減少傾向にあった。これは、SOPの遵守状況が低下していることを示している。飲食店等のオーナーや一般の方々には、地域社会におけるCOVID-19感染の連鎖を断ち切るために、設定されたSOPを継続的に遵守することが求められている。度々言及しているように、一般市民はCOVID-19パンデミックとの戦いにおいて、より重要な社会的役割を果たす必要がある。設定されたSOPを遵守し続けること。また、一般市民は、SOPsに違反した行為をマレーシア王立警察(PDRM)などの当局に報告し、適切な措置をとることで、当局の目となり耳となり続けることが奨励されている。
(7月22日)
保健省が以下を発表しました。
・本日以下2つのクラスターが特定されたことを報告する。
(1)ハイドパーククラスター
このクラスターはポートクランのある船上で特定されたもの。初発症例(ケース8,769)はロシアからの外国人船員であり、エジプト及びインドへの渡航歴がある。船員達が出自国へ帰国する前に行われたスクリーニングで特定された。7月22日現在、24名がスクリーニングされ、4名が陽性、20名が陰性の結果である。陽性例は全て外国人であり、スンガイブロー病院へ搬送された。一方、陰性例は船上に隔離されている。このクラスターは船上の隔離された輸入クラスターであるため、地域感染の恐れはない。船上において、洗浄などの感染予防・管理活動が行われている。
(2)メルボルンPUIクラスター
初発症例(ケース8,749)は7月15日にオーストラリアから帰国したマレーシア人学生である。彼はメルボルン発クアラルンプール着及びクアラルンプール発クチン着の便を利用した。彼は、クチンパブリックゲートから隔離施設へ移送され、7月17日、COVID-19陽性が確認された。彼は無症状であったが、サラワク総合病院へ搬送された。その後、積極的症例追跡が実施され、別の陽性例が特定された。この2例目は、クアラルンプール発クチン着の便において、初発症例と同乗していた。7月22日現在、このクラスターでは2例が陽性となっている。同便及び関係の公共交通機関同乗者から成る21名の濃厚接触者がスクリーニングされ、現在結果待ちとなっている。感染原因は現在も調査中である。
・RMCO期間中の保健省関連病院へのお見舞いの時間及び人数は、MCO期間中と同様、緊急の場合あるいはそれが求められる状況でのみ許可され、また時間は病院の規制に基づき短縮される。1名の付添人が許可されるが、小児科患者、補助が必要な患者あるいは緊急事態の場合にはこの限定は除かれる。この規制は病院内でのCOVID-19感染伝播のリスクを低減し、継続的にCOVID-19の伝播の連鎖を断ち切るために必要である。また、我々が患者や医療従事者をこのウイルス感染から守るため、さらには、病院の過密を避け、病院内での社会的距離の確保を実践するために重要である。この規制は、COVID-19の感染状況に応じて、随時見直される。
(7月21日)
保健省が以下を発表しました。
・サラワク州クチンのある病院で新たなクラスター(Sentosaクラスター)が検出されたことを報告する。このクラスターの初発症例(ケース8,773)は、2020年7月13日に呼吸器症状を呈し、2020年7月19日にCOVID-19検査陽性となった医療従事者(HCW)であり、積極的症例検出が行われた。2020年7月21日12時現在、合計61名がスクリーニング検査を受け、5名が陽性、56名が陰性となった。このクラスターの6名の陽性症例の属性は医療従事者5名、清掃サービス会社の労働者1名となっており、全ての陽性症例はサラワク総合病院に入院した。(陽性症例が発生した)病院での臨床サービスは現在も継続中である。しかし、同病院では新規入院患者の受け入れは行っておらず、外来患者は近隣の臨時外来指定病院に紹介される。清掃・消毒などの感染予防・管理活動が行われており、本クラスターの感染原因は現在も調査中である。
・連日の新規感染者、特に国内感染症例が増加し続けており、最近のCOVID-19の状況は憂慮すべきものである。2020年7月9日には入院症例数は63例まで減少していたが、徐々に増加に転じ、2020年7月19日には100例以上に戻り、現在は130例に達している。2020年7月21日現在、活動中のクラスターは19で、そのうち13のクラスターがこの10日間で報告されている。これら13のクラスターのうち3つ(Novgorod PUIクラスター、Shirala PUIクラスター、Pitakwa PUIクラスター)は、輸入症例が国内感染に繋がったものである。ジュピタークラスターは、マレーシア海域に停泊している船内で発生した孤立したクラスターであるため、国内感染を引き起こすことはなかった。したがって、保健省は、先にイスマイル・サブリ上級大臣が発表した活動制限令(MCO)の実施に関する特別閣僚会議の決定を歓迎する。2020年7月24日より、全ての外国人及び海外から帰国するマレーシア人に対し、政府が決定する指定隔離施設での14日間の隔離が義務付けられることとなった。この措置により、同様のクラスターの発生を防ぐことができるだろう。ただし、他にも輸入症例とは無関係な国内感染によるクラスターが9つあることにも注意が必要である。これは、人々が設定された標準作業手順書(SOP)に無頓着になりもはや遵守していないことの証左である。
・2020年7月21日12時現在、マレーシアにおけるCOVID-19の累積死亡者数の69.1%は高齢者である。さらに最近、Kluang高齢者施設クラスターにおいて、高齢者の死亡例が報告された。現在までに、このクラスターでは合計11名のCOVID-19感染が確認された高齢者が報告されている。保健省は、一般の人々がCOVID-19感染から高齢者を守ることの重要性を無視し始めていることを非常に懸念している。一般の人々は、感染予防対策、特にフェイスマスクの着用、良好な手指衛生の維持、高齢者がいる場所での社会的距離を保つことを実践すべきである。高齢者と同じ世帯に住む家族や介護者は、高齢者が常にCOVID-19から保護されていることを確認する責任がある。同様に、高齢者の安全と健康を維持するために、一人一人が自分の家族、地域社会、国に対して役割を果たし、責任を負わなければならない。
(7月19日)
保健省が以下を発表しました。
(1)Sepang Rumah Kongsiクラスター
保健省は、セランゴール州Sepangの建設現場の共同生活施設で新たなクラスターが検出されたことをお知らせする。2020年7月19日12時現在、マレーシア人9名と外国人87名(インドネシア人63名、バングラデシュ人22名、ミャンマー人2名)の計96名の労働者がスクリーニングされ、陽性2名、陰性94名の結果である。この陽性症例は外国人2名、すなわち、このクラスターの初発症例(ケース8,739)であるインドネシア人と、本日報告された濃厚接触者であるバングラデシュ人である。このクラスターの感染原因は現在も調査中である。
(2)KLレストランクラスター
保健省は、地区保健局が実施した現地での無作為スクリーニングの結果、クアラルンプールのブリックフィールズにあるレストランで新たなクラスターが検出されたことをお知らせする。2020年7月19日12時現在、レストラン従業員14名と顧客236名の計250名がスクリーニングされ、陽性2名、陰性248名の結果である。この陽性症例はインド人2名であり、1名はこのクラスターの初発症例(ケース8,666)であり、もう1名は本日報告された濃厚接触者である。このクラスターの感染原因は現在も調査中である。
(3)Kuching Jettyクラスター
保健省は、サラワク州で新たなクラスターが検出されたことをお知らせする。2020年7月19日12時現在、合計25名の漁師がスクリーニングされ、陽性2名、陰性23名の結果である。この陽性症例は、インドネシア人2名であり、1名はこのクラスターの初発症例(ケース8,736)であり、もう1名は本日報告された濃厚接触者である。このクラスターの感染原因は現在も調査中である。
(7月18日)
保健省が以下を発表しました。
(1)Stutongクラスター
保健省は、サラワク州Stutongの市場で新たなクラスターが検出されたことをお知らせする。2020年7月18日12時現在、マレーシア人213名と外国人5名(中国人3名、インドネシア人1名、ベトナム人1名)の計218名がスクリーニングを受け、うち56名の検査結果は陽性2例、陰性54例である本クラスターは、ターゲットアプローチでハイリスクグループと確認された市場の者のCOVID-19スクリーニングから検出された。市場は清掃や消毒などの感染予防・管理活動のために一時的に閉鎖されている。このクラスターの感染原因は現在も調査中である。
(2)Mambongクラスターの現状
2020年7月18日12時現在、Mambongクラスターでスクリーニングされた70名の中から5名の陽性症例が報告され、残りの65名は結果待ちである。このクラスターにはマレーシア人4名と外国人1名が含まれており、この外国人は本クラスターの初発症例(ケース8,732)である。この集団の感染原因は現在も調査中である。
(3)インドニューデリーから人道・災害救援活動を通じて帰国したマレーシア人の健康状態
2020年7月18日に保健省医務技監のソーシャルメディアに投稿されたように、人道・災害救援活動を通じてインドのニューデリーから帰国した96名は、いずれも健康状態は良好で症状もない。彼らは男性72名、女性24名(大人92名、子供4名)からなり、クアラルンプール国際空港(KLIA)で医療従事者による健康診断を受けている。88名はCOVID-19検査のためにKLIAで鼻咽頭スワブが採取され、残りの8名(大使館員の家族)はインドで出発前スクリーニングを受け、COVID-19陰性であった。彼らは全員、Nilaiにある高等教育リーダーシップ・アカデミーの隔離施設に14日間隔離されている。この14日間の強制隔離は、COVID-19感染リスクが高い国から帰国した者であることを考慮して、在宅監視命令ではなく、指定された隔離施設で行われている。健康モニタリングは、ヌグリ・スンビラン州のセレンバン地区保健事務所の医療従事者によって行われている。この健康モニタリングは健康維持を確保するために1日2回実施され、隔離期間終了後は帰宅を許可される。
(7月17日)
保健省が以下を発表しました。
・保健省は本日、4つの新しいクラスターが確認されたことをお知らせしたい。
(1)Pitakwa PUIクラスター
このクラスターの初発症例は、2020年7月11日にナイジェリアからマレーシアに帰国したマレーシア人(ケース8,737)である。クアラルンプール国際空港(KLIA)でのCOVID-19検査は陰性であったが、マレーシア到着から3日後に重篤な症状を発症したため再検査を受けた結果陽性と判明し、Hulu Terengganu病院に入院した。
その後、家族、フライトの乗客や乗務員、タクシーの運転手、職場の同僚などを中心に、合計44名の濃厚接触者が確認され、スクリーニングが行われた。この結果、陽性が2例(ケース8,754及び8,755)、陰性が3名、結果待ちが39名となっている。
(2)Shirala PUIクラスター
このクラスターの初発症例は、2020年7月6日に仕事のためにマレーシアに到着した外国人のホワイトカラー専門職(ケース8,730)である。インドでのCOVID-19検査及びその後のKLIAでのCOVID-19検査はいずれも陰性であったが、マレーシア到着から5日後の2020年7月11日に症状が出始めたため、COVID-19検査を繰り返し受けたところ陽性であることが判明した。彼はスンガイブロー病院に入院した。現在までに、2名の濃厚接触者が確認されており、そのうち1名は陽性(ケース8,738)、もう1名は陰性であることが判明している。
(3)クチン医療センタークラスター
このクラスターの初発症例は、無症状であったがハイリスクな者(最前線の医療従事者)であったためCOVID-19スクリーニングを受けたマレーシア人(ケース8,734)である。彼は2020年7月14日にCOVID-19陽性であることが判明し、サラワク総合病院に入院した。
現在までに、確認された26名の濃厚接触者(家族や職場の同僚)のうち、1名が陽性、残りは全て陰性となっている。確認された陽性症例はケース8,744であり、ケース8,734とクチン医療センターで同僚である。
(4)ジュピタークラスター
このクラスターの初発症例は、外国人(ケース8,723)であり、日本とシンガポールに渡航歴のある船の乗組員である。彼は2020年7月3日に症状を発症し、サラワク海域に滞在中の2020年7月11日に症状が悪化した。彼は医療センターに入院し、COVID-19スクリーニング検査で陽性と判明した。彼はその後、サラワク州のビンツル病院に移送された。
その後、船内では29名の濃厚接触者が確認されたが、その全員が乗組員の仲間であった。これらのうち、2名が陽性(ケース8,747及びケース8,748)、27名が陰性となっている。
このクラスターは孤立した輸入クラスターである。周囲の地域はこの船の乗組員にさらされていないが、治療が必要な者は直ちに最寄りの医療センターや病院に搬送される。
(7月16日)
保健省が以下を発表しました。
(1)他国と比較したマレーシアのCOVID-19検査を受けた人の数
2020年7月16日12時現在、マレーシアでは合計868,394名がCOVID-19の検査を受けており、これは人口1,000人あたり27.14人に相当する。2020年7月16日までの累積検査回数については、国立CPRCの速報値では、マレーシアでは1,577,417回の検査(rt-PCRとRTK-Antiigen)を実施している。これ(検査人数と検査回数の乖離)は、繰り返し検査を必要とする者がいるためである。近隣諸国の数カ国が実施している検査数を人口1,000人当たりでみると、ベトナム:2.7回、日本:4.1回、韓国:26.29回、シンガポール:79.83回、オーストラリア:114.15回、ニュージーランド:87.54回となり、マレーシアの検査件数は韓国に匹敵する。マレーシアでの検査能力は1日37,000件に増加しているが、陽性率はわずか1.05%である。これは、実施されたCOVID-19検査のほぼ99%が陰性であることを意味する。最近、マレーシアで報告されている新規症例数は少ない。しかし、コミュニティでのCOVID-19症例を常に監視するために、保健省はサーベイランスを強化している。2020年7月16日現在、保健省は、以下の臨床サーベイランスを通じて129例を報告している。
