筑波大学マレーシア校教員特別講義シリーズ~第二回:辻村 真貴 筑波大学教授・筑波大学マレーシア校学際サイエンス・デザイン専門学群長

令和8年6月29日
在マレーシア日本国大使館は、筑波大学マレーシア校と協力し、同校所属教員による特別講義シリーズを実施しています。本シリーズの第二弾として、6月26日、マレーシア日本人商工会議所(JACTIM)において、辻村 真貴 筑波大学教授・筑波大学マレーシア校学際サイエンス・デザイン専門学群長による特別講義を開催しました。

辻村先生は、水文学、水資源学、地下水学等を専門とし、地下水、湧水、河川水など、陸域における水と物質の循環プロセスを対象として、水がどこで涵養され、どのような経路を通り、どれほどの時間をかけて移動してきたのかを明らかにする研究に長年取り組んでおられます。今回の講義では、「水はどこから来るのか?― 地下水と地表水の旅を追って ―」をテーマに、地下水や地表水がどこから来て、どのような経路をたどり、どれほどの時間をかけて移動してきたのかという「水の履歴」を読み解くことの重要性について、日本や海外の事例を交えながら分かりやすく説明いただきました。また、水問題の背景を理解し、持続可能な水資源管理へのヒントを得る上で、水循環全体を時間的・空間的に捉えることの重要性についても示唆をいただきました。質疑応答では、参加者から、都市部における突発的な洪水、硬水・軟水や水質基準、農業や廃水処理が水質に与える影響、同位体分析を活用した水循環の把握等について質問が寄せられ、活発な意見交換が行われました。

本講義は、筑波大学マレーシア校における研究者の多様な知見を紹介するとともに、日本とマレーシアの間で、科学技術、社会課題解決及び高等教育分野における交流を一層深める貴重な機会となりました。

今後の本シリーズに関する情報は在マレーシア日本国大使館ホームページにおいて引き続き紹介いたします。
 
第一回特別講義(稲垣 敏之 筑波大学名誉教授・筑波大学マレーシア校チーフ・エグゼクティブ)の様子はこちら