8.衛生状況
マレーシアの衛生状況
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(1)都市の衛生状態 クアラルンプールはよく整備されており、ゴミも少なく衛生状態としてはかなり良いと言えます。
(2)水 水道水は東南アジアの中ではかなりきれいな方ですが、十分殺菌されていません。飲み水としては浄水器を通した後、沸騰させたものを使うか、ミネラルウォーターなどを利用します。
洗面、入浴などには特に問題はありません。また見た目にも濁りがわかることもあり、コンタクトレンズの洗浄には適しません(目に見えない微粒子でレンズに傷が付くため)。もちろん保存液として使用できません。
(3)食品 全体としては比較的安全であるが、熱帯にはさまざまな感染症が存在するの
で油断はできません。果物を除くあらゆる食品について加熱調理が基本で、生ものは避けた方がよく、加熱しても、火を通してから時間が経っていては意味があ
りません。加熱によってせっかく病原菌を殺しても、しばらく置いておけば生き残ったものが増殖したり、新たに付着したものが増殖したりします。特に熱帯で
は室温は細菌の繁殖に絶好の環境となります。菜類は寄生虫感染の危険性があり、注意が必要です。
肉類を生で食べることは厳禁であるのは勿論、十分加熱調理しましょう。
卵は、十分加熱していないとサルモネラ菌に感染する可能性があります。この菌は卵の「しろみ」に存在します。米国のFDA(食品医薬局)は半熟卵も食べな
いようにと注意を促しています。魚介類も加熱調理が基本です。特に淡水魚は寄生虫感染の可能性が高いので、刺身などで食べることは避けます。貝類にはA型
肝炎などの危険性があるので、生で食べないようにしましょう。
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