・インフルエンザ様疾患(ILI)サンプリング:3,174例中15例が陽性(陽性率0.47%)
・重症急性呼吸器感染症(SARI)サンプリング:21,544例中85例が陽性(陽性率0.39%)
・術前サンプリング:66,081例中29例が陽性(陽性率0.04%)。
(2)COVID-19抗原迅速検査キットの利点と欠点
抗原迅速検査キット(RTK-Ag)は、COVID-19感染を大量かつ短時間で検出できるという利点がある。この利点により、RTK-Ag検査を次のように使用することができる。
・入国地点における帰国者スクリーニング。特にクアラルンプール国際空港(KLIA)などの多くの旅行者を受け入れている場でのスクリーニング
・病院での救急・準救急症例の手術前スクリーニング
・COVID-19感染が疑われる搬送時死亡症例のスクリーニング
・保健省関連クリニックにおける急性呼吸器感染症(ARI)患者におけるスクリーニング
・活動制限令を受けている地域を含む特定対象者へのスクリーニングの拡大
RTK-Ag検査は、2020年5月6日から保健省でにより使用されている。現在使用しているRTK-Ag検査は、医学研究所(IMR)の技術評価に合格しているものであり、また、最新の流通供給品について実施された評価では、感度が84.4%から90%に上昇し、特異度は100%のままであった。2020年7月15日現在、合計88,048件のRTK-Ag検査が実施されており、そのうち197件でCOVID-19陽性となった(陽性率0.2%)。このうち、全国の入国地点(KLIA、KLIA2、ジョホール空港、ケダ空港、ペナン国際空港を含む)で実施されたスクリーニング検査は25,038件で、1日平均357人が実施されており、その大半がKLIAとKLIA2で実施されている。RT-PCR検査については、これまでに合計82万9,238件の検査が実施されている。偽陰性と言われる症例もあるが、これはRTK-Ag検査の感度が90%であることが原因である。これは、スクリーニングされた100名(当館注:感染患者100名の誤植と思われる)のうち10名では偽陰性となることを意味し、これがこの検査の欠点の一つである。調査によると、偽陰性の者は潜伏期にあり、そのウイルス量(ウイルス負荷)がRTK-Ag検査では検出できないほど少ない可能性が高いと思われる。そのため、検査を受けた者は、COVID-19管理ガイドラインに規定されている14日間の隔離に服する必要がある。もし症状が出た場合は、最寄りの地区保健所に連絡して対処しなければならない。
(7月15日)
保健省が以下を発表しました。
・先に発表されたように、本日、中等教育学校の生徒、小学校の5年生と6年生は学校の授業を再開した。生徒と学校職員が設定された標準作業手順書(SOP)を確実に遵守するために必要なすべての措置を取る責任がある州教育局、地区教育局、学校管理者に対して祝福を述べたい。これは、学校でのCOVID-19感染症の感伝播を防ぐために非常に重要である。学校の管理者は、教室内外において、教師間及び生徒間で少なくとも1メートルの安全な社会的距離を確保しなければならない。教室内の生徒数も考慮し、常に安全な社会的距離を保つことができるようにしなければならない。また、学校の管理者は、全生徒が校庭や教室に入る前に、体温や症状のスクリーニングを行うことが推奨される。体調不良の生徒が発見された場合、その生徒は検査及び治療のために、近くの保健施設に紹介されるべきである。また、学校は、水と石鹸を使った手洗い場や手指消毒器を用意し、それはまた正しく定期的に使用されなければならない。学校では、咳やくしゃみをする際のマナーを守らなければならない。生徒及び教師は、授業中はマスクを着用することが強く奨励される。学校においてCOVID-19感染の伝播を抑制することは、さもなければその感染が生徒、教師、家庭、ひいては地域社会への伝播につながる可能性があるため、非常に重要である。従って、COVID-19感染から国民を守るためには、保健省からの勧告や勧告をすべて遵守することが重要である。
(7月13日)
保健省が以下を発表しました。
・保健省は、自宅隔離指示(HSO)を受けている全ての者に対し、マレーシアにおけるCOVID-19管理ガイドラインNo.5/2020(附属書10a及び10b:在宅評価ツール)に定められた全ての措置を遵守するよう注意喚起したい。定められた対策は以下の通り。
・HSO期間中は常に自宅にいること
・来訪者やゲストの来訪を制限すること
・家に来訪した訪問者を記録し、要求された場合には保健当局に記録を提出すること
・健康な人(家族を含む)から1メートル以上離れ、安全な社会的距離を確保すること
・症状がある場合は必ずマスクを使用すること
・マスクをせずに咳やくしゃみをするときは、ティッシュで口や鼻を覆うこと
・咳エチケットを常に行うこと
・外出する必要がある場合(クリニックへ行く等)は、マスクを着用して人混みを避けること
・公共交通機関の利用を避けること。避けられない場合はマスクを着用すること
・食器や歯ブラシなどのパーソナルケア用品を他の人と共有しないこと
・使用済みの食器類は、再利用する前に水と石鹸で洗うこと
・窓を開けて家の風通しを良くすること
・また、マレーシアに帰国する旅行者の家族は、入国地点での出迎えを最小限にするように注意すること。また、帰国の際には、身体的な接触を避け、マスクを着用すること。また、家族や同居人が症状を発症した場合は、速やかに治療を受けることが求められる。症状が出た者は、率先して自宅に留まり、他の家族や友人と安全な距離を保ちながら、自宅隔離を実践しなければならない。保健省は、家族や同一世帯の間でのCOVID-19感染を防止するために、全員の協力を要請する。
(6月26日)
保健省が以下を発表しました。
・本日は,2020年6月10日から施行された回復活動制限令(RMCO)の17日目である。保健省は,COVID-19の新規症例数が,2020年6月23日から4日連続で1ケタとなったことをお知らせする。また,マレーシア人の国内感染者数は6日連続で5件未満となっている。
・比較すると,マレーシアにおけるCOVID-19症例の回復率(96.4%)は,ASEAN諸国の中でも高い水準にある。また,死亡率も世界最低水準(1.41%)であり,過去12日間にCOVID-19による死亡は報告されていない。COVID-19入院症例数は着実に減少しており,活動制限令が発効されてから初めて,入院症例数は200例を切った。
・RMCOの実施における政府のアプローチは,ソフトランディング・アプローチの一環であり,出口戦略のための準備である。上記の統計から,現在の状況は,国の経済を改善するための様々なセクターの更なる再開に向けて,励みになりまた楽観的に見える。個人,企業,地域社会が標準作業手順書(SOP)を遵守していることが,この成果に貢献している。SOPは,様々な利害関係者との協議の中で,バランスのとれたアプローチをとり,個人の安全,生命,生活などの様々な要素を考慮して作成された。
・保健省は,COVID-19の感染制御に向けた共同の取り組みにおいて,政府と協力してこの成果を達成したすべてのマレーシア人を祝福したい。しかし,COVID-19ウイルスとの戦いはまだ終わっていない。マレーシアにおけるCOVID-19の感染連鎖を共同で断ち切ることができるよう,一般市民は警戒を怠らず,SOPと勧告を遵守することが奨励されている。
(6月21日)
保健省が以下を発表しました。
・マレーシアにおけるCOVID-19の進展に関する詳しい情報や最新情報については,COVID-19に関するウェブサイト(http://covid-19.moh.gov.my/)で確認可能。
・サイトは2020年5月5日に公開され,保健省の公式ポータルやのソーシャルメディアチャンネル(Facebook,Telegram,Instagram,Twitterなど)で発表・宣伝された。
・1ヶ月以上経った今,COVID-19のウェブサイトは約6万人のユーザーを獲得し,現在ではGoogleの検索エンジンで1位を獲得している。マレーシアのCOVID-19に関する詳しい情報は,CPRCのテレグラムチャンネルや健康教育課のウェブサイトでも確認可能。
・以下は保健省のウェブサイトと公式ソーシャルメディアチャンネルへのリンクである。
COVID-19に関するウェブサイト:http://covid-19.moh.gov.my/
健康教育課ホームページ:https://www.infosihat.gov.my/index.php/wabak-novel-coronavirus-atau-2019ncov
Facebook:https://www.facebook.com/kementeriankesihatanmalaysia/
インスタグラム:https://www.instagram.com/kementeriankesihatanmalaysia/
ツイッター:https://twitter.com/kkmputrajaya
CPRCテレグラム:https://t.me/cprckkm
・2020年6月20日現在,マレーシア通信・マルチメディア委員会(MCMC)の統計によると,マレーシア王国警察とMCMCが過去3週間に新たに公開した捜査書類はない。これは,フェイクニュースを共有しないことの重要性に対する国民の意識が高まっていることを示している。
・一般の方は,検証されていない情報を流布する前に警戒し,03-89115103(通信・マルチメディア省)の迅速対応チームに情報を流すか,https://www.sebenarnya.my を確認の上検証を受けるようにすること。2020年6月20日現在,ポータルのアクセス数は1億3760万件を記録している。
(6月13日)
保健省が以下を発表しました。
・海外から帰国される方には,入国地点において,症状のスクリーニングとCOVID-19のサンプリングが行われる。これら手順は以下のとおり。
(1)自宅監視・監視命令の発行
(2)自宅隔離・監視期間中のリストバンド着用
(3)自宅評価ツール様式の利用
(4)MySejahtera appのダウンロードとインストール
・自宅隔離・監視命令は,感染症予防管理法に基づく命令であり,命令に違反していることが判明した場合,同法第24条に基づく処罰の対象となる可能性がある。
・リストバンドは,すべての旅行者が帰国する前に装着される。このリストバンドは,自宅監視・監視命令期間中継続して着用しなければならない。リストバンドがこの期間前に取り外された場合,その者は法的措置の対象となる。リストバンドは,自宅監視・監視命令期間が終了した後,権限を与えられた公務員によって取り外される。
・保健省はまた,自宅隔離・監視命令の下に置かれた者に対して,以下を含む保健省の指示を常に遵守するよう注意を促したい。
・指定された期間中は自宅に留まること
・同じ世帯の他の家族に感染する危険性を避けるために,他の家族と距離を置く(自己隔離する)こと
・水や石鹸で手を洗う,あるいは手指消毒剤を使用するなど,常に衛生管理を徹底すること
・私物を他の家族と共有しないこと
・自宅監視・監視命令を受けている者の家族もまた,常に全ての指示に従うようにその者に注意を喚起することで重要な役割を果たしている。本人と家族の責任は,COVID-19の蔓延を防ぐために地域社会にとって非常に重要である。
(6月12日)
保健省が以下を発表しました。
・保健省が繰り返し強調しているように,COVID-19に関する情報や知識は常に進化・変化している。このことは,世界保健機関(WHO)や保健省など各国の当局がCOVID-19のアウトブレイク管理手順やガイドラインを改善するのに役立っている。
・保健省により実施されたCOVID-19患者におけるモニタリングに基づくと,回復した多くの患者に対するCOVID-19rt-PCR検査の結果は,長期間にわたって依然として陽性のままであった。rt-PCR検査は,ウイルスタンパク質の存在を検出する上で非常に感度が高い。
・彼らは陽性のままであったが,これら回復した患者は症状がなく,病気でもなく,他の家族に病気を感染させることもなかった。繰り返し行われたウイルス培養研究では,COVID-19ウイルスが増殖しないことが示された。したがって,保健省は,これらの患者におけるCOVID-19の陽性結果は,もはや生存不可能なウイルスまたはウイルス断片によるものであると結論づけた。
・同様の結果は,韓国,中国,シンガポール,ドイツなど数カ国からも報告されている。中国での研究では,感染は症状が出る2日から3日前に発生し,症状が出る0.7日前が最も高いレベルであることが示されている。感染力は7日後には非常に低いレベルにまで低下する。台湾で行われた別の研究では,COVID-19に感染してから5日後には,これらの患者は濃厚接触者に感染を広げなかったことが分かった。
・一方,韓国での研究結果では,回復したCOVID-19患者の25.9%から48.9%が退院後に再び陽性になる疑いがあるものの,回復したCOVID-19患者285名の濃厚接触者790名を対象に行ったCOVID-19検査では,これら濃厚接触者はCOVID-19に感染していないことが明らかになった。このことは,回復したCOVID-19患者はもはや感染力を保持していないことを意味している。
・これらの知見は,感染期間は症状が出る2~3日前に始まり,症状が出る1日前にピークに達するという調査結果と一致している。その後,感染力は7日後に非常に低いレベルにまで低下する。
・これは,WHOの「Clinical management of COVID-19, Interim guidance, May 2020」で,COVID-19陽性患者のほとんどが発症から10日以内にしか感染しないと述べていることと一致している。
