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最近、マレーシアに居住することになられた方々は、セキュリティー上の理由もありコンドミニアム・タイプの住居を選択される方が多いようです。しかし、「コンドミニアムだから安全」とは言い切れません。「一戸建てより安全対策がとりやすい」というだけに過ぎません。
具体的にどの様な対策をどの程度講ずるかについては、それぞれの地域の治安状況や家族構成によっても違ってきますが、まずは住居周辺の地域性を把握する必要があります。
例えば、「住宅地域、商業地域等の別」、「昼、夜間の人通り」、「周辺住民の層」、「周囲の住居でとっている安全対策」などを考慮する必要があります。
次に、どのようなタイプの住宅に住む際にも、
について確認をしておく必要があります。
■ 敷
地内、住居エリア内への侵入防止
■敷地内、住居エリア内への侵入防止
コンドミニアム・タイプを選定される場合は、入居前に次のような点を確認しておく必要が あります。
▼ 周囲のフェンスは十分な高さがあるか
▼ 敷地内の夜間照明は十分あるか。
▼ ガードマンの配置状況と警備対策はどうか(配置人員、来訪者への対応等)。
また、一戸建て住宅に関する対策としては、
▼ フェンスの外側は見通しの良いようにしておく。
▼ フェンスは乗り越え難い高さと構造を持ったものにする。
▼ 昼夜を問わず門扉は開けたままにしておかない。
▼ 門扉に施錠設備を設ける
などが挙げられます。
■ 建物内、部屋内への侵入防止
■住居タイプにかかわらず、ドアには複数の施錠設備を設けておく必要があります。
以下の対策は、主に一戸建て住宅に関するものですが、コンドミニアムタイプの住居にあっても3階以下の部屋や非常階段に接しているような部屋などの場合は、これに準じた対策を講じる必要があります。
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1階の出入口や窓には頑丈な鉄製グリルを設置する。 |
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2階以上であっても、ベランダなど侵入される可能性がある場所には鉄製グリルを取り付ける。 |
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グリルは簡単に取り外せないよう技術があり信頼のおける業者に施工を依頼する。 |
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出入口外側には照明器具を設け、夜間は点灯しておく。 |
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来訪者を室内から確認するため、インターホンや防犯カメラを設置する。 |
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警備会社に侵入通報装置の設置を依頼する。
※当地でも当該システムを提供する警備会社があります。
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■ 侵入された場合の安全確保
侵入者は凶器を持っていると想定し、身体の安全を第一に行動しなければなりません。
対策としては、
▼ 万一の場合に、避難する部屋(主寝室等)を用意しておく。
▼ 避難室のドアや鍵を丈夫な物に交換する。
▼ 避難室に、電話や警備会社への通報装置を設置する。
▼ 屋外への脱出口や脱出用具を用意する。 などが挙げられます。
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屋外 |
屋外での被害のほとんどは、「夜、人通りの無い所で・・・」、「ちょっと目を離した隙に・・・」といった状況下で発生しています。こうした被害に遭わないために、次の点に注意して下さい。
■ 危険地帯に立ち入らない
当たり前のことですが、それと気付かずに踏み込んでしまっていたということがあるかもしれません。
目安としては、「繁華街の外れ」や「繁華街と住宅地域の境界付近」には注意を要します。また、「夜間のハイウェイ」は人通りの少ない所の一つに挙げられるでしょう。
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犯人に狙われないための工夫
どのような地域にもそれぞれの雰囲気があり、往来する人々やその所持品や服装にも特徴があります。犯人に目を付けられないためには、極力、周囲に溶け込むような服装をする必要があり、余りに華美な服装や装身具は避けた方が良いでしょう。
■ 犯行を行い難くする工夫
犯人に目を付けられただけでは、まだ被害者候補の段階であり、犯人は犯行の機会を窺っています。犯人に機会を与えないためには、
▼ ハンドバッグは車道側に持たない、肩に掛けない。
▼ 人込みを歩くときは、ハンドバッグを腕でかかえておく。
▼ 荷物から目を離さない。
▼ ズボンの後ろのポケットに財布を入れない。むやみに人前で財布を取り出さない
▼ カメラを首に下げたまま持ち歩かない。
などの注意が必要です。
■被害を最小限にくい止める工夫
多額の現金は持ち歩かない。万が一、金銭目的の犯罪被害に遭った場合は無理な抵抗はせず、「身の安全」を第一に考えて行動することが大切です。
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(近隣者、訪問者、使用人、家族、電話、郵便物、鍵、長期旅行等)
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マレーシアでの生活上の安全・防犯対策についての留意点を挙げると、次の事項が考えられます。
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犯人は、侵入前に下見をすることが多いので、平素から住居周辺に気を配り、不審
な者がうろついていた場合などは警察に通報する。
▼ 平素から、訪問者を確認してから鍵を開ける癖をつけておく。
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メイド、庭師、時にはガードマンが泥棒の手引きをしたという例もあるので、十分信頼
できる者を雇う。雇用当初は、特に警戒心を持って接し、一定期間無事に経過しても
過信せず、警戒心を維持する。
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家族の行動、居場所等を常に把握しておき、変更が生じた場合には必ず連絡を取り
合う。
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普段から不審な電話に注意し合い、電話機近くには緊急連絡先リスト、メモ等を常
備する。
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自宅に多額の現金を置かない。また、旅券などの貴重品は金庫や厳重に鍵の掛か
る所に保管する。
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夜間外出する場合は、室内の照明を点灯しておくなど、不在に気付かれない工夫を
する。
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長期間家を留守にする場合は、予め郵便物や新聞等の処理を近隣者や知人に依
頼しておき、新聞受けから新聞等がはみ出して、不在が明らかにならないような工夫
をしておく。
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泥棒の侵入に気付いたときは、速やかに警察に通報(警備会社への通報装置を利
用するなど)し、侵入者との接触を可能な限り避ける(騒ぎ立てることにより、犯人が
居直り強盗(殺人)に移行する例も多い)。
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