・これを受けて,保健省はCOVID-19患者退院ガイドラインを更新し,検査施設でCOVID-19感染が確認された患者は,以下の基準を満たしていれば感染症病棟から退院することができるとした。
(1)当初症状ありの場合(以下2点ともに満たすことが必要)
・呼吸器症状(咳や息切れなど)が改善し,(発熱薬を用いることなく)発熱から回復してから3日後(72時間後)
・症状開始から少なくとも14日が経過していること
(2)無症状の場合
・COVID-19検査陽性と報告された日から14日経過していること(陽性検査後も引き続き症状がなかったと仮定)
・患者が感染症病棟から退院する前に,COVID-19検査を行う必要は必要ない。もしCOVID-19治療以外の治療が必要な場合は,他の病棟への転院が可能である。
○マレーシア政府のこれまでの新型コロナウイルスに対する主な対応は以下のとおりです。
(6月9日)
保健省が以下を発表しました。
・本日,マレーシア人の国内感染例は報告されなかった。これは,政府全体,社会全体のアプローチに沿って,すべての関係者が一丸となって取り組んできた努力が実を結んだものであり,マレーシアが誇ることができる成果である。
・保健省は,毎日報告されるマレーシア人の国内感染症例数の最新値を用いて,国立衛生研究所(NIH)が作成したCOVID-19予測グラフ(下図)と比較した。それによると,(マレーシア人の国内感染症例数は,)予測モデルで予測された1日の追加症例数(青く塗られたグラフ)と一致していることが判明した。これは,政府がとった措置と,政府が行ったSOPや勧告をマレーシア人が遵守していることのポジティブな影響を確かに反映している。
・保健省は,COVID-19感染症の伝播を抑制するための共同の取り組みにおいて,政府と協力してこのような成果を上げたマレーシアのすべての人々を祝福したい。しかし,一般市民は引き続き警戒を怠らず,地域社会におけるCOVID-19感染症の増加がないように,すべてのSOPや勧告を遵守し続けなければならない。
・我々は2020年6月10日から回復活動制限令(RMCO)の施行に進むことになるが,これにより,マレーシアにおけるCOVID-19感染の連鎖を断ち切ることができることを願うとともに,個人と一般市民の自己規律と社会的規律のレベルが真の意味で試されることになるだろう。
(6月7日)
保健省が以下を発表しました。
・2020年5月4日から35日間の条件付き活動制限令(CMCO)の施行を経て,本日,ムヒディン首相は2020年6月10日から回復のための活動制限令(RMCO)を施行することを発表した。RMCOの施行は,Act342(感染症予防管理法)に基づいて実施されることになる。
・これまで政府は,2020年3月18日に活動制限令(MCO)を施行するために積極的なアプローチを採用していたが,その後,2020年5月4日からは条件付き活動制限令(CMCO)が施行され,その間,いくつかの経済セクターは標準作業手順書(SOP)に従って作業することが許可された。
・2020年6月10日からのRMCOの施行は,このCOVID-19パンデミックにおける回復期を通過できることを確約するために行う,政府による段階的な実施である。より多くの経済部門,社会的,教育的,宗教的,企業活動が許可される。一般市民の動きも自由になるだろう。これらはすべて,政府が定めたSOPsに従って実施される。このアプローチは,出口戦略に向けて国を準備するためのソフトランディング・アプローチの一環として,人命と生活のリスクのバランスをとることが期待されている。
・しかし,CMCOとRMCOの実施は,すべての当事者が設定されたSOPsを遵守し,また,一般の方々が日常生活の中において新しい規範と日常を実践することによってのみ成功するであろう。したがって,保健省は,一般の方々に対し,SOPsを遵守し,地域社会におけるCOVID-19感染の連鎖を断ち切ることができるよう,警戒を怠らないよう強調する。
・私たちは自分自身を大切にし,家族を大切にし,地域社会を大切にし,国を大切にする。私たちでなければ,他に誰がいるのか?
(6月6日)
保健省が以下を発表しました。
・保健省は公共の場でのフェイスマスクの使用,特に狭い場所や混雑した空間での使用を強く推奨している。
・2020年6月5日,世界保健機関(WHO)はフェイスマスクの使用に関する勧告を発表した。WHOは,症状のある人には,重要な場合を除いて外出を避け,治療を受けるよう勧告している。もし外出する必要がある場合は,フェイスマスクを使用する必要がある。
・また,WHOは,以下の人にもフェイスマスクの使用を推奨している。
(1)医療施設の医療従事者(HCW)。保健省はまた彼らに対し,医療施設で働く際,特に処置を行う際には,適切な個人用保護具(PPE)を使用するよう助言している。
(2)局所的な地域感染が発生している地域の高齢者
(3)局所的な地域感染が発生している地域の一般市民
・原則として,症状のある一般市民だけでなく,HCWに対しても,フェイスマスクの使用が優先されるべきである。なぜなら,COVID-19の感染は,地域内の呼吸器飛沫を介して伝播するからである。閉鎖された場所や混雑した場所では,一般市民にもフェイスマスクの着用が推奨される。これは,そのような場所では,他人と少なくとも1メートル以上離れて安全な社会的距離を確保することが難しいためである。
・しかし,WHOはまた,フェイスマスクの使用だけではCOVID-19感染の拡大を防ぐのに十分ではないことを強調している。安全な社会的距離の確保,水と石鹸を使った定期的な手洗いの習慣,その他の公衆衛生上の対策を日常生活の中で実践することを心に留めること。これらは,COVID-19との闘いにおいて,一般の人々が取らなければならない最も重要な習慣である。
・また,WHOは今後も研究を続け,最新の開発状況を随時一般の方々に知らせていく。
(6月1日)
保健省が以下を発表しました。
・2020年5月4日から始まったマレーシアにおける条件付き活動制限令(CMCO)の施行から今日で29日目となった。この措置は,COVID-19感染症の伝播を確実にコントロールしながら,経済のいくつかのセクターの開放を制御された慎重な方法で可能にするために取られたものである。この目的のために,様々な標準作業手順書(SOP)が導入された。
・COVID-19パンデミックへの対応における政府のアプローチ及び政府の勧告やガイドラインに対する国民のコンプライアンスの有効性を予測するために,保健省の下にある国立衛生研究所(NIH)は,マレーシアにおけるCOVID-19感染者数の予測に数学的なモデリング手法を用いてきた。
・最近,保健省は実際の1日の症例数から最新の情報を取り出し,NIHが作成したCOVID-19の予測グラフと比較している。国内で感染したマレーシア人のCOVID-19新規感染者数(輸入症例,マレーシア人以外の国内感染患者及び入管収容施設のマレーシア人以外の被留置者を除く)を見ると,NIHのモデルの1日の患者数の予測(別添2図1,曲線の下の青色の領域で示されている)と一致していることがわかった。これは,政府がとった措置と,政府によるSOPや勧告への国民の遵守を反映したものである。
・保健省は,COVID-19感染症の伝播を抑制するための我々の共同の取り組みにおいて,政府と協力してこのような成果を達成したマレーシアのすべての人々を祝福したい。しかし,一般の方々は引き続き警戒を怠らず,地域社会でのCOVID-19症例の増加がないように,発行されたすべてのSOPや勧告を引き続き遵守しなければならない。
・マレーシアにおけるCOVID-19の全てのケース,すなわち入管収容施設での症例と輸入症例を含む1日あたりの実際の報告件数(別表2図2;黒線で示されている)を見ると,(曲線の下の青色の領域を超えて)予測された数字を上回る増加傾向を示しているように見える。この増加傾向は,2020年4月29日以降に明らかになった。これは,輸入症例,いくつかの入管収容施設での非マレーシア人の間でのCOVID-19感染,および地域社会の様々な経済部門での非マレーシア人労働者の間でのCOVID-19感染の伝播が原因であった。
・このことは,マレーシアが新たな脅威に直面していることを意味しており,我々が共に取り組む必要があることを意味している。しかし,これらの非マレーシア人を無視したり,汚名を着せたりすることはできない。私たちは,マレーシアにおけるCOVID-19感染症の伝播を減らすことができるように,彼らを支援する必要がある。
・長年にわたり,マレーシア人と非マレーシア人との交流や社交は限られているが,彼ら,特に非マレーシア人労働者の存在は,わが国の経済を強化するのに重要な役割を果たしてきた。したがって,これらの労働者とその家族の間でのCOVID-19感染の伝播の問題に対処するための解決策を特定し,見つける必要がある。
・したがって,この問題に包括的に対処するためには,非政府組織,市民社会,地域社会を含む政府全体のアプローチが大いに必要である。これには,以下の措置をとることが含まれる。
(1)1990年住宅設備最低基準法(Act 446)に基づき,窮屈で過密な居住施設の問題は,COVID-19感染症やその他の感染症の感染の原因とならないように,速やかに対処する必要がある。
(2)すべてのレッドゾーンの非マレーシア人労働者(特に建設・警備部門)は,政府の指示に従い,COVID-19のスクリーニングを受けなければならない。さらに,イエローゾーンとグリーンゾーンの非マレーシア人労働者は,それぞれの雇用主の主導権に基づいて検査を受けるよう奨励される。
(3)労働者の出身国の大使館及び非政府組織は,これらの非マレーシア人労働者との連携に最も効果的な連携方法が使用できるように協力するよう強く求められる。これは,COVID-19に関する最新情報及び遵守すべきガイドライン(SOPsを含む)が,これらの労働者に直接伝えられるようにするためである。
(4)雇用主は,COVID-19感染の連鎖を断ち切るために,非マレーシア人労働者に対して,推奨される衛生習慣について教育する責任がある。雇用主はまた,労働者の居住施設が以下のSOPに準拠していることを確認しなければならない。
・社会的な距離が保たれている
・窮屈でない,過密でない
・作業員同士の接触した会話がない
・居住施設内,特に共用部や共用スペースの清潔さが保たれている
・マレーシア保健省は,マレーシアにおけるCOVID-19新規感染者数がマレーシア人と非マレーシア人の間で日々増加し続けることのないよう,すべての関係者の協力を求めたい。マレーシアにおけるCOVID-19感染の連鎖を断ち切ることができるようにすることは,我々の共同責任である。
(5月28日)
保健省が以下を発表しました。
・2020年5月4日から施行された条件付活動制限令(CMCO)は,COVID-19に対するすべての予防・規制措置が優先されることを確保しながら,慎重に管理された形で我が国の経済の再始動を目指す政府の取り組みである。
・この決定は,特に人々の健康,安全,生活の質といった様々な側面を考慮した上で下されたものである。その後,保健省は国家安全保障会議(NSC)と協力し,新しい規範を実施するための様々な標準作業手順書(SOP)を作成してきた。
・現在までに,様々なSOPが政府により承認され,様々な産業界や一般の方々が日常生活においてこれを実行してきた。これらには,宗教的な儀式や祝賀行事が含まれている。政府は,COVID-19感染症例の数を抑制することができるように,また同時に,政府が許可した産業や活動が規制された状態になるように,国民に対し,SOPsを遵守するように求めるという厳しい努力を行ってきた。
・我が国におけるCMCOの施行からほぼ1ヶ月が経過したが,2020年5月4日から2020年5月27日までに報告されたCOVID-19感染症例数は1,189件である。このうち,270件(22.7%)がマレーシア人であり,913件(77.3%)が非マレーシア人である。この913件の中には,3つの入管収容施設で確認された383件の非マレーシア人が含まれる。
・CMCOの開始以来,COVID-19の国内感染の傾向は前の週に比べて着実に減少していることが分かる。これは,政府機関による施行に向けた取組だけでなく,政府の勧告,助言,SOPsに対する一般の方々の協力と遵守がなければ,可能ではなかっただろう。
・この点で,保健省は,地域社会と国民の利益のために,政府と一緒に負担を負う意思を持つ様々な産業界と一般の方々に感謝したい。もし,これらの努力と行動が社会的責任の意識と精神を持って全員で行われるならば,マレーシアにおけるCOVID-19感染症の連鎖を共同で断ち切ることができるだろう。
(5月27日)
保健省が以下を発表しました。
・世界保健機関(WHO)の報告書によると,2020年5月26日現在,世界では合計5,559,130名のCOVID-19感染症例が記録されており,このうち,これまでに348,610名の死亡が報告されている。このパンデミックはより深刻化しており,終わりが見えない状況となっている。これまでのところ,マレーシアは全世界で確認されたCOVID-19症例数の0.14%を占めている。
・マレーシアでここ数日報告されたCOVID-19の症例数の増加に続き,本日の追加症例数は2桁に減少した。本日追加された15例のうち,5例はマレーシア人の国内感染である。ここ数日の間に報告されたCOVID-19感染症例の増加は,マレーシア人以外の人々が関与するいくつかの入管収容施設やその他活動的なクラスターにおいて,COVID-19感染症例が検出されたことによるものである。これはCOVID-19感染症の伝播を抑制するために政府が採用したターゲットアプローチの結果である。
・COVID-19感染症の国内感染の減少は,以前の保健省の予測と一致しており,過去1ヶ月間,活動制限令(MCO)とその後の条件付活動制限令(CMCO)の下で実施された公衆衛生対策の結果である。この減少はまた,人々が新しい規範を遵守することや,様々な部門や産業のために制定された標準作業手順書(SOP)を遵守することも寄与している。
・しかしながら,保健省は,ハリラヤの祝祭期間中の訪問や州間移動,共同的活動を通じた人々の移動に伴い,COVID-19感染症例が増加する可能性があることを懸念している。
・イスマイル・サブリ上級大臣が記者会見で述べた情報によると,2020年5月16日から現在までに,マレーシア王立警察(PDRM)が検査した車両の数は合計で2,449,556台である。同期間中に,合計18,303台の車両が州間移動をして故郷に帰ろうとし,PDRMから帰宅を命じられた。このような取り組みを行ったPDRMには大変感謝している。
・COVID-19感染症の国内での伝播に対処し,感染を制御するために必要なあらゆる努力をすることは,私たちの集団的責任である。もし一般の人々が無頓着になり,政府によって設定されたSOPに従わない場合,保健省はCOVID-19感染者の急激な増加を予想しており,それが我が国におけるCOVID-19感染の新たな波をもたらす可能性がある。
・したがって,国民は慎重な姿勢を保ち,症例数の減少を軽視しないようにしなければならない。保健省が以前に発表したように,COVID-19ウイルスとの戦いはいまだ終わりが見えない状況である。
(5月26日)
保健省が以下を発表しました。
・建設現場におけるCOVID-19感染症の伝播に関連して,保健省は,これらの建設現場クラスターにおける非マレーシア人労働者の間でのCOVID-19感染症伝播の主な要因の1つが以下のようなものであることを発見した。
(ア)限られたスペースしかない窮屈な住宅施設。その結果による住宅施設内での社会的距離の確保の欠如
(イ)個人の衛生面の不十分な実践や不衛生な環境
・雇用主は,従業員に衛生管理や予防策について教育する責任がある。雇用主はまた,これらの実践が職場だけでなく,これらの予防措置が住宅施設でも実践されていることを確認することでより重要である。これにより,住宅施設から職場へのCOVID-19感染の伝播のリスクを減らすことができ,またその逆もまた然りである。
・雇用主は,職場において以下の対策を確実に実施することが求められている。
(ウ)手洗い施設または手指消毒器の提供
(エ)職場やダイニングエリアなどにおいて,以下の取組のもと,少なくとも1メートル以上の安全な社会的距離を保つこと
- 狭いスペースに労働者が集まらないようにする
- いかなる場所でも一度に多くの労働者が集まることを避ける
- 近接した会話を避ける,すわなち,会話中は少なくとも1メートル以上距離を保つ
(オ)特に共用スペースでの消毒・除染活動を定期的に実施する
・しかし,職場でのSOPの遵守は,以下のようなCovid-19の予防措置を労働者が彼ら自身の住居においても遵守するように,雇用主が積極的に取り組まなければ意味がない。
(カ)推奨されている3Cの回避
(キ)ベッドまたは寝室が,互いに少なくとも1~2メートル離れていることを確保する
(ク)集団あるいは多くの人を巻き込んで料理や食事の準備をすることを避ける
(ケ)食堂で一緒に食事をすることを避ける
(コ)テレビ室や談話室が常に混雑していないことを確認する
(サ)定期的な清掃・消毒により,トイレをはじめとする住宅設備の清潔さを確保すること
・外国人労働者の住宅施設に関する問題の解決には,すべての関係者による包括的かつ統合的なアプローチが必要である。セランゴール州とクアラルンプール連邦準州の建設業に従事する外国人労働者の間でCOVID-19スクリーニングを実施するというNSCの指令は予防的措置である。なぜなら,スクリーニング検査は,労働者が再び働くことを許可される前のスクリーニング検査時点における労働者の健康状態を決定するに過ぎない。さらに重要なことは,この感染症の拡大を防ぐための実践である。予防は治療よりも優れている。
(5月20日)
保健省が以下を発表しました。
・保健省は一般大衆に対して,以下のTHiSを遵守し続けることによって,マレーシアにおけるCOVID-19パンデミックの戦いにおける社会的な責任を果たすよう助言する。
T: CMCOの下で設定された条件とSOPs
Hi:子ども,乳幼児,高齢者,障害者などのハイリスクグループは保護されなければならず,症状があって具合が悪い場合は早期に治療を受ける
S: 他人から1メートル以上離れている安全な社会的距離を常に保つ
(5月19日)
保健省が以下を発表しました。
・保健省は,一般大衆に対して,社会的距離を確保することが困難な混雑した狭い場所での買い物を避けるように促している。また保護者に対して,COVID-19感染のリスクから子供や乳幼児を守るため,ショッピングモールや混雑した公共の場に子供や乳幼児を連れてくることを避けるように促している。
・COVID-19の確定症例報告数は減少しているものの,地域社会でのCOVID-19感染の危険性は依然として存在していることに注意が必要である。したがって,私たちはCOVID-19感染症から自分自身,家族,そして地域社会を守らなければならない。
(5月18日)
保健省が以下を発表しました。
・2ヶ月にも及ぶ第1段階から第4段階までの活動制限令(MCO)及びその後の条件付き活動制限令(CMCO)の施行により,入院中の感染症例数は減少傾向にあることがわかる。
・この成果は,MCOおよびCMCO施行の下で確立された標準作業手順書(SOP)を国民が遵守した結果である。したがって,この高レベルのコンプライアンスは,特にこれからの祝祭シーズンにも維持されるべきである。
・毎日の州間移動の数(過去3日間に2,931台が州間移動を試みた)から,多くの者が,家族と一緒にお祭りを祝うために故郷に戻りたいと考えていることがわかる。これは,特にIPTの学生も家族に帰省していることを考慮すると,憂慮するべき傾向である。
・彼らの家族には,高齢者や子供,慢性疾患やその他の併存疾患により免疫力が低下している人など,リスクの高い人たちが含まれている可能性がある。
・2020年5月18日現在,マレーシアで確認されているCOVID-19症例数6,941例のうち,60歳以上が961例(13.8%)となっている。一方,12歳以下の小児は318例(4.6%)であった。併存疾患の観点から見ると,2020年5月17日現在,COVID-19の全確認症例のうち744例(10.8%)が糖尿病,高血圧,腎臓病,心臓病などの慢性疾患の既往歴を有している。
・これらのハイリスクグループを保護する必要がある。国,州,地区,家庭の境界線を守り,家族も守ろう。
(5月17日)
保健省が以下を発表しました。
・保健省は,個人の移動や州をまたいだ移動が増加すること,特に今後のお祭りを前に,これらが増加することを非常に懸念している。
・イスマイル・サブリ上級大臣が発表したように,2020年5月15日にマレーシア王立警察(PDRM)が実施した取締りでは,508台もの車両が州間移動をしてそれぞれの故郷に帰ろうとしていたことが判明した。この数は2020年5月16日には1,248台に増加している。これらの車両は,PDRMによって引き返しを命じられている。
・保健省は,一般市民が条件付き活動制限令(CMCO)に対して高いコンプライアンスを発揮するように活動しているPDRMの努力に感謝している。これは,国民が政府によって与えられた柔軟性を乱用しないようにするために重要なことである。
・2020年5月17日現在,累計6,894例のCOVID-19確認症例のうち,971例(14.1%)に州間移動の履歴があることが確認されている。また,マレーシアで記録された49のクラスターのうち18のクラスターも州間移動に関連していた。これらのうち10のクラスターは現在も活動中である。
・州間移動と密接に関連しているCOVID-19感染症例は,CMCOの施行後も発生し続けている場合,特に厄介なものである。これが現在のグリーンステータス地域(当館注:入院中の患者がゼロの地域)へのCOVID-19感染の伝播のきっかけとなる可能性があるため,今後のお祭りの間,一般の人々は憂慮すべきである。
(5月16日)
保健省が以下を発表しました。
・保健省は,高齢者だけでなく,子どもや乳幼児もCOVID-19感染のリスクが高いことを指摘したい。子どもや乳幼児は,COVID-19にさらされにくく,感染しにくいように保護する必要がある。
・2020年5月16日現在,12歳以下の小児のCOVID-19感染症例は317例である。このうち,4歳以下の小児では112例(35%),1歳未満の乳児では22例(7%)が確認されている。これまでのところ,12歳以下の小児におけるCOVID-19の死亡例は報告されていない。
・12歳未満のCOVID-19の確定症例数は,セランゴール州が77例と最も多く,次いでヌグリ・スンビラン州(48例),ジョホール州(46例),クアラルンプール・プトラジャヤ連邦準州(28例),サバ州(26例)となっている。
・両親や保護者,年配の家族は,COVID-19感染の危険から子どもや乳幼児を守る必要がある。両親や保護者は,子供たちに対し,高いレベルの個人衛生を維持するよう,水と石鹸での定期的な手洗いをするように教育しなければならず,また,公共の場,特に混雑した場所でのフェイスマスクの着用が強く推奨される。
・保健省は,両親や保護者,年配の家族に対して,この目に見えないウイルスにさらされないように,常に子どもや乳幼児を守る責任を持つことを求めている。また,一般の人々にも,子どもや乳幼児から1メートル以内に近づかないようにすること(すなわち,安全な社会的距離を保つこと)によって,子どもや乳幼児を守るために協力することが求められている。
(5月13日)
保健省が以下を発表しました。
・社会のすべての層の者が社会的責任を負い,COVID-19感染を抑制するために自分の役割を果たさなければならない。これは,保健省が推奨する予防的措置,特に以下のTHiSを遵守することによって行うことができる。
T: CMCOの下で設定された条件とSOPs
Hi:子ども,乳幼児,高齢者,障害者などのハイリスクグループは保護されなければならず,症状があって具合が悪い場合は早期に治療を受ける
S: 他人から1メートル以上離れている安全な社会的距離を常に保つ
・事業主,取引業者,雇用主は,当局が定めたすべての条件とSOPを遵守しなければならない。公共の場での集会や,公衆をCOVID-19感染のリスクに晒すような活動は,これまで通り禁止されている。
・保健省はまた,3Cと3Wを覚えておくように一般市民に助言する。
・3C,すなわち,混雑した場所(Crowded places),狭い空間(Confined spaces),密な会話(Close conversations)を避ける
・3W,すなわち,水と石鹸で頻繁に手洗いをする(Wash),公共の場所あるいは症状がある場合はフェイスマスクを着用する(Wearing),以下のことを自分や他人に警告する(Warn)
(ア)握手や他人に触れないようにする
(イ)咳エチケットを実践する
(ウ)頻繁に触れる表面を消毒する
(エ)家にいる
(オ)症状がある場合は治療を受ける
(5月8日)
保健省が以下を発表しました。
・発熱,咳,呼吸困難などの呼吸器感染症の症状が出た従業員や労働者は,直ちに最寄りの医療施設を受診し,出勤しないようにすること。また,症状のある者はフェイスマスクを着用すること。さらに,従業員や労働者は,水と石鹸での定期的な手洗いや手指消毒剤の使用などの手指衛生を中心に,高いレベルの個人衛生を維持することが推奨されている。
・労働者の福祉と安全な職場環境を守るために,半島マレーシア労働局は,「マレーシアにおけるCOVID-19管理ガイド(2020年第5版)」(Garis Panduan Pengduan Pengurusan COVID-19 di Malaysia No.5 /2020)の中で「職場における新型コロナウイルス感染症を含む感染症関連問題の管理に関するガイドライン」(Pandduan Mengendalikan Isu-Isu Berhubung Wabak Berjangkit Termasuk Novel Coronavirus Di Tempat Kerja)を発行している。
・必要不可欠なサービス分野の雇用主および操業が許可されている経済部門は,以下の措置を実施しなければならない。
(1)1955年雇用法第60F条に規定されているように,従業員に対し,雇用主の費用負担により登録医による健康診断を受けることを指示し,許可する。
(2)感染症の症状がある従業員に対して,有給の病気休暇や治療を受ける資格を認める。
また,雇用主は,労働環境において以下の予防・予防措置を講じなければならない。
(ア)作業場に入る前の体温・症状スクリーニング
(イ)手洗い設備または手指消毒剤の提供
(ウ)共通に触られる接触面や共用スペースの定期的な清掃・消毒
(エ)作業場所や食堂などにおいて,他人と少なくとも1メートル以上離れる安全な社会的距離を実践する。
例えば,以下の対策を行うことができる。
・混雑した空間(crowded spaces)を避ける
・食堂などの限られたスペース(confined spaces)に作業員が同時に集まることを避ける
・他の人と近接して会話する際(close conversations)には,1メートルの距離を保つ。
(5月6日)
保健省が以下を発表しました。
・政府がターゲットアプローチを用いた積極的な対応を行った結果,新規症例が確認されているが,現在では,毎日の新規症例数はわずかに減少している。しかし,状況は日々変化する可能性があり,COVID-19感染の危険性が低いレベルにあると断言するにはまだ時期尚早である。
・保健省は,新規症例数の減少により,一般の人々が満足して,条件付き活動制限令(CMCO)を軽視してはならないことを再認識させたい。事実として,国民は政府とともに,このウイルスとの戦いのための努力を続けることが求められている。したがって保健省は,COVID-19感染から身を守るために,すべてのマレーシア人の協力を求め,人々は以下の方法で達成することができる。(具体の方法は5月5日と同じ記載のため省略)
(5月5日)
保健省が以下を発表しました。
・すべての雇用主と従業員は,COVID-19感染症の感染を確実に防ぐために,生活や職場での新しい規範を熟知し,実践することが推奨される。これは,COVID-19感染症の感染を食い止めるためにこれまで行われてきたすべての努力が効果的であり続けるために,最も重要なことである。
・条件付き活動制限令(CMCO)の施行後,業者,事業主,雇用主は,それぞれの分野で当局 が定めた要件と標準作業手順書(SOP)を遵守しなければならない。
・保健省は,COVID-19との闘いにおいて,すべてのマレーシア人の協力を要請する。一般市民は以下の方法で責任を果たすことができる。
(1)CMCOの遵守
(2)水と石鹸を使った定期的な手洗いなど,常に高いレベルの個人的な衛生状態の維持
(3)他人から1メートル以上離れて安全な社会的距離を確保
(4)日常生活の中で新しい規範を実践する
(5月3日)
保健省が以下を発表しました。
・高齢者はCOVID-19の影響を受けやすく,60歳以上の人では感染症やCOVID-19による死亡者数が多くなっている。高齢者は,年齢的な要因に加えて慢性疾患の既往があるため,COVID-19による合併症や死亡のリスクが高いグループである。これは,このパンデミックの影響を受けるすべての国が直面している世界的な問題である。
・マレーシアで報告された105例中99例の死亡例の分析によると,COVID-19による死亡が最も多い年齢層は61~70歳(32例,32.2%)であり,2番目に多い年齢層は71~80歳(19例,19.2%)である。
・COVID-19感染症についてはまだ完全には解明されていないが,明らかになっていることは,年齢とともに感染リスクが上昇し,慢性疾患や非伝染性疾患(NCDs;糖尿病,高血圧,心臓病,腎臓病,がんなど)やNCDの危険因子(喫煙や肥満など)を持つ人は,より重篤なCOVID-19感染症の症状や死亡を発症するリスクが高くなるということである。
・上記の統計を考えると,高齢者がCOVID-19感染のハイリスクグループであり,すべての関係者が彼らを保護しなければならないことは明らかである。高齢者の安全と健康を確保するためには,国民のコンプライアンスと社会的責任が非常に重要である。
・このウイルスは肉眼では見えないことを心に留めておかなければならない。家族の場合は,高齢者と同居している成人した子供や介護者の責任で,COVID-19感染の拡大を防ぐためのケアを確実に行う必要がある。家族(子供を含む)は,COVID-19感染症を高齢の両親や祖父母に広げる可能性があるため,COVID-19に対する予防措置を常に講じることが推奨される。さらに,家族は,高齢者が体調を崩した場合には,早期に治療を受けさせること,十分な薬の供給を受けること,また治療のフォローアップのための予約をするようにしなければならない。
・2020年5月4日に開始される条件付き活動制限令(CMCO)に続き,保健省は,すべての高齢者が引き続き活動制限令(MCO)を遵守し,やむを得ない重要な事柄以外の外出を控えることを強く求めている。3C(人混み,狭い場所,接近した会話)を避けること。
・人混みへの外出の際は,高齢者はフェイスマスクの着用や予防措置をとるようにすること。例えば,水と石鹸で定期的に手を洗ったり,手指消毒薬を使用したりするなどの高いレベルの個人衛生の実践を継続しなければならず,また,他人と少なくとも1メートル以上の安全な社会的距離をとることを実践しなければならない。
・健康に関するアドバイスについては,高齢者や一般市民は,保健省のポータルを介して,毎日午前8時30分から午後5時まで,バーチャル・ヘルス・アドバイザリーに連絡することができる。
・保健所で慢性疾患のフォローアップ治療を必要とする高齢者は,予約した日時に診察を受けることをお勧めする。保健省では,診療所での繰り返し処方箋の受診や混雑を軽減するために,特定の保健省の病院や診療所において,薬を通じたポスト投薬(Ubat Melalui Pos,UMP),Locker2U,統合ディスペンサーリーシステム(Sistem Pendispensan Ubat Bersepadu,SPUB),ドライブスルー薬局(Farmasi Pandu Lalu)などの薬局付加価値サービスを提供している。
・高齢者はCOVID-19感染のハイリスクグループと考えられているため,保健省は高齢者ケアセンターの従業員と居住者を対象に,COVID-19スクリーニング検査を実施することを決定した。このスクリーニングは,社会福祉部(Jabatan Kebajikan Masyarakat)の監督下にある17の施設(Rumah Sri KenanganとRumah Ehsan)から始まり,段階的に実施される。その後,法律506号(当館注:Care Centres Act 1993)に基づいて登録された357の高齢者介護センターと,法律586号(当館注:Private Healthcare Facilities and Services Act 1998)に基づいて登録された26の介護施設でスクリーニングが行われる。
・保健省は,どの法律にも登録されていない民間の高齢者介護センターが1,000近くあることを認識している。地区保健局は,COVID-19スクリーニングの包括的な適用範囲を確保するために,各地区の宗教関連センター(institutusi pondok agama)を含むすべての民間高齢者ケアセンターを特定するよう指示されている。そのため,すべての民間高齢者ケアセンターの運営者は,最寄りの地区保健事務所に連絡することが奨励される。
(5月2日)
保健省が以下を発表しました。
・保健省は,COVID-19のパンデミックがまだ終わっていないことを,すべてのマレーシア人に再認識させたい。世界では187カ国がCOVID-19に影響を受けており,総患者数は3,343,777名,総死亡者数は238,650名となっている。我が国においても,自己満足に陥り,以下のような日常生活の新しい規範(the new norms of daily living)を軽視していると,急激な症例の増加や感染の危険性はまだまだある。
(1)他人から少なくとも1メートル以上離れて安全な社会的距離をとるなどの予防策を実践する。
(2)特に公共の場や混雑した場所では,フェイスマスクの使用が奨励される
(3)水や石鹸での定期的な手洗い,手指消毒薬の使用など,高いレベルの個人衛生を維持する。
(4)感染予防対策の実践
(5)公共の場での集まりを避ける
・COVID-19感染症の撲滅を成功させるためには,地域社会のあらゆるレベルの人々の協力とコミットメントが不可欠である。
(5月1日)
保健省が以下を発表しました。
・本日,首相は,条件付き活動制限令(the Conditional Movement Control Order (CMCO))に基づき当局により設定されたSOPへの準拠及び条件を守ることを前提に,2020年5月4日より,マレーシアはいくつかの経済セクターを開くことを表明した。
・保健省は,以下を含むすべてのSOPの遵守の重要性を強調した首相の発表を歓迎する。
(1)他の人から少なくとも1メートルの安全な社会的距離を保つ
(2)水と石鹸で定期的に手を洗う,または手指消毒剤を使用する
(3)フェイスマスクの使用
(4)施設入口における健康診断
(5)子供,乳幼児,高齢者,障害者などのリスクのあるグループの保護を優先する
(6)気分が悪くまた症状のある人は早期治療を求める
(7)公共交通機関の乗客の数は,安全な社会的距離を考慮に入れなければならない
(8)オンライン取引を奨励する
(9)COVID-19感染に関する情報があれば,直ちに地域の保健所に報告する
・首相はまた,COVID-19感染のリスクに公衆をさらす公的な集会や活動は依然として禁止されていることを強調した。
・すべての雇用主と従業員は,COVID-19感染の伝染を確実に防ぐことができるように,日常生活及び労働環境における新たな模範(new normal)に慣れ親しむとともに実践することが推奨される。これは,COVID-19感染の連鎖を断ち切るために,これまで実施してきたすべての対策が効果を発揮し続けることができるようにするために最も重要なことである。
(4月28日)
保健省が以下を発表しました。
・MCOの実施は,4つの主要な行動計画で構成されており,そのうち2つは政府によるものだが,残り2つは一般市民を巻き込んだものである。政府による行動は,活動制限と国境規制である。
・180カ国以上がCovid-19感染症の影響を受けているため,COVID-19の輸入症例を減らすためには国境管理が必要である。良好な国境管理の結果,2020年4月3日以降,海外から帰国したマレーシア国民において154名のCOVID-19陽性症例が検出された。彼らは隔離され,入院している。活動制限は,MCOの第1段階,第2段階及び第3段階の実施を通じて達成され,その結果,地域住民間の交流を減らし,COVID-19感染のリスクを減らした。
・しかし,MCOはCOVID-19感染を完全に排除することはできない。それどころか,マレーシア国民はより長い期間,このウイルスと向き合う覚悟を持たなければならない。保健省は,封じ込めと制御活動を継続するだろう。それでもなお,地域社会の積極的な関与は非常に重要である。
・したがって,COVID-19との闘いにおいて,一般市民によって行われてきた,また継続して行わなければならない2つの行動は,他人と少なくとも1メートル以上の安全な社会的距離をとることと,水と石鹸で定期的に手を洗うことによる良好な個人衛生を維持することである。COVID-19に対するワクチンはまだ存在しないが,これらの行動を,我が国のCOVID-19の感染拡大を減らすための地域社会の「ワクチン」と考えるべきである。
・何度も言うように,この目に見えない敵であるCOVID-19との戦いはまだ長く,私たちの努力は継続されなければならないことを保健省は強調する。この新しい日常生活の規範を社会のすべてのレベルに浸透させ,すべての人が実践できるようにしなければならない。
・感染の曲線を平坦にし,COVID-19感染の減少を達成させるという成功は,地域社会と政府により,共同で作られるものである。
・このパンデミックとの戦いに関して,マレーシア保健省は,すべてのマレーシア国民に対し,以下の責任を果たすよう改めて勧告する。
(1)水と石鹸を使った定期的な手洗いなど,常に良好な個人衛生を維持すること
(2)他の人と1メートル以上離れて安全な社会的距離をとること
(3)人混みを避けること
(4)人混みの中ではマスク着用を奨励すること
(4月27日)
保健省が以下を発表しました。
・保健省は,国民に対し,活動制限令(MCO)を遵守することを強く求めている。日用品を購入するために外出する必要がある世帯主は,常に以下の予防措置をとる必要がある。
(1)体調が悪い場合や症状がある場合は外出を避け
(2)夫婦やグループでの外出を避ける
(3)商品購入前後には,手指消毒剤を使用するか,水と石鹸で手を洗う
(4)他の人と1メートル以上離れて安全な社会的距離をとることを実践する
(5)3密(混雑した場所,狭い場所,密な会話(対面での会話))を避ける
(6)公共の場や人混みの中での外出時間を制限する
(7)特に公共の場や混雑した場所では,フェイスマスクの使用が奨励されている。
・これらの対策は,COVID-19感染症の感染連鎖を断ち切るのに役立つ。
(4月25日)
保健省が以下を発表しました。
・上級大臣の発表にもあるように,活動制限令(MCO)に従わない者が相変わらず多数存在している。また,グリーンゾーンの住民は,新たな事例が報告されていないことから,(MCOに関して)より無関心になっているという観測もある。保健省は,このような最近の状況を懸念している。
・また,保健省は,公衆がパンデミックの流行がほぼ終わったと思い込んで,ヘルスアドバイスを無視し始めていることを懸念している。実際には,この目に見えない敵との戦いはまだ終わっていない。したがって,保健省は,グリーンゾーンとして宣言された地域に住む人々を含め,すべての人々が警戒を怠らず,MCOに完全に従うことを強く求めている。COVID-19ウイルスは私たちの共通の敵だが,コミュニティの自己満足と無関心がウイルスの味方であることを常に忘れないようにすること。
・一般市民は,水と石鹸で頻繁に手を洗うなどの高いレベルの個人衛生を維持しながら,少なくとも1メートル以上の社会的距離を実践しなければならない。
(4月24日)
保健省が以下を発表しました。
・すべてのマレーシア国民は,日常生活において,以下を含む新たな日常(new normal)に適応する必要がある。
(1)MCOの遵守
(2)必要不可欠及び許可された部門で働く者及び許可される緊急性のある部門で働く者を除き,「家にいること」(Stay at home)
(3)定期的に水と石鹸で手を洗うことで,常に高い衛生状態を維持すること
(4)他の人から少なくとも社会的距離を1メートル以上とること
・発表されたように,MCOフェーズ4では,経済部門を含むいくつかの部門について,段階的な方法で活動制限にある程度の柔軟性が見られるようになる。この点では,これらのセクターの雇用者と従業員が,それぞれの職場において,以下のような予防的・予防的措置を常に実践することが非常に重要である。
(1)混雑した空間を避ける
(2)多くの人が同時にいる狭い空間を避ける(職場の食堂など)
(3)接触して会話する際には,1メートルの距離を保つこと(対面での会話)
(4月21日)
保健省が以下を発表しました。
・MCOに対する地域社会の遵守は,政府が地域社会におけるCOVID-19の感染力を低下させるために重要である。これは,州,地区,小区域(mukim)をまたいだ国境を越えた感染が起こらないようにするためである。国境管理活動に加えて,地域社会がMCOを遵守することで,COVID-19感染症の感染が完全に抑制されることをさらに確実にすることができる。
(4月20日)
保健省が以下を発表しました。
・COVID-19の追加症例の減少傾向に伴い,これまでに達成されたCOVID-19の予防及び管理への有効性に対して満足する又は無頓着になることのないように,すべてのマレーシア国民に促し,保健省は注意喚起する。
・これはまだ進行中の闘い,挑戦であり,まだ終わりが見えていないのは確かである。保健省は,COVID-19感染の連鎖を断ち切ることができるよう,以下の行動と取ることで,政府を支援し続けることを国民に求めている。
(1) 活動制限令の遵守
(2) 水と石鹸を使った定期的な手洗いなど,常に高いレベルの個人的な衛生状態を維持すること
(3) 他者との距離を1メートル以上とる社会的距離の実践
(4月16日)
保健省が以下を発表しました。
・COVID-19感染症は,早期に治療を開始した方が回復や予後が良好であることが判明している。したがって,高齢者にとっては,発熱,咳,風邪,咽頭痛などの軽度の症状であっても,早期に治療を受けることが非常に重要である。
・高齢者と同居している成人した子供や介護者などの者の責任で,以下のようなことを徹底すること。
(1)具合が悪いときは早めに治療を受ける
(2)薬の供給を十分に行い,診療予約を守る
(3)生活必需品を十分に確保する
(4)水と石鹸で頻繁に手を洗うなど,高いレベルの個人衛生を実践する
(5)他人との社会的距離を1メートル以上確保することを実践する
・医療や健康に関する相談は,毎日午前8時30分から午後5時まで「バーチャル健康相談」で受け付けている。
・高齢者の外出の必要性を減らしつつ,薬の適切かつ継続的な供給を確保するため,保健省は,慢性疾患のために薬を処方されている患者さんに対して,保健省の医療施設で利用できる薬局付加価値サービス(VAS)を利用することを強く推奨する。これらのサービスは以下の通り。
(1)医薬品の配送(Ubat Melalui PosまたはUMP)
(2)ドライブスルー薬局
(3)Locker4U
(4)薬局予約システム(Call & Pick-up; SMS & Pick-up)
・患者は,活動制限令(MCO)の期間中は,UMPサービスを利用することを推奨する。これにより,患者は繰り返し処方箋を受け取るために病院や診療所に来なくても,薬を患者の自宅に直接送ることができるようになる。
・また,保健省は,高齢者施設に住む高齢者,特に入所者数が多い施設であって安全な社会的距離の実践や確保が困難な高齢者の健康にも深く関心を寄せている。
・そのため,保健省は女性・家族省と緊密に連携し,同省は「民間・公共・NGOの居住型高齢者介護施設におけるCOVID-19パンデミックに関する勧告(Recommendations for the COVID-19 Pandemic for Private, Public and NGO Residential Aged Care Facilities)」と題したガイドラインを作成した。また,保健省は社会福祉局と共同で,Rumah Sri KenanganとRumah EhsanのCOVID-19感染予防に関連した健康管理の側面を監視している。
・COVID-19感染予防に関するインフォグラフィックを用いた健康教育教材は,1993年ケアセンター法に基づいて認可された344施設とその他のケア施設に配布された。保健省は,女性・家族省,非政府組織,民間セクターの支援に感謝している。
(4月15日)
保健省が以下を発表しました。
・保健省は,COVID-19の感染拡大を確実に阻止するため,すべてのマレーシア人に対して,責任ある市民としての役割を果たすよう協力を求める。これは,以下のことを継続的に実践することで達成することができる。
(1)MCOの遵守
(2)水と石鹸で頻繁に手を洗うなど,個人の衛生状態を高い水準で維持する
(3)他人から1メートル以上離れて社会的距離をとる
・また,保健省は,多くの人々,特に必要不可欠なサービスに従事する人々が出勤することを求められていると認識しているが,保健省として,彼らに以下のアドバイスを行いたい。
(1)多くの人が集まる混雑した狭い場所にいることを避ける
(2)対面での会話では,少なくとも1メートルの社会的距離を取る
(3)オフィスの飲食エリアが清潔であることを確認し,消毒剤を用いて頻繁に共通部分を清潔にする
(4月9日)
保健省が以下を発表しました。
・すべてのマレーシア国民が活動制限令を遵守することの重要性を強く強調する。この命令に基づいて発動されたすべての指示に従わず犯罪者として有罪判決を受けた場合,感染症予防管理法第24条に基づいて処罰される可能性がある。
(4月8日)
保健省が以下を発表しました。
・保健省は,発動されたすべてのヘルスアドバイスを遵守することの重要性を強く強調する。社会のあらゆるレベルの人々が責任を持ってそれぞれの役割を果たさなければならない。活動制限令とすべてのヘルスアドバイスを遵守することは,地域社会における感染症の蔓延を防ぐ上で非常に重要である。
・保健省は,健康状態の悪い家族の訪問を含む親族宅への訪問や,自己隔離やモニタリングを受けている親族宅への訪問を含む,家庭外での無許可の移動が依然として行われていることを確認している。例えば,ケース2,903(デスケース64)については,3月18日から活動制限令が施行されたにもかかわらず,他数名と一緒に州間を移動し続けた。また,道路を走行する車両の数も増加している。保健省は,一般市民によるこのような不遵守が,COVID-19感染症の蔓延をさらに拡大させるだけであることを深く懸念している。
(4月5日)
保健省が以下を発表しました。
・保健省は,COVID-19感染症の感染伝播に密接に関連すると保健省が発表したCOVID-19確定症例との濃厚接触歴,海外渡航歴,タブリーグ集会への参加歴について,正直かつ正確な情報を提供することの重要性を強調する。
・すべてのマレーシア国民は,マレーシアにおけるCOVID-19感染症の感染連鎖を断ち切るために,国を助ける非常に重要な役割を担っている。国民が活動制限令を遵守することは,活動制限令をさらに延長するかどうかの決定に影響を与える重要な要素である。
・したがって保健省は,COVID-19との闘いにおいて,すべてのマレーシア国民が全面的に協力することを強く求め,一般市民は以下の方法で責任を果たすことができる。
(1)活動制限令に従うこと。
(2)水と石鹸で手を洗うなど,常に個人の衛生管理を徹底すること。
(3)他人と1メートル以上離れるという社会的距離を実践すること。
(4月4日)
保健省が以下を発表しました。
・現在までのところ,COVID-19の症例の大部分(全体の症例3,483例のうち1,545例。全症例の44.36%)がタブリーグ集会に参加した個人に関連していることをお知らせしたい。これは,現時点でマレーシアにおける最大のクラスターであり,家族への感染も含めて数世代に渡って感染が伝播しており,モスクやMadrasah tahfiz(宗教学校)での濃厚接触者も含まれている。保健省は今後も様々な機関と緊密に連携し,このクラスターの濃厚接触者をすべて特定し,検査を行っていく予定である。一般の人々は,タブリーグ集会に参加していたか,あるいは集会に参加していた個人と濃厚接触していた場合,スクリーニングのために最寄りの地区保健所に連絡することを強く求められている。
・マレーシアにおけるCOVID-19の状況管理に関わる全ての機関に協力していただくようお願い申し上げる。既報の通り,COVID-19感染の連鎖を断ち切るためには,各位の協力が重要であり,今後2週間は非常に重要な期間である。
・したがって,保健省は,一般の方々には自宅で安静にし,手洗いなどの個人的な衛生管理を継続し,社会的な距離を保つよう勧告する。もし症状があって具合が悪い場合は,フェイスマスクを使用すること。
(4月3日)
保健省が以下を発表しました。
・治療を受けるために来院する一般の人々に対して,COVID-19感染が確認された患者との濃厚接触歴,大規模集会への参加及び海外渡航歴について正直な情報を提供するよう促す。
(4月2日)
保健省が以下を発表しました。
・保健省クリニックのオンライン予約システムは,保健省と4つの会社(Queuemed,EncoreMed,BookDoc,DoctorOnCall)の間の連携により実施される。これは,特に現在のCOVID-19の状況下での診療所の混雑を緩和するための取り組みであり,社会的な距離感の取り方に沿って,特定の時点で診療所に大勢の人が集まることを防ぐためのものである。
・このオンライン予約システムを通じて,患者は予約枠を選択して診療所に来院し,治療やその他の関連サービスを受けることができる。なおこのシステムは,軽症や疾患のある患者さんのためのウォークイン方式である。
・このシステムは段階的に導入され,プトラジャヤのKlinik Kesihatan Precinct 9, 11, 14, 18の4つの診療所でDoctorOnCallが導入される。その後,クアラルンプールとセランゴールでは,Queuemed,EncoreMed,BookDoc,DoctorOnCallと協力して,特定の診療所にシステムを拡大する予定である。
・保健省は,活動制限令の下での現状が,不安,パニック,悲しみ,抑うつなどの様々なネガティブな感情を引き起こしているのではないかと,非常に懸念している。保健省は,以下のような行動をとることで,心の健康を維持するよう呼びかけたい。
(1)一人にならないように,信頼できる人と気持ちを共有する。
(2)自分自身や家族,友人にポジティブな言葉をかける。
(3)さまざまなコミュニケーション手段を使って,愛する人や親しい友人と連絡を取り合い,交流する。
(4)自分の信念に従って祈る。
(5)リラクゼーションのテクニックを実践する。
(6)自宅で身体を動かす
(7)健康的に食べる。
・心理社会的支援サービスは,毎日午前8時から午後5時まで,以下の番号(011-63996482 / 011-63994236 / 03-29359935)に電話することで利用することができる。
(4月1日)
保健省が以下を発表しました。
・保健省は,SARS-CoV-2ウイルスおよびCOVID-19感染症に関する栄養情報を提供した関係者に感謝する。残念なことに,保健省は,これらの情報が,COVID-19感染症を治したり予防したりすることができるとされている特定の種類の食品,サプリメント,健康法に関する主張や証言であることを確認した。
・現在までのところ,SARS-CoV-2ウイルスやCOVID-19感染症に対する食品やサプリメント,伝統的な治療法の有効性を証明する科学的研究はない。
・私たちの体が健康を維持し,感染症と最適に戦うことができるようにするためには,健康的でバランスのとれた変化に富んだ食事を毎日摂らなければならない。私たちが注意を払わなければならない3つの健康的な食事の習慣は次のとおり。
(1)毎日3食野菜を食べる
(2)新鮮な果物を1日2食食べる
(3)毎日コップ8杯分の水を飲む(約2リットル)
・また,毎食,米,パン,麺類などの炭水化物と,鶏肉,魚,肉,豆類などのタンパク質を含む食事を心がけること。
(3月30日)
保健省が以下を発表しました。
・保健省は,COVID-19の状況を管理するために,病院サービスのための様々な準備措置を実施してきた。3月18日に政府による活動制限令が施行される前の2月以降,保健省はCOVID-19患者を管理するために,すでに57のスクリーニング病院と26の入院隔離病院を特定していた。
・現在では,様々な取り組みにより,以前は57病院であったスクリーニング病院は全国で70病院となっている。また,COVID-19の症例を管理する病院も,マレーシア軍やマラヤ大学医療センターとの連携により,26病院から38病院に増加した。このうち,7病院がCOVID-19病院に指定された。この結果,COVID-19患者の病床数は3,994床に増加した。
・また現在,保健省は,保健省所有のトレーニング機関(ILKKM)を特定及び改修し,合計1,937床の検疫および治療センターに指定することで,床数を増やすことを計画している。ILKKMの容量は必要に応じてさらに増やすことができる。マレーシア農業博覧会公園セルダン(MAEPS)など,600床分のスペースを提供できる他の施設も特定されている。
・現在の状況を踏まえ,保健省は国民に対して,保健省から発令されている様々な健康勧告を常に実践するよう強く勧告する。すべてのマレーシア国民は,国内でのCOVID-19感染拡大のリスクを軽減するために重要な役割を担っている。
・自宅隔離を受けるように命令された個人は,あらかじめ決められた敷地内での観察・監視命令に完全に従うことが求められる。この命令は感染症予防管理法に基づく命令である。
・保健省は,海外渡航歴のある個人に対し,マレーシアに到着した日から14日間,家族や他の住人との密接接触を避けるよう助言する。この期間中は,良好な衛生習慣,頻繁な手洗い,他人との社会的距離(少なくとも1メートルの距離)などの予防措置をとることが推奨されている。
・また,この14日間は,発熱,咳,風邪,喉の痛み,呼吸困難などの症状がないか,自己管理することが求められる。症状が出た場合は,最寄りの医療機関に電話をして,自宅隔離の状況を医療機関に連絡し,速やかに治療を受けるようにすること。保健医療機関の連絡先一覧は,保健省のホームページから入手できる。
(3月29日)
保健省が以下を発表しました。
・当初,マレーシアでCOVID-19検査に直接関与していたのはIMR(Institute for Medical Research)のみであった。現在では,マレーシアの検査施設のキャパシティは拡大し,全国に25の検査施設を含むまでに強化されている。検査施設ネットワークは以下のように構成されている。
(1)18の保健省関係研究所,すなわちIMR,スンガイブローの国立公衆衛生研究所(MKAK),12の保健省病院研究所,4つの州公衆衛生研究所(ジョホール,ケランタン,ペラ,サバ)
(2)7つの民間検査室(Lablink (M) Sdn. Bhd., Pantai Premier Pathology Sdn. Bhd., Neogenix Laboratories Sdn. Bhd., Clinipath (M) Sdn. Bhd., BP Clinical Lab Sdn. Bhd. (Glenmarie branch), Sunway Medical Centre and Gribbles Pathology Sdn. Bhd.)
・最近では,保健省のCOVID-19の検査能力を高めるために,高等教育省と科学技術・イノベーション省(MOSTI)が,高等教育機関と大学教育病院に,ホットスポットエリアに展開可能な移動式検査室1つを含む10の追加検査室を設置した。追加された10の診断検査室は各々,1ヶ月あたり42,420件,1日あたり1,414件の検査を実施できるようになる。
・保健省は,マレーシアにおけるCOVID-19の状況を管理するため,保健・医療支援チームへのボランティアの参加を歓迎している。現在までに157名のボランティアが保健・医療支援チームに参加し,段階的に配置されている。さらに,様々な医療職種からなる1,008名が病院の医療支援チームに参加する予定である。現在の状況を踏まえ,保健省は,保健省のFacebookページのCOVID-19健康・医療支援チーム(Borang Pendaftaran Anggota Sukarelawan Pasukan Bantuan Kesihatan Dan Perubatan COVID-19)のボランティア登録フォームに記入して,COVID-19健康・医療支援チームに参加するボランティアを増やすよう呼びかけている。
・COVID-19に関連して死亡した34例のうち,55.6%は60歳以上の高齢者で,67.6%は糖尿病,高血圧,腎臓病,心臓病などの慢性疾患の既往歴があった。これらの人たちは,症状や合併症により,COVID-19感染症の重症化リスクが高い。したがって,COVID-19感染症を予防するために,本人とその家族が特別な予防措置を講じることが重要である。患者のために十分な医薬品の供給を確保すること。保健省のすべての医療施設において,医療サービスは通常通り行われており,特にフォローアップの予約や医薬品の供給については,通常通り行われている。
(3月28日)
保健省が以下を発表しました。
・保健省は,マレーシアにおけるCOVID-19の状況をより良く管理することを目的として,保健省を支援するために行われる寄付や寄付を希望されるマレーシア国民の協力に対し,深く感謝している。これまでに寄せられた寄付には,経済的支援,医療機器,実験用品,使い捨ての物品,保健省の医療施設で使用するためのその他の医療必需品が含まれている。
・このプロセスを円滑に進めるために,以下の詳細を参考にし,さらなる貢献をご希望の個人や団体の方は,以下の連絡先まで連絡すること。
(1)経済的な支援の形での寄付は,以下に送金することができる。
口座2-66016-0002347-5(RHB銀行)の名義は「スンバンガンぺルバタンKKM"」
(2)物品または医療機器・器具の形での寄付金
03-88833111(月~金,午前8時~午後5時),またはEメール(sumbangancovid19@moh.gov.my)で問い合わせること。
・現在の状況を踏まえ,保健省は一般の人々に対し,家に留まり,社会的距離を置き,水と石鹸でこまめに手を洗うことで政府に協力するよう強く勧告している。
(3月26日)
保健省が以下を発表しました。
・現在でも,保健省は母子保健サービスを通常通り行っており,母親と乳児が健康であることを確認するための産後の家庭訪問は引き続き実施する。
・妊婦や両親が現在自宅を離れている場合は、最寄りの保健診療所(民間診療所の政府機関)で母子保健サービスを受けることができる。
・保健省は、妊婦に対して、妊婦検診の予約日を守るよう促している。
・乳幼児と子供のための予防接種サービスも通常通り行われる。保護者は、予防接種のスケジュールと予約日を厳守するように。
・保健省は、ワクチンで予防可能な病気の発生を防ぐために、子どもたちの予防接種スケジュールを守ることの重要性を強調する。
(3月25日)
保健省が以下を発表しました。
・3月18日から施行されている活動制限令は,4月14日まで延長された。そのため,保健省はマレーシア国民に対し,引き続き,他の個人と1メートル以上の社会的距離を保つこと,また,屋内での運動などを行うよう推奨する。
・医療や健康に関するアドバイスは,毎日午前8時30分から午後5時までバーチャルヘルスアドバイザリーに連絡することができる。また,月曜日から金曜日の午前10時から午前10時30分までは保健省のFacebookライブセッション,午後3時から午後3時30分まではDoctorOnCallのFacebookライブセッションに参加することができる。
・一般の方は,National CPRC ホットラインにも問い合わせすることができる。マレーシアにおけるCOVID-19の状況に関する詳細情報は,国立CPRC テレグラムチャンネル(https://t.me/cprckkm)でも入手可能。
(3月24日)
保健省が以下を発表しました。
・迅速診断キットが市販されているが,これは感染後5~8日後に産出される抗体を測定するもので,感染を迅速に確認できず,またウイルスの存在も証明できないため,診断用途としては推奨されない。よって,保健省は,医療従事者に相談せずに迅速診断キットを恣意的に使用しないよう推奨する。これはテスト結果に対する誤解やフラストレーションを引き起こす可能性があるためである。
・タブリーグ集会を非難また差別しないようにして欲しい。重要なのは、タブリーグの巡礼者、その家族、および関係者との間でのCOVID-19感染の検出と治療を支援することである。
・マレーシア国民に心理社会的支援サービスを提供するために,MERCYマレーシアと協力しており,COVID-19によって感情的な影響を受けた個人は、次の連絡先(011-63996482 / 011-63994236 / 03-29359935)でサービスにアクセスすることができる。心理社会的サポートサービスの時間は、毎日午前8時から午後5時まで。
(保健省プレスリリース)
(3月23日)
保健省が以下を発表しました。
・外国人が保健省のクリニックまたは病院でCOVID-19の検査を受け陽性だった場合,費用はかからない。(なお,検査の結果陰性だった場合は,所定の費用がかかる。)https://www.bernama.com/en/general/news.php?id=1824199#.XnjUq1TdXMo.twitter
・医療従事者向けのPPE供給に関して,保健省は,全ての州保健部局との供給調整を通じて,全ての医療施設に適切なPPE供給を確保するために様々な対策を講じてきた。現在までに3,300万ユニットのPPEの供給が確保されており,1週間以内に全ての医療施設においてPPEは十分に供給されることを保健省は保証する。また,政府はPPEの寄付も受け付けており,現在のニーズに基づいて,合計300万ユニットのPPEが医療施設に配布されているところである。
(保健省プレスリリース)
(3月20日)
保健省が以下を発表しました。
・2020年3月18日から3月31日まで施行されている活動制限令により,マレーシアにおけるCOVID-19の感染拡大を抑制するため,包括的な移動制限が課せられており,この間は,自宅で過ごす必要がある。自宅にいる間,運動であれ身体活動であれ,活動的でいることを推奨する。最近では,自宅でできるさまざまなエクササイズとして,例えば以下がある。
(1)エクササイズバイクやトレッドミルを用いた有酸素運動
(2)腕立て伏せ,スクワットなど,自身の体重を利用し,特殊な機器を必要としない運動
(3)ヨガや太極拳などの軽量運動
・また,様々なダンスをしたり,春の大掃除の機会とすることで,活動的でいることができる。運動と身体活動は,気分を改善し,不安を和らげることで精神的健康を維持するために重要であることが研究で示されている。
(3月19日)
保健省が以下を発表しました。
・活動制限令により包括的な移動制限が課せられており,この間は,自宅で過ごす必要があるが,自宅での健康確保のため,以下のアドバイスを行う。
✔健康的な食事,身体活動,家庭内での禁煙,平静の維持,ストレス管理の実践等の健康的なライフスタイルを採用すること。
✔購入した食品が良好な状態にあり,消費期限を超えていないことを確認すること。劣化した食品は食中毒を引き起こす可能性がある。
✔慢性疾患のある人は,医薬品を十分に確保し,規則的な服用を続けること。
✔消毒を含む家庭や施設の清掃を実施すること。(保健省プレスリリース)
(3月18日その3)
保健省が以下を発表しました。
・緊急事態や例外的な状況を除き,行動制限令の期間中,病棟への訪問者を許可しない。
・またこの期間中,クリニックの予約のために患者に同伴できるのは1人のみとする。ただし、子供や追加の支援が必要な方または緊急の場合が必要な場合は除く。
・全ての人に対し,自宅にいる間,石鹸と水で頻繁に手を洗う,あるいは手指消毒剤を使用し,常に高いレベルの衛生状態を維持することを求める。
(保健省プレスリリース)
首相府が「必要不可欠なサービス」のより詳細な説明を発表。
(発表全文)
(3月18日その1)
感染症予防管理法に基づく感染地域における対策を公表。
(官報全文)
(3月17日その2)
感染症予防管理法に基づき,マレーシア全土を感染地域として宣言。
(官報全文)
(3月17日その1)
保健省が以下を発表しました。
・感染者2例の死亡。1名は34歳マレーシア人男性。もう1名は60歳マレーシア人男性。
・政府は,2020年3月18日から2020年3月31日まで有効となる行動制限令に関するすべての指示に従うよう国民に促したい。命令に従わない場合,感染症予防管理法第24条に基づき,罰せられる。
・個人は,マレーシア政府がCOVID-19の蔓延を抑えることができるよう,それぞれの役割を果たさなければならない。COVID-19感染を予防し制御するために,すべてのマレーシア国民がとるべき行動は,行動制限令に従って,次のとおりである。
✔水と石鹸または手指消毒剤で頻繁に手を洗うなど,常に最適なレベルの衛生状態を維持すること。
✔咳やくしゃみをする際は,常に咳エチケットを実行すること。また,その後にすぐ手を洗うこと。
✔発熱,咳,風邪,咽頭痛などの気道感染症の症状がある場合は,すぐに医師にかかること。
(3月16日その2)
ムヒディン首相が以下を発表しました。
1.新型コロナウイルスは135か国に拡大し,全世界で16万2,711人が感染し,うち6,443人が死亡した。マレーシアでは,昨日(3月15日)に190症例,本日(3月16日)に125症例が新たに発生し,感染者数は553人となった。うち511人が入院しているが,42人が既に回復し,退院している。
2.現在の状況に鑑みて,抜本的な対策が早急に必要と判断し,感染症予防管理法及び警察法に基づき,3月18日から3月31日まで全土に活動制限令(Movement Control Order)を発令する。
3.第1に,宗教,スポーツ,社会及び文化活動を含む大規模集会は禁止する。礼拝施設及び商業施設は,スーパーマーケット,公的市場,食料品店,コンビニエンスストア等の日常必需品を販売する店舗を除き全て閉鎖する。ムスリムによるモスクでの金曜礼拝等の宗教活動の延期は3月15日の特別メンタルヘルス会議(Mesyuarat Jawatankuasa Muzakarah Khas)の決定(3月17日から3月26日まで礼拝を行わないと規定したもの)に基づく。
4.第2に,マレーシア人の出国を禁止する。海外から帰国したばかりの者は,健康検査及び14日間の隔離(又は自主隔離)を受けることが求められる。
5.第3に,観光客及び外国人渡航者の入国は全て禁止する。
6.第4に,幼稚園,普通科校,寄宿校,インターナショナルスクール,ターフィズ校,初等,中等及び大学入学前の教育施設を含む公立及び私立学校を閉鎖する。
7.第5に,全ての公私の高等教育機関(IPT)及び技術訓練校を閉鎖する。
8.第6に,政府機関及び民間企業は,水,電気,エネルギー,通信,郵便,輸送,灌漑,石油,ガス,燃料,放送,金融,銀行,保健,薬局,消防,刑務所,港,空港,治安,国防,清掃,物販,食料供給等の主要インフラを除き全て閉鎖する。
9.我々は他国で短い間に数万人が感染する状況を目の当たりにしており,国民が同様の事態をマレーシアで目にすることは望まないだろう。国民がこの難局を克服できることを望む。パニックや不安に陥らず,落ち着いていただきたい。我々は,中国等の国々が思い切った対策を取り,感染を急速に減少させた事例を目にしてきている。
10.食料,生活必需品,マスク等の保健用品は十分にある。国内取引・消費者省が食料供給及び日用品の動向を継続的に注視する。
11.首相を長とする国家安全保障会議が毎日会合を行う。
12.活動制限令に関する質問がある場合は,明17日正午からホットライン(03-88882010)でNational Operations Management Centerに連絡できる。
(首相府プレスリリース)
(3月16日その1)
保健省が以下を発表しました。
・マレーシア国民は、マレーシア政府がCOVID-19への対処を支援する上で非常に重要な役割を果たしている。
・保健省は、毎日さまざまな健康に関するアドバイスを提供しており,COVID-19との闘いにおいて,マレーシア国民の協力を求める。国民は、次の方法で責任を果たすことができる。
✔水と石鹸または手指消毒剤で頻繁に手を洗うなど、常に最適な衛生レベルを実践すること。これは、感染の伝染を決定する効果的な方法である。
✔咳やくしゃみをするときに口と鼻をティッシュで覆う咳エチケットを練習し,またすぐに手を洗うこと。これにより、他人への病気の拡散を防ぐことができる。
✔集会を延期し,また集会には出席しない。
✔他の人から少なくとも1メートル離れ,社会的距離を保つようにする。
✔COVID-19の大々的流行が生じていると宣言した地域または都市(中華人民共和国または韓国、日本、イタリア、イラン)への海外旅行の延期。これは、感染への暴露を防ぐためである。
✔また,マレーシア国民は、国民の懸念を引き起こす可能性のある情報を流布しないよう求められる。
(保健省プレスリリース)
https://kpkesihatan.com/2020/03/16/kenyataan-akhbar-ybmk-16-mac-2020-situasi-semasa-jangkitan-penyakit-coronavirus-2019-covid-19-di-malaysia/
(3月14日その2)
保健省が以下を発表しました。
・14日間の在宅監視命令を受けた個人は,COVID-19感染の蔓延を減らすために,すべての指示に従うことを強く勧告する。
・さらに,在宅監視命令を受けたこれら個人の家族には,次のことが求められる。
✔コミュニティのより大きな利益のために,すべての命令が遵守されていることを継続的に確認し、確実にすること。
✔同じ家に住んでいる他の家族へのCOVID-19の感染リスクを軽減するため,これら個人が自分の部屋を離れるときは常にフェイスマスクを着用し、密接な接触を避けるようにすることを含む,予防措置を講じること。
✔家族全員に、良好な個人衛生と清潔な生活環境を含め、常に高いレベルのセルフケアを維持するようにすること。
(保健省プレス発表)
(3月14日その1)
保健省が以下を発表しました。
・病院でのCOVID-19の感染リスクを減らすために以下に留意すること。
✔病院への訪問者は、一度に1人の患者につき2人に制限される。
✔12歳未満の子供は、病棟への訪問者として許可されない。
✔インフルエンザ様症状のある人(咽頭痛、咳、鼻水、発熱、嘔吐、下痢)は病棟への訪問者として許可されない。
✔感染のリスクが高い人、特に慢性疾患や免疫の低い人(治療中のがん患者など)は、酌量するべき状況を除き、病棟への訪問者として許可されない。
(保健省プレス発表)
(3月13日その2)
保健省が以下を発表しました。
・国民は,宗教的な場所,特に気道感染症の可能性のある場所を含む集会や行事に参加することを奨励されない。
・COVID-19感染の伝播を防ぐために,大多数の人々が密集するすべての活動を延期する必要がある。
・水と石鹸を用いた頻繁な手洗い,手指消毒剤の使用など,高レベルの衛生状態を維持すること。
・発熱,咳,呼吸困難などの気道感染症の症状がある場合は,直ちに医師の診察を受けること。
(3月13日その1)
ムヒディン首相が以下を発表しました。
・現在までに,主にマレーシア人が関与する2つの主要なクラスターが検出されており,新しいCOVID-19陽性症例が増加している。現在の症例の傾向を考えると,このアウトブレイクはかなりの期間続くと予想される。すぐには終わらない。
・より深刻な状況に備えて,政府は引き続き国際入場ゲートでのスクリーニングの実施を強化し,他の国からの訪問者に特別なルートを提供する。
・COVID-19の症例を治療できる病院の数を増やす予定。現在までに,26の政府病院と1つの大学病院(マラヤ大学医療センター)には,COVID-19の症例を処理する能力がある。
・COVID-19の患者の入院増加に備えて,民間病院,マレーシア国防省の病院,大学病院とのコラボレーションが開始された。また,全国の57の公立病院と170の診療所において,COVID-19の健康診断を行う準備ができている。
・政府はまた,スンガイブロー病院と1つの州立病院をCOVID-19症例を治療するための特別な病院として特定した。
・COVID-19検出テストを実行するラボの機能も改善された。
・2020年4月30日まで,国際会議,スポーツ,社会的および宗教的イベントを含むすべての会議を適宜延期またはキャンセルすること。
・マレーシア教育省を通じて,学校に対し,流行の拡大を防ぐためにあらゆる形態の集会をキャンセルするなどの予防措置を講じている。
(3月11日)
保健省が以下を発表しました。
・ブルネイで報告された感染者は,2月27日から3月1日にかけて,セリペタリンモスクへの集会参加歴があった。
・現時点での情報に基づくと,本集会には,マレーシアを含むいくつかの国から約1万人が参加し,マレーシアからの参加者は5千人を上回る見込み。全国の保健部局は現在それぞれの州で調査をしている。(※その後,保健省より1万5千人に修正)
・集会参加者に対し,保健省は以下勧告する。
✔症状がある場合は,速やかに最寄りの保健所または州のCPRCに連絡するか,保健省サイトからVirtual Health Advisoryに連絡すること。また,高度な衛生状態を維持し,頻繁に手を洗い,咳エチケットを守り,マスクを着用すること。
✔無症状の場合でも,集会参加日から起算して14日間は,他人と少なくとも1メートルの社会的距離を維持すること。
・また,国民に対して,以下を強く勧告する。
✔感染リスクを減らすために,一般の人々が参加するイベントを全て延期すること。
✔気道感染症の症状があり不調な場合は,混雑した公共の場所やイベント(宗教活動を含む)には参加しないこと。
✔COVID-19が発生している国には渡航しないこと。
✔呼吸器症状があるマレーシア人は,学校休暇中にマレーシアの他の州に訪問または旅行しないこと。
(保健省プレスリリース)
(3月9日)
保健省が以下を発表しました。
・民間部門と連携し,自宅でのサンプル収集を始める。これにより,無症候性の個人は,医療施設に行くことなく自宅でCOVID-19の検査を受けることが可能になる。関連するアプリケーションをダウンロードして,サンプル採取のための訪問予約をスケジュールすることにより,本サービスにアクセスできる。ただし,本サービスは有料である。
・セルフケアの重要性を一般市民に勧告するとともに,症状がある場合は,混雑した公共の場所に行くことを避けるよう勧告する。これら単純な対策は,地域における飛沫核感染のリスクを減らすことが証明されている。中国でも実施されており,症例の減少に寄与することが示されている。
(保健省プレスリリース)
(3月8日)
保健省が以下を発表しました。
・自宅監視を受けるように指示された者は,感染症予防管理法に基づき規定された規則を遵守しなければならない。
・全てのマレーシア国民に対し,全ての海外渡航,特にCOVID-19の大々的流行が生じていると宣言した中国,韓国,日本,イタリア及びイランの州または都市への渡航を延期するよう,勧告する。
(保健省プレスリリース)
(3月5日)
保健省が以下を発表しました。
・過去14日間に,日本の北海道に滞在した外国人(マレーシア国民,マレーシア永住者,長期滞在査証所持者を除く)の入国を禁止する。
・同様の措置を,イタリア(Lombardy, Veneto and Emilia-Romagna)及びイラン(Tehran, Qom and Gilan)に滞在した外国人について行う。
(保健省プレスリリース)
(3月4日)
保健省が以下を発表しました。
・2月27日より第2期のCOVID-19流行が始まっている。
・新規発生の多くが特定の症例の濃厚接触者として特定されている。
・海外渡航歴のある者は,直接,政府の医療施設には行かないこと。まずはVirtual Health AdvisoryまたはNational CPRC hotlineを通じて医学的アドバイスを求めるよう勧告する。
(保健省プレスリリース)
(2月28日)
保健省が以下を発表しました。
・過去14日間に韓国テグ広域市及び清道郡への渡航歴がある旅行者はマレーシアへの入国が禁止される
・過去14日間に韓国テグ広域市及び清道郡への滞在歴がある,マレーシア人,永住権を持つ居住者,長期滞在ビザ及び学生ビザを有する者は,保健省によるヘルススクリーニングを受けなければならない。
・入国監視の強化のため,韓国,日本,イタリア及びイランからの渡航者専用のカウンターを空港に用意する。
・上記は速やかに効力を発揮するが,状況が改善した場合は,これら制限は解除される。
(2月27日)
保健省が以下を発表しました。
・既に勧告している中国湖北省,浙江省,江蘇省に加え,韓国,日本,イタリア及びイランへの不要不急の渡航は延期するよう,マレーシア国民に対して勧告する。
・以下の公衆衛生対策を個人で行うこと。
(1)頻繁に手を洗うなど,常に高度な衛生状態を保つこと。
(2)咳エチケットを守ること。咳の後は手を洗うこと。
(3)(上記の国への)渡航中は,必要な時に使えるよう,常にマスク及び手指用消毒剤を持ち歩くこと。
(4)渡航中は,過密な場所への訪問は避け,症状のある者へは近づかないこと。
(5)渡航中は,生きた動物の飼育,販売等している場所には近づかないこと。
(6)渡航中は,生の動物製品を食べないこと。
(7)渡航から帰国後14日以内に発熱などの症状が現れた場合は,速やかに病院へ行くこと。その際は,渡航歴を医師に伝えること。
(2月17日)
ワン・アジザ副首相が以下を発表しました。
・中国の港を出港ないし寄港したクルーズ船がマレーシアに入ることを禁止する。
・カンボジアに残っているウエステルダム号の残りの乗客については,全乗客が以前に陽性症例と接触している可能性があることを考慮して,マレーシアへの入国を禁止する。
(2月9日)
ワン・アジザ副首相が以下を発表しました。
・中国の浙江省及び江蘇省からの旅行者に対しても,国籍に依らず,マレーシアへの入国を禁止し,この禁止は直ちに効力を発揮する。
・これにより,過去14日間に湖北省,浙江省及び江蘇省への渡航歴がある旅行者はマレーシアへの入国が禁止される。
(1月27日)
首相府が以下を発表しました。
・武漢市及び湖北省における中国国民向けのビザ発給を一時停止する。
・停止対象は,eENTRY,VOA,e-visa及びマニュアルビザの全て。
・発給停止は一時的な措置であり,通常の状況に戻り次第回復される。
(参考HP)
首相府HP
https://www.pmo.gov.my/
保健省HP
http://www.moh.gov.my/
保健省医務技監HP
https://kpkesihatan.com/